20.03.30
「危機感あおる誤情報」について
いま知っておくべき注目のトレンドをネットメディアを発信する内側の人物、現代の情報のプロフェッショナルたちが日替わりで解説します!!
今日は、報道ベンチャーの株式会社「JX通信社」代表取締役・米重克洋さんにお話を伺いました。米重さんが注目したネットの話題はこちらです。
「危機感あおる誤情報」について
このニュースのあらましは…
新型コロナウイルスの感染拡大を受け、小池百合子都知事が「週末の外出自粛要請」をした3月26日、ネット上に誤った情報が広がったそうです。情報の中には「水・食料品が買い占めで消える」など、パニックを誘発しかねないものもあるため、注意が必要です。
鈴村:こちらネットの反応はいかがでしたか。
米重さん:LINEとかでデマが流れている、という状況が結構ありまして、これをスクリーンショットでTwitterやInstagramにアップする方がたくさんいらして、これに対して「9年前の東日本大震災と雰囲気が似ている」だとか、あとは「パニックでイタリアのような混乱が起きるのではないか」と懸念する人が多いですね。
鈴村:どういう情報が流れたんでしょう?
米重さん:28日土曜日の夕方に安倍総理が記者会見をしましたが、その記者会見で「東京のロックダウンが発表される」という話を政界関係者や大使館関係者から聞いた…というデマがチェーンメールのようにLINEで出回ったとか、ほかには医師会が4月1日から東京ロックダウンの通達をして、医療関係者は全員自宅待機の命令が出ている…といったデマが流れました。
デマで面白いのは、情報源がやたらと具体的なんです。例えば「銀座の○○というクラブで酔った政治家の○○がしゃべった。」といった風に出回っていて、非常にたちが悪いんです。
鈴村:日本でのロックダウンがもし実施される場合、どのような形で行われるのでしょう。
米重さん:現在“ロックダウン(都市封鎖)”という言葉が独り歩きしている部分がありまして、実は日本では海外のように外出の禁止…という強制はあまり出来ないんですね。法律をうまく使うと、全く出来ないという訳でもないんですが、いわゆる「外出禁止」に罰則をつけたりだとか、都市全体を物理的に2〜3週間封鎖したりすることは、ほぼ無理な状況です。
そして、今日の #スズコメ はこちら。
#スズコメ ? #ワンモ
— TOKYOFM/JFN『ONE MORNING』 (@ONEMORNING_1) March 30, 2020
何かを信じられる力だと思います。その為には、知識を身に付けなければならないですし、情報のソースを調べられる努力をした方がいいですし、信頼出来る人が誰なのか、メンターと言える人を見つけておく。そういう人を探せるような自分でありたいなと思います。