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今、知っておくべき注目のトレンドを、ネットメディアを発信する内側の人物、現代の情報のプロフェッショナルたちが日替わりで解説します。

20.01.23

児童相談所への連絡、間違った情報が拡散

null今知っておくべき注目のトレンドをネットメディアを発信する内側の人物、現代の情報のプロフェッショナルたちが日替わりで解説します!!

今日は、気になる・人に話したい旬のネタをお届けするネットニュースサイト『ネトラボ』の編集長、加藤亘さんにお話を伺いました。
加藤さんが注目したネットの話題はこちら!


【児童相談所への連絡、間違った情報が拡散】

このニュースのあらましは…
児童虐待などについての相談窓口に『児童相談所』があります。この児童相談所に連絡する場合、電話の冒頭で“通告です!”と伝えなければ動いてもらえないといった誤った情報がTwitterで拡散しています。


鈴村:このネット上の噂について、厚生労働省に取材を行ったそうですが、まずは、経緯を教えていただけますか?


加藤さん:今月19日頃からですね、Twitterを中心に誤った情報が拡散されました。その問題のツイートは、児童相談所に子どもの虐待について連絡する場合、「電話の冒頭で『通告です』と伝えなけば動いてもらえない」「もっと周知すべき」としていました。


鈴村:冒頭で言わなきゃいけないっていうのが拡散されたってことですね?


加藤さん:そうですね。さらに、日工組社会安全研究財団が作成した、正しい情報が載ったポスターの画像を添付して投稿されていたため、一見するともっともらしくてですね、説得力があるように見えておりました。そのせいかですね、多くのいいね!やリツイートで広く拡散されてしまいました。


鈴村:なるほど。児童相談所は虐待を受けたと思われる子どもを発見した場合に、連絡する場所なんですよね。この連絡方法について、間違った情報が拡散されてしまったということですか…。


加藤さん:そもそも児童相談所に連絡する行為自体が“通告”にあたるため、電話の冒頭で「通告です」と断る必要はありません。


鈴村:これが正しい情報ですね?


加藤さん:そうですね。連絡すれば通告そのものになりますね。この件について、ねとらぼ編集部では厚生労働省 家庭福祉課や児童相談所での活動経験もあるという人物に取材をしております。担当者によりますと、「児童相談所に連絡があった場合、電話の冒頭で『通告』と言われたかどうかに関わらず、内容や状況を丁寧に聞き取り、対応を決めることになる」とのことでした。また、どのような場合に児童相談所に連絡すればいいのか?という質問に対しては、「お子さんが心配な状況ならば、迷わず連絡してほしい」と語っていました。ご存知の方も多いかと思いますけども、虐待の疑いがある子どもに気付いた際に児童相談所に通告、連絡するのは『国民の義務』とされています。


鈴村:今は事件とかも多いじゃないですか、お隣の方が気付いていたら通告しなければいけないわけですよね、義務があるわけですからね。その中で誤情報が流れているっていうことは問題だと思います。児童相談所に関しての連絡先っていうのがあるんですよね?


加藤さん:はい、児童相談所の虐待対応ダイアルは全国共通で『189』です、『いち・はや・く(189)』と覚えてもらったら忘れないと思います。


鈴村:覚えやすいですね。


加藤さん:市外局番や携帯電話からの場合は、コールセンターを通じて近くの児童相談所に繋がる仕組みとなっています。ちなみに、去年12月3日より、通話料が無料になりました。ささいな異変であってもですね、児童相談所は受け付けてくれます。例えば、近所から子どもの泣き声が頻繁に聞こえるとかですね。躾を名目とした虐待が後を絶たない事を受けまして、今年4月にはですね、児童虐待防止法が改正され親や監護権者からの体罰が禁止となります。通告は匿名で行うことができて、結果的に虐待ではなかった場合でも罰則はありません。また、児童に助けを求められた際などの緊急時には110番、警察への通報も検討してくださいとのことでした。


鈴村:その疑いがある場合はとにかく連絡したほうが良いってことですね。その後に調査というかそういうことをやっていただけるってことですもんね。ネット上で間違った情報が拡散されてしまうケースですが、でも、こういうのって信じますよね。こういう感じだとね。


加藤さん:誤った情報ってセンセーショナルだったり、ありえるかも!?って思っちゃう妙な説得力があるようなものが多いですよね。なので、拡散も速いんですけど、正す事はすごい時間がかかるんですよね。


鈴村:そうですよね…。


加藤さん:なので、そういう情報に接する際にはですね、十分注意していただければと思います。


鈴村:最初に言った人はどうなのかわからないですけど、多分、回ってきた段階では、そうなんだ!って思っちゃう人が多いですよね。で、これは良いことだ!と思って広げちゃうんですよね。だから、よく言うフェイクニュースだったりっていうこともありますけど、情報ソースをどうやってちゃんと自分たちで見つけていくのかっていうこと。これからは、やっぱり、我々がこういう情報と向き合うためにすごく必要なことですよね


エリザベス:実際にリスナーさんから、「通告です!のやつデマなの?」という方もいますし、「私もリツイートしたなぁ」とか、「かけてる時点で通告やもんね、もっともらしい間違えたツイートは怖いな」ときています。


鈴村:これね、今日、聴いた方は、よかったら、それ間違いですよってね近くの方にお伝えしていただければと思います。間違った情報は、少しづつこうやってね、解消していくしかないですよね。


そして、今日の #スズコメ はこちら。







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