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今、知っておくべき注目のトレンドを、ネットメディアを発信する内側の人物、現代の情報のプロフェッショナルたちが日替わりで解説します。

20.04.27

原油貯蔵、猶予は2ヵ月 価格は再びマイナスも

nullいま知っておくべき注目のトレンドをネットメディアを発信する内側の人物、現代の情報のプロフェッショナルたちが日替わりで解説します!!

今日は、報道ベンチャーの株式会社「JX通信社」代表取締役・米重克洋さんにお話を伺いました。米重さんが注目したネットの話題はこちらです。


原油貯蔵、猶予は2ヵ月 価格は再びマイナスも

このニュースのあらましは…


新型コロナウイルスによる経済の停滞で原油需要は急減する一方、産油国は大幅な減産に尻込みしており、経済活動の再開は手探りで需要の急回復は見込めず、6月にもタンク容量の上限を超えかねない情勢です。


鈴村:米重さん、こちらの反応はいかがでしたか。


米重さん:これは原油が高値になるということではなく、原油が余り過ぎて逆に経済に影響が出てしまう、という状況なんですね。なので「逆オイルショックではないか?」という表現を使う方もいましたね。こういった産油国の危機から、世界経済へのダメージにつながることを危惧する声が非常に多いですね。一方で「ガソリンが安くなるならいいよね。」という声もありました。


鈴村:現在、原油価格はどうなっていますか。


米重さん:原油価格は世界的に安くなっていて、アメリカでは一時、原油先物がマイナス37ドルまで値を下げました。マイナスがつくのは歴史上初めてのことで、これは原油を買うとお金がもらえる状態、ということになります。ゴミと同じです。これは非常に重要な出来事で、今のところこれはアメリカだけなのですが、今後もしかしたら他の国でも同じようなことが起きるかもしれません。


鈴村:なぜアメリカの原油先物がマイナスになったのでしょうか?


米重さん:世界的に経済活動が止まっている状態の中で、貯蔵が積みあがる一方なんです。原油の貯蔵タンクがすでに8割くらいまで埋まっている状態で、WTIの貯蔵タンクがある場所もアメリカの中西部…完全な内陸地帯なので、石油タンカーを横付けして移送する、みたいなことができないんです。


鈴村:そうなると「じゃあ減産すれば…」と思ってしまうのですが、それは出来ないんでしょうか?


米重さん:減産の方向で一応合意はしているんですが、あまり足並みがそろっていない状況で、財政が厳しい産油国は「安くても売らなければ国の財政がまわらない」というケースもありますね。それぞれの利害が一致していないので、なかなか足並みをそろえて供給調整をするのは難しい状況です。


そして、今日の #スズコメ はこちら。





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