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今、知っておくべき注目のトレンドを、ネットメディアを発信する内側の人物、現代の情報のプロフェッショナルたちが日替わりで解説します。

20.01.08

推しのSNS投稿から炎上へ…「匂わせ」

null今知っておくべき注目のトレンドをネットメディアを発信する内側の人物、現代の情報のプロフェッショナルたちが日替わりで解説します!!

今日は、政局から炎上案件まで独自の視点で発信するニュースサイト『J-CAST ニュース』の副編集長、城戸譲さんにお話を伺いました。
城戸さんが注目したネットの話題はこちら!


【推しと24時間つながれる時代の病「匂わせ」炎上】

鈴村:まずは、ここ数日でネットではどのようなことが話題になったのか教えていただけますか?


城戸さん:まずはですね、アメリカがイランのソレイマニ司令官を殺害したことでですね、国際的に緊張が高まっていまして、世界各国のツイッター上では『第三次世界大戦』を指すキーワードが相次いでトレンドのトップを占めました。日本でも4日未明からですね、トレンドの上位にこの『第三次世界大戦』という単語がランクインしたんですけれども、その一方で、一位に『スーパームックモード』という単語がなぜか長くトップに君臨していました。


エリザベス:日本では???


鈴村:『スーパームックモード』っていうのは、何なんですか?


城戸さん:このムックというのは、あの赤い毛むくじゃらのムックで、ガチャピンとムックの。で、スマートフォン用ゲームの『グランブルーファンタジー』というのがありまして、企画としてムックとのコラボレーションが行われていたということなんですよね。日本国内では、結構、スマートフォン用ゲームに関連する単語が上位にあがることが多く、そういうことも受けて、『スーパームックモード』がトップになって、『第三次世界大戦』はそれ以降になっていたと…。という、日本ならではの出来事がありました。


鈴村・エリザベス:なるほど〜!


エリザベス:もちろんね、第三次世界大戦のこともみなさん気がかりなんでしょうけどね。


鈴村:まぁね、気がかりですよね。


城戸さん:気がかりですよね、起こるんじゃないかっていう。


エリザベス:だけど、スーパームックモードのほうが注目されていたと。


鈴村:世界と比べると差があるというね。そういう意味では、日本ってちょっと離れたところにあるっていう、蚊帳の外な感覚があるっていうのがネット上では見えるってことかもしれませんね。
そして、今朝ピックアップしていただいたネットの話題は何でしょうか?


城戸さん:はい、『推しと24時間つながれる時代の病「匂わせ」炎上』です。


鈴村:話題になっている言葉ですよね。これはどういうことなんでしょうか?


城戸さん:最近ですね、芸能界で“匂わせ”と呼ばれる炎上が話題を呼んでいます。アイドルや俳優がネットに投稿した、パッと見なんでもない写真なんですけれども、そこに他のタレントとの交際を匂わせるような要素があるんじゃないか?とされる事例です。そこで、J-CASTニュースではですね、識者に取材を行って、この“匂わせ”が多発する事に関するアイドルとファン、それぞれの心理を推測を試みました。


鈴村:匂わせ炎上はどんな事例が該当するんでしょうか?


城戸さん:ファンの間では、前々から“匂わせ”という単語はあったんですけれども、一般に知られるようになったのは、嵐の二宮和也さんがきっかけではないかとされています。根拠はないんですけれども、交際相手のブログ投稿が“匂わせ”なんじゃないかというふうに一部のファンから詮索を浴びまして、誹謗中傷めいたものも含めてネット上に多くの情報が氾濫しました。二宮さんが11月に結婚を発表したところ、Googleでは、この“匂わせ”という単語の言葉の検索数が前後で30%以上も増加したと。この事例以外にも、タレントさんの“匂わせ”とみなされた事例というのが相次いでいます。


鈴村:この匂わせ投稿をする側の心理って気になりますよね。なぜこんなことをするのか?根拠はないんでしょうけどね。


城戸さん:心理学者の鈴木丈織さんにお話を伺ったところですね、もし、ほのめかしたい人がいるとすれば、その心理は、“ファンや交際相手へのアピール”とともに、“ファン目線での妄想気分”があるんじゃないかというふうに指摘しています。交際相手にまつわるものをファンに見せることで、遠回しに相手に告白したり、愛情の深さをアピールすると同時に、不特定多数のファンと秘密を共有して興奮を得たいということがるんじゃないかなと。相手の知らない秘密を知っているとアピールして、同じ目線で交際相手を愛でたいという心理があるんじゃないかなと指摘してらっしゃいました。


エリザベス:なるほど!


鈴村:ザベスさんが、なるほど!って言ったけど、僕は、聞いていてもよくわからないですよ。(笑)


城戸さん:(笑)


エリザベス:ちょっとした自慢がしたい、でも、自分もファンの気持ちがあるってことなんじゃないですかね。


鈴村:噛み砕くとそういう意味か。この匂わせ投稿って、炎上しないケースもあるんですか?なんか境界線があるんですかね。


城戸さん:炎上に至るケースには一定のパターンがありまして、特にですね、男性アイドル、主にジャニーズの女性ファンが、交際相手とみなされた女性を一方的にバッシングするという構図がよく見られて、女性アイドルに対してというのは、ほとんど見られないんですよね。女性ファンばかりがなぜ“匂わせ”を嫌うのかというのを、鈴木先生にお話を伺ったところですね、女性のほうが自己防衛や守備力が強いのではないかと。自分を守りたくてタレント側に攻撃的になってしまうのではないかと指摘していました。


鈴村:いやぁ…、難しい!!このネット時代のアイドル大変!う〜〜ん、そうですかぁ…。匂わせが多発していることについて城戸さんはどのように感じていますか?


城戸さん:24時間つながれるようになって、SNSで日常生活も常に晒して切り売りみたいにしているのが、つながれる面では良いんですけども、こういう炎上のリスクも負っているっていうのは、ひとつのジレンマなのかなって思いますね。


そして、今日の #スズコメ はこちら。









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