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今、知っておくべき注目のトレンドを、ネットメディアを発信する内側の人物、現代の情報のプロフェッショナルたちが日替わりで解説します。

19.12.02

「オリンピックスタジアムに問われる価値」について

nullいま知っておくべき注目のトレンドをネットメディアを発信する内側の人物、現代の情報のプロフェッショナルたちが日替わりで解説します!!

今日は、報道ベンチャーの株式会社「JX通信社」代表取締役・米重克洋さんにお話を伺いました。米重さんが注目したネットの話題はこちらです。


「オリンピックスタジアムに問われる価値」について

このニュースのあらましは…


2020年東京オリンピック・パラリンピックのメイン会場となる新国立競技場が11月30日に完成。整備費は国内最高の1569億円にも上り、大会後の活用を不安視する声も絶えません。

鈴村:こちら、ネットの反応はいかがでしたか?


米重さん:いよいよ来月から2020年、オリンピックイヤーということで、12月21日は嵐やウサイン・ボルト氏が登場するオープニングイベントも予定されています。そういうイベントやライブ、もちろんオリンピックで訪れるのを楽しみにしているという投稿が目立ったんですが、一方でオリンピック終了後の利用や採算性を疑問視・不安視する声が多い印象ですね。


鈴村:ここまで新国立競技場はいろいろありましたよね?


米重さん:そうですね。旧国立競技場が小さく、オリンピックのメイン会場としての機能を果たせない…ということで、建て替えを前提にオリンピックの招致計画がすすめられたんですが、実際に招致が決まって建て替え計画が進むと、旧計画の整備費が1300億円予定だったものが、2500億円以上の試算に増えてしまったんですね。しかも、多少削って2500億という。で、コストを削って新しい計画に作り直そう…という流れとなりました。


鈴村:建設自体はスムーズに行われたんですか?


米重さん:そうですね。3年という限られた工期で非常にスムーズに行われたと思います。


鈴村:新国立競技場の特徴はどんなところでしょう。


米重さん:著名な建築家の隈研吾さんが設計を手掛けられ、国産の木材をふんだんに使ったスタジアムとなっています。日本の伝統建築を参考に「風」をうまく取り込めるような設計になっているそうです。完成時の観客席は6万席と、非常に巨大なものになりました。
フィールドは天然芝で、400メートルの陸上トラック9レーンを備え、3層のスタンドを覆う屋根などには2千立方メートルの木材を使用しているとのことです。


鈴村:大会後の活用に不安もあるということですが、今後の具体的な課題について教えてください。


米重さん:今回は「オリンピックに間に合わせる」ということを至上命題としてきましたので、まずは今後の年間24億円とされる維持管理費が非常に重い、とされています。日本スポーツ振興センターは、大会後に運営権を民間に売却する方針ですが、こちらも採算性が見込みにくいので、民営化も進まないのではないか、という報道も最近は目にします。



そして、今日の #スズコメ はこちら。





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