19.12.24
ジャーナリスト伊藤詩織さんが勝訴した性暴力裁判
今知っておくべき注目のトレンドをネットメディアを発信する内側の人物、現代の情報のプロフェッショナルたちが日替わりで解説します!!
今日お話を伺ったのは、ジャーナリストでBuzzFeed Japan シニアフェローの古田大輔さんです。今日の話題はこちら!
ジャーナリスト伊藤詩織さんが勝訴した性暴力裁判
ザベス:ジャーナリストの伊藤詩織さんが性暴力被害を受けたとして、元TBS記者でジャーナリストの山口敬之氏に1100万円の損害賠償を求めた訴訟について、東京地裁は12月18日、山口氏に対して330万円の支払いを命じる判決を下しました。山口氏は判決後の記者会見で法に触れる行為はしていないと述べ、控訴する考えを示しました。
鈴村:今回の判決を古田さんはどう見ていますか?
古田さん:これ、判決文を読んでもらったら分かるんですけれど、伊藤詩織さんの供述に対して、ひとつずつ丁寧にポイントを見て「この供述は信用できる」としているんですね。一方、山口氏の発言に関しては、一個一個丁寧に見ていって「信用できない」「信用できない」ということで、もうコールドゲームみたいにはっきりと判決が下されています。これを見る限りはやっぱり、伊藤詩織さんの供述の方が信用できるよね、という風に思える内容でしたね。
鈴村:今回の裁判の争点は?
古田さん:端的に言うと「同意があったのか、なかったのか」というポイントですね。伊藤さん側は「同意はなかった」とし、山口氏側は「同意があった」と主張していましたが、その山口氏側の主張を信用できない、と今回の判決はしたわけです。
鈴村:刑事事件ではなく民事で争われたのはどうしてですか?
古田さん:この件は、刑事事件としては起訴されなかったんですよね。伊藤さん側は何度も起訴を求めましたが、最終的には起訴されなかったと。それで、民事で改めて訴えを起こしたんですね。
鈴村:この裁判は世界にも報じられているそうですね。
古田さん:そうですね、世界中で記事が出ていましたよね。もうびっくりするくらい。じゃあなんでそこまで注目を集めたかというと、日本社会はすごくジェンダーギャップが激しくて、女性が声を上げづらいし、女性を守るような判決が出づらいと思われているんです。だからこそ、その壁を突破した伊藤詩織さんの件がこれだけ世界で話題になっている、ということだと思います。
そして、今日の #スズコメ はこちら。
"リポビタンD TREND NET” #スズコメ ? #ワンモ
— TOKYOFM/JFN『ONE MORNING』 (@ONEMORNING_1) December 24, 2019
今朝は【ジャーナリスト伊藤詩織さんが勝訴した性暴力裁判 】について。
伊藤詩織さんは、女性の性被害について自分が顔を出して、矢面に立ってこの裁判をやっている。これがまず凄い事だなと感じました。
#スズコメ ? #ワンモ
— TOKYOFM/JFN『ONE MORNING』 (@ONEMORNING_1) December 24, 2019
この裁判に関する結果というよりは、まずここで伊藤詩織さんが声をあげた事が社会的に大きな意味があるなと感じました。