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今、知っておくべき注目のトレンドを、ネットメディアを発信する内側の人物、現代の情報のプロフェッショナルたちが日替わりで解説します。

19.12.19

ディズニー映画「アナと雪の女王2」のステマ問題

null今知っておくべき注目のトレンドをネットメディアを発信する内側の人物、現代の情報のプロフェッショナルたちが日替わりで解説します!!

今日は、気になる・人に話したい旬のネタをお届けするネットニュースサイト『ネトラボ』の編集長、加藤亘さんにお話を伺いました。
加藤さんが注目したネットの話題はこちら!


【ディズニー映画「アナ雪2」のステマ問題】

このニュースのあらましは…


今月3日、ディズニー映画『アナと雪の女王2』の感想を描いた漫画がツイッターで7本一斉に投稿され、その不自然さから「ステマではないか?」と物議をかもす形になりました。その後、ディズニー側も感想を描いた漫画家も謝罪。しかし、いまだに不明な点は多く、批判が続いています。

まずは、街の声。
今日は「ツイッターのステマ、アナ雪2のステマ問題、どう思いますか?」という質問をしてみました。

「そのステマ問題自体をあまり知らなかったので、特に何も思わないんですけど、目につく人、描く人ってやっぱり注目を浴びている人が多かったりするじゃないですか、フォロワーが多かったりとか。自分の行動に責任を持つじゃないですけど、やっぱり、ちょっと考えた方がいいなみたいなのは思います」

「漫画家さん自体は自分のツイッターで結構見てたので、ディズニー関係で謝罪してっていうのはちょっとかわいそうだなって率直に思いましたし、事前にちゃんとしておかないと、こういった事態を招きうる可能性っていうのがあると思うので、事前のコミュニケーションっていうのは、大事なのかなっていうふうには感じましたね」



鈴村:この問題自体を知らないって方もいましたね。でも、ステマなのかどうかって、真偽がわからないと、ちょっとどうなんだろうって思いながらね、考えちゃいますよね。


エリザベス:本当に見て楽しかったのかな?って疑っちゃったりもしますよね。


鈴村:そうなんだよね、いろんなことがぼやぁっとしてきちゃうからなぁとは思いますね。
さて、加藤さん、これはどういった経緯だったのでしょうか?そして、ねとらぼではこの一連の騒動について独自取材をしているということで?


加藤さん:はい、映画『アナと雪の女王2』の感想を描いた漫画が今月3日の午後7時ごろに、7本一斉にツイッターへ投稿されました。漫画を手がけたのは、いずれもツイッターでの活動で注目を集めている漫画家さんたちです。どの漫画にも『PR表記』は明記されておりませんでした。その不自然さから「ステマではないか?」といった指摘が相次ぎまして、炎上したという次第ですね。
このステマとは、ステルスマーケティングの略で、消費者に宣伝とわからないように宣伝行為を行うことを言います。
そして、ねとらぼ編集部の取材に対して、当初、ウォルト・ディズニーの担当者は「本来PR表記を行う予定だったが、どこかでコミュニケーションミスがあり、抜け落ちてしまった」、「ステマという認識はない」というものだったんですね。あくまで伝達ミスで、ステマという認識はなかったと編集部の取材には答えていたというわけです。その後、漫画の作者が謝罪ツイートを順次行ったんですが、全員が「試写会に招待されてPR漫画を描きました」と述べておりまして、PRであることの説明が不足していたと説明しています。つまり、もともと宣伝であったことが判明したことで、かえって疑惑は拡大したわけなんですよね。「広告代理店が故意にステマを図ったのではないか?」といった推測の声が上がって、今も物議をかもしています。


鈴村:ディズニー側に何か動きがあったんですか?


加藤さん:ウォルト・ディズニー・ジャパンは当初ですね、ねとらぼの取材に対して、この件について“公式で説明を行う予定はない”ということでしたが、5日に、謝罪文を公開しています。そして11日、関係する漫画家さんたちが、改めて、ツイッター上で謝罪を行いました。その内容で気になることがありまして…。1つは、“代理店がPR表記をつけないよう依頼してきた”ということ。もう1つは、“本文にアナ雪2のタグ2つと、7人の漫画家が時間をそろえて同時投稿することで、PR表記がなくてもPRだと理解されると思った”といっているところなんですよね。ここで重要なのが、共通のハッシュタグが入ってさえいればステマには当たらないということはなくてですね、ユーザーが広告だと認識できない形のPRは、ステマに該当する可能性があります。


鈴村:なるほどねぇ…。漫画家さんたちの認識不足も問題だと思うんですけど、代理店側から“PR表記はつけない”という依頼があったということですよね?


加藤さん:現状、ディズニーと漫画家さんは謝罪しているんですけれども、具体的な指示を出したとされる代理店、あるいは、エージェント会社からは何の声明も出ていません。“PR表記はつけない”という判断はどこが行ったのかなど、いまだ不明な点は多く、まだまだ波紋は広がりそうです。


鈴村:ネット上ではどんな反応ですか?


加藤さん:あのですね、これ…、悲しいのが、ただただその作品が好きで感想漫画とかレビューを投稿した人々にまでですね、疑惑の目が向けられる可能性があるということなんですよね。


鈴村:そうなっちゃいますよね。


加藤さん:実際、この問題が発覚した後に描いた漫画などに“ステマですか?”とかいうコメントが付いたりしているんですよね…。


エリザベス:うわっ…、それは嫌だなぁ…。


加藤さん:映画に限らず、漫画やアニメやゲームや食品やファッションといったもののサービスやユーザーのコンテンツや商品に対する“好き”という気持ちをすごく蔑ろにする行為なんじゃないかなと。結果、信用を落とすことになりますからね。


エリザベス:そうですよね!


鈴村:この作品だけはなく、他のものもすべて疑うようになっちゃうような、そういう空気感が出てくるってことですよね?


加藤さん:そうなんですよ。それってとってももったいないと思うんですよ。


鈴村:ですよね。そんなことで作品を見たくないというか、そういうことがちょっとでもよぎって、いい作品だったなぁ…って思ったけど別のことを考えちゃうわけじゃないですか。それは嫌だなって思いますね。


エリザベス:PR表記すればいいだけの話しなのに…。


鈴村:ねっ!PR表記すればよかっただけの気もするけどね〜!!なんでこんなことになっちゃったんだろう…。


エリザベス:代理店はどうなっているんですかね?


そして、今日の #スズコメ はこちら。










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