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今、知っておくべき注目のトレンドを、ネットメディアを発信する内側の人物、現代の情報のプロフェッショナルたちが日替わりで解説します。

19.12.04

中学入試でスマホの持ち込みが可能に。その狙いとは?

null今知っておくべき注目のトレンドをネットメディアを発信する内側の人物、現代の情報のプロフェッショナルたちが日替わりで解説します!!

今日は、政局から炎上案件まで独自の視点で発信するニュースサイト『J-CAST ニュース』の副編集長、城戸譲さんにお話を伺いました。
城戸さんが注目したネットの話題はこちら!


【中学入試でスマホの持ち込みが可能に。その狙いとは?】

このニュースのあらましは…


東京都港区にある東京女子学園中学校が来年2月の入学試験の算数でスマートフォンの持ち込みを許可。日本初の試みで、試験は一風変わった問題で論理的思考力を測るということです。


鈴村:まずは、ここ数日でネットではどのようなことが話題になったのか、教えていただけますか?


城戸さん:先週お伝えした、東京大学大学院情報学環・学際情報学府の特任准教授でAI開発などを行う『Daisy』の代表取締役である、大澤昇平氏のツイッターでの発言で「弊社 Daisyでは中国人を採用しません」などと書き込みした問題についてですね、大澤氏が日曜日にツイッターに謝罪文を発表して、そのツイートを削除しました。「一連のツイートの中で当職が言及した、特定国籍の人々の能力の関する当社の判断は、限られたデータにAIが適合しすぎた『過学習』によるもの」、過ぎた学習、学習し過ぎたと、“過学習”という表現を使ったことで、AIのせいにするんじゃないよ!といった新たな批判が…。


エリザベス:どういうことですか?AIがツイートしてたんですか?


鈴村:要は、AIに「うちの会社特定国籍の人を採用したらどうなるか?」って聞いたら、「それは良くないよ」ってAIが答えたのを私は受けてツイートしましたってことですよね?


城戸さん:そういうことですね。会社の方針としてそうしておりますってことですね。


鈴村:つまり、AIが決めたことであり、私はそれを思っていたことではないという感じに聞こえるツイートをしたということですよね。


エリザベス:なんだなかぁ…。


城戸さん:若干、言い訳になっているのかなぁというような反応が結構見られました。


鈴村:他にはなにかありますか?


城戸さん:あとはですね、エヌリンクスというNHKの受信料の徴収代行などがメインの会社が運営するゲーム攻略サイト『アルテマ』がですね、競合する個人が運営するゲーム攻略サイトの内容を1900ページに渡って無断転載していたということがわかりました。個人の方が運営されているということで管理人さんがツイッターで状況を説明して広く拡散されて、エヌリンクスは謝罪したということですね。


鈴村:だいぶ持っていきましたね…。攻略サイトって個人がやっているところも多いじゃないですか?これを持ってくるっていうはやっぱり違法なわけですか?


城戸さん:そのまんま無断転載という形だと、大企業が個人のサイトを利用するとなると個人のサイトは立ち行かなくなるという部分もあるので、ちょっと良くないんじゃないかということですよね。


鈴村:その辺はまだレギュレーションがわからない感じもしますよね。今後どうなっていくのかっていうところでしょうね。さて、今回ピックアップしていただいたネットの話題は何でしょうか?


城戸さん:はい、『中学入試でスマホの持ち込みが可能に。その狙いとは?』です。


鈴村:これはどういうことなんでしょうか?


城戸さん:東京港区にあります東京女子学園中学校が来年2月の入学試験の算数で、スマートフォンの持ち込みを許可します。これは、日本初の試みということで、試験では一風変わった問題で論理的思考力を測るということです。


鈴村:例えば、どのような問題が想定されているんですか?


城戸さん:試験は校内の図書館で行われまして、試験中にスマホや図書資料を参考にでき、スマホを持っていない方にはタブレットを貸与することもできます。外部とのやり取りや問題を発信することは禁止されています。例題として、2問挙げられていまして。“日本アイスクリーム協会が公表する統計情報を参考にしまして、アイスクリームを食べる量と気温はどのような関係にあるのでしょうか?”といった問題や、“日本中にアンパンマンのぬいぐるみは何個あると思いますか?資料にあたって、みなさんの考えを表してください。”といった問題、あとは、検索を適切にできるかとか、そういうITスキルを問うような問題もあります。


エリザベス:面白い!


鈴村:なるほど、これ面白いね。スマホを持ち込み可能にしたということはどのような狙いがあると思いますか?


城戸さん:東京女子学園中学校の広報部長の方にJ-CASTニュースはお話を伺ったんですが、“情報環境の変化が背景にある”ということで、「今までのテストで測っていた知識や技能は、これからAIなどのテクノロジーが代替していく」ということで…


エリザベス:出た…(笑)


鈴村:(笑)


城戸さん:「そこで重要になるのは、知識の細かさや量だけではなく、情報をどう得るのか、どう活用するのか、どう学ぶのか」だと、「それを学校として育むべき問題だと捉えています」と。ただ、試験の評価のポイントがちょっと気になるところなんですけれども、「特にぬいぐるみの問題は答えが定まらないですよね」と、「もちろん出荷数を調べればわかるかもしれませんが、確実な唯一な答えを求めたいのではなくて、思考のプロセス。なぜそう結論に至ったのかという過程をみたいです」ということで、答えが全てではないというような考えを示してらっしゃいました。


鈴村:なんか、それを感じて良いなと思いましたよ。


エリザベス:うん!


鈴村:ただ情報を張り付けるだけの試験じゃなくて、読解力みたいなことが求められていそうですよね。


城戸さん:暗記じゃないってことですよね。


鈴村:ですよね!


そして、今日の #スズコメ はこちら。









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