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今、知っておくべき注目のトレンドを、ネットメディアを発信する内側の人物、現代の情報のプロフェッショナルたちが日替わりで解説します。

19.11.19

間もなく完成!新国立競技場のこれまでとこれから

null今知っておくべき注目のトレンドをネットメディアを発信する内側の人物、現代の情報のプロフェッショナルたちが日替わりで解説します!!

今日、お話を伺うのは、『BuzzFeed Japan』オリジナル編集長の伊藤大地さんです。
伊藤さんに取り上げていただく話題はこちら!


『間もなく完成!新国立競技場のこれまでとこれから』


エリザベス:日本スポーツ振興センターが11日、今月末に完成予定の新国立競技場のオープニングイベントに『嵐』と『DREAMS COME TRUE』が出演すると発表しました。オープニングイベントは12月21日に行われます。その新国立競技場をめぐっては、一度はザハ・ハディドさんのデザイン案に決定した後、白紙撤回となり、隈研吾さん設計の現在のデザインに変更されたという経緯がありますよね。


鈴村:ありましたね。伊藤さんは“新国立競技場の問題”をずっと追いかけているというで、まずは、そもそも、どうしてザハさんの案が撤回されたんでしたっけ?


伊藤さん:一番の理由が2500億円という予算がかかりすぎるということなんですけども、その責任を設計側に負わせたということが問題で、本来であれば、発注側の国が予算が上がっているので冷房をやめようとか、開閉式の屋根をやめようとか決断しないといけないを先延ばしにして、予算が上がったのは設計のせいだよね!っていうふうにそこで白紙にしてしまったというのが実態だと思います。


鈴村:そりゃそうですよね、判断するというのはそういうもんですからね。デザイナーさんがそれをやられたら、本当に大変なことになりますからね。結局、今作っているものって予算を抑えられたんでしたっけ?


伊藤さん:1500億円を超える程度といわれてますね。


鈴村:ほ〜、そうですか。じゃあ、ザハさんのアイディアの時よりは抑えられているということは間違いないということですね。あと、オリンピックが終わった後は、陸上トラックを撤去して、サッカー専用に改修するという話が出ていたと思うんですけど、結局、これはどうなったんですか?


伊藤さん:トラックを残す残さないの問題は今も続いていまして、これはなかなか難しい問題で、営業面の事を考えれば、球技専用にしたほうがお客さんは見やすいと。


鈴村:そうですよね。競技もいっぱいありますもんね。


伊藤さん:というのはあるんですけれども、一方で、国のお金で作った国立競技場が球技専用でいいんですか?陸上無視で良いんですか?っていう公の部分っていうのも難しい問題として残っているのかなとは思いますね。


鈴村:そこを可変型にすることは無理なんですよね、きっとね。


伊藤さん:本来、そういうフレキシブルな形にするのが望ましいと思うんですけど、それも、なかなか難しいですよね。


鈴村:無理ですよね…。芝生張ったり、外したりできないですもんね。なるほどなぁ。間もなく完成する新国立なんですけど、確認されました?中を観れたりしたんですか?


伊藤さん:見ました!見ました!


鈴村・エリザベス:おぉお〜!!!


鈴村:どうですか?スタジアムとしては!


伊藤さん:やっぱり、この規模の建物が都心にあるとすごいな!と、見てみると思いますね。


鈴村:ですよね!僕は、近くにスタジオがあって、休憩時間にベランダに出られるんですけど、ベランダに出ると見えるんですよ、ものすごい良いところで。それで、どんどん出来上がっていくのを毎週見ていて、あっという間に出来ていくから感動していたんですけど、中はまだ見れてないんですよね…。中もやっぱり美しいんですか?


伊藤さん:僕が見た時には、まだ完成はされていなったんですけどね。


鈴村:そうですか、じゃあ、これからですね!?それと、元々、ラグビーのワールドカップも新国立で決勝をやるつもりだったんですけど、間に合わなかったんですよね。


伊藤さん:これも、白紙撤回に伴って先延ばしになっちゃったっていうことですね。


鈴村:ラグビーといえば萩生田議員が、“ラグビー専用スタジアム構想”をぶち上げたということで、これ、異例じゃないですか?国会議員が特定のスポーツを推すっていうのは。


伊藤さん:そうですね、先ほど申し上げたように、どこの何のスポーツのためなのかっていうがなかなか難しいところがあるので、特定の議員の方が特定のスポーツに関して踏み込んで発言をするっていうのは、本当に、そのスタジアムをサステナブルにするとか、そこまで考えていっているのかな?っていうのが、甚だ疑問なところはありますね。


鈴村:サッカー専用にして欲しいですと、サッカーファンから声が出ていたりするんですけど、伊藤さんの見解ではどう思いますか?


伊藤さん:よりよいスポーツ体験には球団とか球場が一体経営が望ましいというのが今のトレンドなんですよね。今のプロスポーツって競技以外でどうやって楽しめるかというのがポイントになっていて、例えば、球団オリジナルのビールが飲めたり、スタジアムの中にグッズショップがあったりとか、そういうところがポイントになっているんですけれども、これが公のお金だけで出来てしまうと、なかなか難しくなるっていう仕組みの問題がありますよね。


鈴村:そうですよね、結局、税金じゃないかそれは!っていう意見も出てくるわけですよね。


伊藤さん:なので、官民が協力する形が理想で。例えば、パナソニックのスタジアムが大阪にあるんですけれども、これはパナソニックが市と協力して募金を集めて作るとか、官だけでもなくて民だけでもないっていう形が一つ今のモデルになっているのかなと思います。


鈴村:一つそうやって、運営がうまくいってるケースがあるんですね?国内でね。こういうのを参考にするべきなんでしょうね。でも、スポーツ施設っていうのはどうなんですか?世界的に見たらね、海外にはサッカースタジアムとかすごくいっぱいあるイメージですけど、しっかり運営されているイメージで。日本はそのあたりはどうなんですかね?


伊藤さん:日本の場合、スポーツビジネスとして本格的に取り組み始めたのが最近なんですね、元々、体育教育がベースにあって。ヨーロッパやアメリカはビジネスからなんですよね、そこの出発点の違いというのがすごい大きくて…。


鈴村:そうですよね、だから日本もこういうところにそろそろ向き合わなければいけない時間、タイミングが来たのかなと思いますよね。


そして、今日の #スズコメ はこちら。









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