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20.04.23

還付金詐欺に引っひかりかけた手口を解説

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今日は、気になる・人に話したい旬のネタをお届けするネットニュースサイト『ねとらぼ』の編集長、加藤亘さんにお話を伺いました。
加藤さんにお話を伺うニュースはこちら!


【還付金詐欺に引っ掛かりかけた手口を解説】


エリザベス:今、ネット上で「30代にして還付金詐欺に引っかかりかけました」として、手口を解説する注意喚起の投稿が注目を集めています。


鈴村:加藤さん、この話題、今、ネット上で注目を集めているそうですね?


加藤さん:はい、これは、「30代にして還付金詐欺に引っかかりかけた手口」という書き出しのツイートで、その手口を解説したものになるんですけど、今から詳しくご紹介いたしますね。
ツイッター投稿者の『mui』さんによると、“区役所の職員”を名乗る人物から、「以前に医療還付金を受け取るための申請書を送った」と電話があったことがその始まりでした。muiさんが「覚えがない」と答えると、「金融機関で直接手続きしてもらう必要がある」と希望の銀行を聞かれたそうなんですよね。
次に、“銀行の職員”を名乗る人物から電話があって、「申請書の番号を紛失した場合は、ATMで本人確認と番号の再発行が必要」と言われました。「電話で詳しい操作と説明する」と、ATMに誘導されたそうなんですよね。急いでATMまで行き、あらかじめ聞いていた番号に電話しました。そこでまず、“本人確認のため”として自分の預金残高を、なぜか聞かれたそうなんですよ。


鈴村:すごいな…。


加藤さん:muiさん曰く、相手を職員だと思っていたので、つい言ってしまったそうなんですよね。で、引き続き操作を指示されまして、それがまさに“相手への振り込み作業”になるんですけども、番号の再発行に必要な操作だと思っているので、続けてしまったんですよね。このとき、相手は一貫してATMのマニュアルを説明するかのような口調で、振り込み画面に誘導してくるのが特徴だったそうです。
そして、振り込み画面にいくと、まるでパスワードのように振込金額の数字を言ってきます。その金額は先ほど言わされたmuiさんの預金額ギリギリの数字だったそうなんですね。


エリザベス:えぇ…。


加藤さん:ここまできても、まだ、muiさんは気付きませんでした。muiさんが詐欺に気付づいたのは、振り込み作業の最後の確認画面です。明らかに知らない個人名の口座に、自分の預金額をほぼ全額振り込むカタチになっているのをみて、やっと、正気に戻ったというんですよね。


鈴村:本当にすごいな…。


加藤さん:こうして聞いているだけだと、なんでそんな手口に引っかかるんだ?騙されるんだ?と思う人がいるかもしれません、そこで、muiさんに詳しくお話を聞いたんですけど、「本当に感心するくらいうまかった」と。例えばですね、銀行の職員を名乗る相手は、とにかく低姿勢で感じがよかったそうなんですよ。ATMでの作業はあくまで「本人確認と番号の再発行のため」と説明されていて、そして、「最近一部に導入された新機能」と言われ、よくわからない操作を指示されるままに行ってしまったということなんですよね。なので、直前まで完全に信じきっていて、ATMのドアにある『還付金詐欺に注意』という張り紙を見ても、どこか他人事で「騙される人いるんだ…」くらいに思ったそうです。


鈴村:自分のことなのにね…。


加藤さん:そうなんですよね。それくらい“うまく誘導されてしまった”っていうんですよね。


鈴村:その場の空気とかをキャッチする能力が高い詐欺なんですかねぇ。この投稿にネット上ではどんな反応があったんですか?


加藤さん:「お年を召した方が…っていうイメージだったんですけど、若い人でも引っかかる可能性があるんですね」とか、「まさに同じ電話がかかってきた!」とか様々ですね。また、「会話を録音するといえば引っ込むよ」とか、「調べてかけ直しますでOK」などですとかアドバイスも寄せられています。


鈴村:今、リスナーさんも、「やるとしても!必ず書面です!!電話は絶対ないから!!!!」とツイートしてくれてますね。


加藤さん:今、国民に一律10万円が給付されることが決定して、この給付金に絡んだ詐欺が起きることも懸念されているんですよね。というかですね、ついに、警視庁がその手口とともに、「自治体がATMの操作をお願いすることも、給付のために手数料の振り込みを求めることもありません」と詐欺についての注意喚起を行っています。自分は大丈夫だと過信せずに十分に気を付けて下さい。


鈴村:“絶対にATMに誘導されることはない”と覚えておいたほうがいいですよね。


加藤さん:そうですね、そんなことはないので、皆さん注意して下さいということですね。


鈴村:あとこういう時ってね、一人で判断しないことですよね。だから、「一回、誰かと話すんで…」とか、“一回、電話を切ること”ですね。


加藤さん:多分、早く行かないといけないという気持ちにさせて、誰かに相談させることを、させないように、させないように、誘導してくると思うんですよ。そういう常套手段だと思っていただければいいかなと思います。



そして、今日の #スズコメ はこちら。










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