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今、知っておくべき注目のトレンドを、ネットメディアを発信する内側の人物、現代の情報のプロフェッショナルたちが日替わりで解説します。

20.03.31

新型コロナウイルスで大事な「リスク・コミュニケーション」

null今知っておくべき注目のトレンドをネットメディアを発信する内側の人物、現代の情報のプロフェッショナルたちが日替わりで解説します!!

今日お話を伺ったのは、ジャーナリストでメディアコラボ代表の古田大輔さんです。今日の話題はこちら!


新型コロナウイルスで大事な「リスク・コミュニケーション」ついて

新型コロナウイルスで大事な「リスク・コミュニケーション」について、バズフィードジャパンで岩永記者が専門家に取材した記事が話題になっています。


鈴村:古田さん、まず「リスク・コミュニケーション」とは何でしょう。


古田さん:“リスク”は日本語だと「危険性」といった意味に訳されるかと思うんですが、これは正確にいうと「危険が実際に起こる可能性」の話なんですね。それを“コミュニケーション”皆で理解する、情報を共有するのが「リスク・コミュニケーション」と言われています。以前、震災後の原発事故でもすごく話題になりましたよね。放射線が一体どれだけ“リスク=危険の可能性があるのか”といった情報を、関係する人たちで共有しましょう…という。今回でいうと、コロナウイルスがどれだけの危険性が出てくる可能性があるのかをコミュニケーションしましょう…ということです。


鈴村:今回、日本の場合は専門家会議がバタバタ決まっていった印象なんですが、こちら古田さんはどう思われますか?


古田さん:もちろん、専門家の方々は質の高い議論をされているんですが、問題はその伝え方ですよね。特にこういうときには、政治のトップがどういうメッセージを出すかが非常に重要です。例えば僕が前に住んでいたシンガポールでは首相が自ら動画に出演して、何度も何度も国民に対してどういう対応をするべきかを、安心させる言葉で語りかけていました。やっぱりこういうことが大切だと思うんですよね。そうしないと「コロナウイルスは危ないです」とか「非常事態宣言します」みたいな言葉だけだと、皆がどんどん不安になってしまいます。なので、何をどうしたらどうなるのか、ということをきちんと説明するのが大切です。最近だと、ドイツのメルケル首相のテレビ演説は、分かりやすい言葉で丁寧に語りかけていて、皆を励ますような内容だったので、すごく評価が高かったんですが、やはりああいったメッセージの発信の仕方こそが、まさに“リスク・コミュニケーション”なのだろうと思います。


そして、今日の #スズコメ はこちら。





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