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今、知っておくべき注目のトレンドを、ネットメディアを発信する内側の人物、現代の情報のプロフェッショナルたちが日替わりで解説します。

20.02.10

仮想通貨の無断“採掘”に逆転有罪

nullいま知っておくべき注目のトレンドをネットメディアを発信する内側の人物、現代の情報のプロフェッショナルたちが日替わりで解説します!!

今日は、報道ベンチャーの株式会社「JX通信社」代表取締役・米重克洋さんにお話を伺いました。米重さんが注目したネットの話題はこちらです。


「仮想通貨の無断“採掘”に逆転有罪」について

このニュースのあらましは…


閲覧した人のパソコン端末の処理能力を無断で使って、暗号資産(仮想通貨)を採掘するプログラムをウェブサイトに設置したとして、ウェブデザイナーの男性が“不正指令電磁的記録保管罪”に問われた事件の控訴審判決が東京高裁であり、この男性は罰金10万円の有罪となりました。


鈴村:こちらネットの反応はいかがでしたか?


米重さん:この件は一審で無罪になったときに取り上げた話題なんですけれど、今回はそれが覆された判決ということで、特にプログラマーやエンジニアの方からの判決に対する批判の声が多いですね。ポジティブな声は皆無と言っていいと思います。


鈴村:今回の件、良く分からない方のために、まずは「Coinhive(コインハイブ)」について教えてください。


米重さん:「Coinhive」というのは、webサイトの運営者が収益を上げることが出来る手段のことで、webサイトにコインハイブのコードを埋め込むことによって、サイトにアクセスした閲覧者の計算資源を使って仮想通貨を採掘し、それによって収益を得る、という仕組みになっています。閲覧者側は知らないうちに計算資源を使われている、ということにはなりますね。


鈴村:こちら、一審では無罪だったんですよね?


米重さん:そうですね。運営者が採掘で得られる仮想通貨が、サイトの質の向上にもつながるので、閲覧者の利益にもなるのではないか、という指摘だったんですね。また、このコインハイブによって閲覧者のパソコンの処理能力がどれくらい下がるのかというと、広告と同じくらい軽微なものであるということから、事前の注意喚起や警告等もなくいきなり刑事罰を問うのは、さすがに行き過ぎでしょう、という判決でした。


鈴村:なぜ今回は有罪判決となったのでしょうか?


米重さん:二審は一審とは真逆の解釈で、不正なプログラム…つまりウイルスとみなされた、ということです。サイトを閲覧した人の電力などが失われるのは、まず不利益ですよね、ということと、閲覧者の意図に反するプログラムはウイルスだと見なされれるということで、これがやはりツッコミどころとなっているようです。


そして、今日の #スズコメ はこちら。





過去の #スズコメ #シゲコメ を音声でCHECK!!


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