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今、知っておくべき注目のトレンドを、ネットメディアを発信する内側の人物、現代の情報のプロフェッショナルたちが日替わりで解説します。

19.09.17

これからのオンライン・ジャーナリズム

null今知っておくべき注目のトレンドをネットメディアを発信する内側の人物、現代の情報のプロフェッショナルたちが日替わりで解説します!!

今日お話を伺ったのは、ジャーナリストでBuzzFeed Japan シニアフェローの古田大輔さんです。今日の話題はこちら!


これからのオンライン・ジャーナリズム

今日は、世界最大規模のオンライン・ジャーナリズムに関する非営利団体「オンラインニュース・アソシエーション」の年次総会に出席した古田大輔さんがみた、これからのオンライン・ジャーナリズムについて伺いました。


鈴村:古田さんは先週の放送終わりでニューオリンズに向かうとおっしゃっていましたが、この年次総会に出席されたんですよね。まず「オンラインニュース・アソシエーション」はどんな組織なんでしょうか?


古田さん:今年で誕生20年になるアメリカで生まれた組織で、加盟しているのはほとんどアメリカの人たちなんですけれど、僕は「オンラインニュース・アソシエーション・ジャパン」という日本支部のオーガナイザーをやっていまして、それで行ってきたんです。“オンラインニュース”と言っていますが、参加者の多くは地方紙の人だったりするんですよ。今年は過去最多の2800人が参加して、4日間にわたって様々なテーマでプレゼンが行われたり、ディスカッションをしたりしました。


鈴村:具体的にはどんなことが話し合われるんですか?


古田さん:今回一番目立っていたのは「信頼性をどう獲得していくか」というセッションですね。昨年まではテクノロジーを中心に語るセッションが目立っていたんですけれど、テクノロジーに関してはもう皆さんある程度取り入れているんですよね。そこから先、単にテクノロジーを表面的に取り入れるだけではなくて、その目的は何なのか?それはメディアとして成長していくためには“信頼性”を獲得していかなければならないし、“収益性”をきちんとしていかなければなりません。そのための第一歩がまず“信頼性”というところで、そういったセッションがすごく多かったです。


鈴村:その“信頼性”という部分でいうと“フェイクニュース”はやはり問題に?


古田さん:それもありますね。ただ、アメリカではもう“フェイクニュース”という言い方はしないんですよ。というのは“フェイクニュース”という呼び方は相手に対するレッテル貼りの言葉になっていて、例えばトランプ大統領は自分を批判する人たちを皆“フェイクニュース”と言ったりするような使われ方をするようになったので、いまは“ミス・インフォメーション”という言い方をよくしますが、要は間違った情報はネット上にたくさんあって、その中で質の高いニュースを発信し、世の中に良い影響を与えるとともに、自分たちもお金を稼ぐ。そういう生態系をどうやって作っていくか、という議論が多かったです。


鈴村:日本はこういうものを参考にすべき、とか、アメリカとの格差はあるんでしょうか。


古田さん:日本はメディアごとの対立が厳しくて、あまり協力体制が取れていないんです。僕が「ONA Japan」を作った理由もそこにあって…10月にまたイベントするので、皆さん参加してください!(笑)


そして、今日の #スズコメ はこちら。





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