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今、知っておくべき注目のトレンドを、ネットメディアを発信する内側の人物、現代の情報のプロフェッショナルたちが日替わりで解説します。

19.11.25

「韓国のGSOMIA継続」について

nullいま知っておくべき注目のトレンドをネットメディアを発信する内側の人物、現代の情報のプロフェッショナルたちが日替わりで解説します!!

今日は、報道ベンチャーの株式会社「JX通信社」代表取締役・米重克洋さんにお話を伺いました。米重さんが注目したネットの話題はこちらです。


「韓国のGSOMIA継続」について

このニュースのあらましは…


先週の金曜、韓国政府が日本との軍事情報包括保護協定「GSOMIA(ジーソミア)」を継続すると発表。日本から対韓輸出規制で協議するとの合意を得て、失効を6時間後に控えた土壇場での判断でした。

鈴村:こちら、ネットの反応はいかがでしたか?


米重さん:やはり驚きの声がほとんどなんですけれど、じゃあ破棄の決定って何だったのか…という声や、これで日韓の対立が収束に向かうと良い…という意見がある一方、逆に日本側は今後の交渉で譲歩をするきっかけにならないのか…と懸念する声もありました。


鈴村:韓国はなぜこの決定をしたのでしょうか?


米重さん:ひと言でいうと「アメリカ」なんですよね。ここ数か月の韓国に対するアメリカのプレッシャーはすさまじいものがあり、各所から威圧的ともいえるプレッシャーをかけ続けた、と。そこに、在韓米軍の駐留費の負担増を求める交渉もあり、非常にプレッシャーが増していったと思われます。
また「GSOMIA」破棄の決定を韓国政府が最初に発表した際には、「アメリカ政府と話して理解を得た」と言っていたんですね。これに対してアメリカ政府が“嘘だ”と反応したということで、同盟国の発表を“嘘だ”と、体面を気にせず言い切るということは相当強い反応ですし、そういうプレッシャーに対する韓国の反応は、非常に敏感で神経質なものだったと思いますね。


鈴村:韓国国内の反応はどうなっていますか?


米重さん:文在寅政権を支持している人たちはアメリカを批判するような反応をしていて、保守勢力と言われる人たちは文政権を批判する反応をしています。ただ、両方に共通しているのは、今回の合意が韓国政府にとっては不完全なもので、韓国側だけが譲歩を強いられたのではないか、という論調が非常に強いです。


鈴村:今後はどうなっていきそうでしょう?


米重さん:「GSOMIA」の破棄を撤回する、というのは非常に大きな決定でしたので、韓国側がアメリカのプレッシャーを再び跳ね返す…というのは難しいと思います。韓国はWTO(世界貿易機関)への提訴を取り下げましたので、話し合う空気自体はできたと思いますが、今後は「徴用工」の問題が解決しないと、いつまでも燻ることになりそうです。



そして、今日の #スズコメ はこちら。




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