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今、知っておくべき注目のトレンドを、ネットメディアを発信する内側の人物、現代の情報のプロフェッショナルたちが日替わりで解説します。

20.02.05

ピエール瀧さんと宮迫博之さんの復帰に対する温度差

null今知っておくべき注目のトレンドをネットメディアを発信する内側の人物、現代の情報のプロフェッショナルたちが日替わりで解説します!!

今日は、政局から炎上案件まで独自の視点で発信するニュースサイト『J-CAST ニュース』の副編集長、城戸譲さんにお話を伺いました。
城戸さんが注目したネットの話題はこちら!


【ピエール瀧さんと宮迫博之さんの復帰、受け止める空気が違うのはなぜなのか】

鈴村:まずは、ここ数日でネットではどのようなことが話題になったのか、教えていただけますか?


城戸さん:週刊少年ジャンプで連載中の人気漫画『僕のヒーローアカデミア』の登場人物について、コミックスの収録時からキャラクターの名前を変更することが明らかになりました。過去の史実、歴史を想起させるという指摘があったためですが、ジャンプ編集部はそのような意図はないと否定しています。そのキャラクターは病院の創設者で悪役で、『志賀丸太』という名前なんですね、この『丸太』という部分がですね、第2次世界大戦中の旧日本軍に存在した、いわゆる『731部隊』が人体実験の被験者を『丸太(マルタ)』と呼んでいたことと絡めてですね、海外で疑問の声が相次いでいたことを受けて、名前変更に至ったわけなんですね。なぜこの名前になったのかというのを昨日改めてJ-CASTニュースが集英社にお話を伺ったんですが、「キャラクターの見た目が丸々と太っているのでその名前にした」ということで、「歴史的なことは全く関係ないですよ」というような見解を示していました。が、結構大きな尾を広げているというか、今もいろいろと反応が出ていますね。


鈴村:そうですねぇ…、賛否、反論など出てますね。名前を変えることだったり、変えることによって、「これから言葉狩りになっていくぞ」っていうコメントもありますね。これは難しいところですよね。結論としては名前を変えるってことになったんですよね。


城戸さん:そうですね、単行本になる時に…ってことですね。


鈴村:この対応がどうだったのか、今後もこういうことが出てくるかもしれませんけど、その時の動きがどうなっていくか気になるところですね。
では、今朝ピックアップしていただいたネットの話題は何でしょうか?


城戸さん:はい、『ピエール瀧さんと宮迫博之さんの復帰、受け止める空気が違うのはなぜなのか』です。


鈴村:これはどういうことなんでしょうか?


城戸さん:ミュージシャンで俳優のピエール瀧さんが今月下旬に芸能活動を再開させるとの報道が出ています。来年公開の映画『ゾッキ』の撮影から復帰するんじゃないかという話で、この報道が出てからツイッターなどでは「禊は終わった」という論調のツイートが多く見られています。一方で、闇営業問題で謹慎していた宮迫博之さんが1月30日にYouTuberとして動画を配信し始めました。謝罪動画から始まったんですけれども、コメントにはですね「お前なんかに興味ないよ」でしたり、「コロナウイルス拡散の方が気になるぞ」といった辛辣な声が多数見られていて、「許された」という感じはあまり見られないんですよね。芸人仲間の方々からもこのタイミングでYouTubeに行くことには辛口なコメントが相次いでいまして、ツイッター上では瀧さんと宮迫さんを比較するツイートなんかも出始めています。


鈴村:ほお〜、そうなんですね。比較するツイートが出始めている…?これはどういうツイートなんですか?


城戸さん:ピエール瀧さんの場合はですね、麻薬取締法違反で逮捕されて執行猶予付きとはいえ有罪判決、刑事処分が下っている。一方で、宮迫さんは逮捕されていなくて刑事訴追も受けていないと。そういうことを受けて、「麻薬で瀧は復帰できて、宮迫は復帰できないなんて謎」といった声でしたり、「日本の倫理観が壊れているんじゃないか?」といったような声も上がっています。宮迫さんに厳しい声がなぜあがるかというと、当初の説明で嘘をついたという、初期対応の違いみたいなところもあるようなんです。あとは、宮迫さんと同時に謹慎された、ロンドンブーツ1号2号の田村亮さんを引き合いに出して、「亮と瀧に言えるのは、元々のフィールド(テレビや映画)に戻ってきたけれども、宮迫はなぜか別のフィールド(YouTube)に場所を変えて一回審判を待つということをしているのが意味わからん」といったツイートもありまして、こういったところが否定的な評価に繋がっているというふうにみています。


鈴村:なるほど!城戸さんは、この受け止める空気の違いは何だと思いますか?


城戸さん:一つは、瀧さんがミュージシャンや俳優というアーティスティックな部分があるところと、宮迫さんは面白さが求められる芸人さんだというところもあるでしょうし。あとは、YouTubeからの復帰ということでテレビよりもネットを下に見ているんじゃないかとネットの人が思ってしまう。ネットのユーザーはそういうのって、空気を感じやすいので、そういったところもあるのかなと思いますね。


鈴村:宮迫さんの動画は、最初は厳しい評価って言われていたんですけど、その後は変化はあったんですか?


城戸さん:昨日の夜に7本目の動画が上がりまして、ほとんどの動画が100万回再生を超えています。それを見てみるとですね、「メンタルボロボロの状態からここまで復帰したことを応援している」といった褒めるようなコメントが結構目立っています。


鈴村:それぞれ、今後、どうやって頑張っていくかっていうところなんでしょうね。



そして、今日の #スズコメ はこちら。











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