19.10.16
CEATECの展示に見る“日本社会の課題”
今知っておくべき注目のトレンドをネットメディアを発信する内側の人物、現代の情報のプロフェッショナルたちが日替わりで解説します!!
今日は、政局から炎上案件まで独自の視点で発信するニュースサイト『J-CAST ニュース』の副編集長、城戸譲さんにお話を伺いました。
城戸さんが注目したネットの話題はこちら!
【自動運転に遠隔操作も…CEATECの展示に見る“日本社会の課題”】
このニュースのあらましは…
20周年を迎えるIT見本市『CEATEC』が千葉県の幕張メッセで開幕。一昨日、展示の一部が報道陣に公開されました。日本が抱える課題が見える展示物が目立っていました。
鈴村:まずは、ここ数日でネットではどのようなことが話題になったのか教えていただけますか?
城戸さん:まずですね、台風19号関連で被害に便乗した悪質商法や詐欺への注意を自治体や警察がツイッターなどで呼び掛けています。これは先月の台風15号の時もですね、千葉県内で屋根の修理とかそういうような電話があったという話があったんですけれども、今回も相次いでいるようででして、昨日、衛藤晟一行政担当大臣が会見で、過度な修理要求などの悪質商法に注意するように呼び掛けて、こうしたことがでないように見守りたいとも発言しています。
鈴村:いやあ、もうこれね、こんなときにね…。どう判断したらいいのか、藁をもすがる気持ちでいる方もたくさんいらっしゃいますから悪質ですよね。こういう時は、一人で判断しない方がいいんですよね。誰かと相談するとか、いろんな角度で情報を仕入れることも大事みたいですよ。
城戸さん:続いても台風関連を。“ペットを避難所に同行させるか否か”という議論が大きく交わされていまして、これは14日に報道されたもので、救助された中学生がですね、猫を飼っているので避難できなかったと述べたと報じられまして、それに加えて、モデルのダレノガレ明美さんもツイッターで、避難所、動物だめらしくて悲しいといったようなツイートをされていたことから、いろんな反応が出ています。ペットを飼っていらっしゃる方からは、胸が痛みますというようなコメントでしたり、アレルギーを持つ方からは、ちょっと困るなぁといったような発言がありました。東日本大震災のときにもこの同行避難というのが問題になったんですけれども、その時に環境省が定めたガイドラインによりますと、災害が起こったときには飼い主はペットとの同行避難することが基本であるとする一方で、他の避難者の迷惑にならないように努めなければならないとも注意していますね。
鈴村:この避難所をどうするかっていうのが今回は特に浮き彫りになったような気がしますよね。例えば、ペットも居られる場所を作るとか、もちろん、避難所を常に大きく構えるわけにはいかないんですけど、そういう場所を構えるとかね。ホームレスの方の話も、そういう人たちが居られる場所とか、ちょっと部屋を分ける方法を考えるとかね。避難所の在り方をいうのを今後考えなければならないのかもしれませんね。
城戸さん:あとはですね、台風の間に小学校教員資格認定試験の2次試験が行われる予定だったんですけれども、これが台風で中止になりまして、受ける予定だった人全員免除で合格扱いになるということで、本来は延期じゃないの?みたないことがツイッターで話題になっています。そこで昨日、文部科学省に改めて取材したところ、代わる何かしらの方法で評価することを検討しているということでした。
鈴村:こういうことも起きるんですね、これは知らなかった。今後、何かしらの評価をされていくということですね。さあ、そして、今回ピックアップしていただいたネットの話題は何でしょうか?
城戸さん:はい、『自動運転に遠隔操作も…CEATECに展示に見る“日本社会の課題”』です。
鈴村:これはどういうことなんでしょうか?
城戸さん:IT見本市として知られる『CEATEC』というものが、昨日から金曜日まで千葉県の幕張メッセで行われているんですけれども、その前にですね、一昨日、展示の一部が報道陣に公開されて、うちの記者も取材に行って参りました。このCEATECは元々、家電の見本市として知られていたんですが、ここ数年で様々な機器がネットワークで繋がるIoTという分野が中心になっていまして、今年は、日本が抱える高齢化やそれに伴う人手不足などの課題から、自動運転バスや遠隔操作ロボットなどの展示が目立ちました。
鈴村:今回展示されているその自動運転バスはどのようなものなんでしょうか?
城戸さん:CEATECの20周年の特別企画として、幕張メッセの周りで自動運転バスの実証事件が行われております。運転席がないバスで、保安要員といういざという時に操作する人も含めて11人も乗れるもので、1.5kmを15分ほどかけて走るそうです。タブレット型の端末をタッチするだけでスタートして、信号とかもこのバスに対応しているそうで、一か所、ちょっと旧式の所があるようなんですけれどもね。
鈴村:そうですかぁ。ロボットはどんなものが展示されているんですか?
城戸さん:三菱地所のブースでは警備ロボットや人工知能、AIの清掃ロボット、自動運搬ロボットなどが展示されていまして、これらは実際にもう導入されていたり、実証実験が進んでいたりするものですね。
鈴村:うん、う〜ん!ロボット以外ではどのようなものがあるんですか?
城戸さん:野球の球団で知られるDeNAではですね、AIとビッグデータでタクシーの乗客を見つけやすくしたり、需給予測をして、“新たな働き方を提案するタクシー”というものを展示しています。
鈴村:う〜ん、なるほどね。便利になっていくなぁ。
城戸さん:あとは、住宅設備のLIXILのブースでは、トイレで排便した際のタイミングや形、大きさを自動的に判別することで、介護施設で手動で記入していたものが楽になるというシステムを展示していました。
鈴村:なるほど、データが取れるわけですね。そこから体の調子もわかるようになるということですね。すごい時代がくるなこれ!
そして、今日の #スズコメ はこちら。
"リポビタンD TREND NET” #スズコメ ? #ワンモ
— TOKYOFM/JFN『ONE MORNING』 (@ONEMORNING_1) 2019年10月16日
今朝は【CEATECに展示に見る“日本社会の課題”】
CEATECはIT見本市として知られていますね。僕、テレビとエアコンをIoT化させてるんですけど、これ2つで生活が変わるんです。
"リポビタンD TREND NET” #スズコメ ? #ワンモ
— TOKYOFM/JFN『ONE MORNING』 (@ONEMORNING_1) 2019年10月16日
今朝は【CEATECに展示に見る“日本社会の課題”】
これから歳をとっても役に立つし、テクノロジーは難しいと敬遠してしまう高齢の方などに、IoTオススメだと思っています。若い方々とコミュニケーションを取りつつ使い方を普及できればいいなと思います。