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今、知っておくべき注目のトレンドを、ネットメディアを発信する内側の人物、現代の情報のプロフェッショナルたちが日替わりで解説します。

19.09.02

「軽減税率・還元策」について

nullいま知っておくべき注目のトレンドをネットメディアを発信する内側の人物、現代の情報のプロフェッショナルたちが日替わりで解説します!!

今日は、報道ベンチャーの株式会社「JX通信社」代表取締役・米重克洋さんにお話を伺いました。米重さんが注目したネットの話題はこちらです。


「軽減税率・還元策」について

このニュースのあらましは…


10月1日に消費税率が10%に引き上げられます。今回の増税では、飲食料品などの税率を8%に据え置く軽減税率が初めて導入され、同時にキャッシュレス決済へのポイント還元が始まります。

鈴村:こちら、ネットの反応はいかがですか?


米重さん:やはり「複雑すぎる」「混乱必至じゃないのか」といった声が非常に多いですね。小売店の経営者と思われる方は、価格表示の方法を変えるなどの準備が大変だ、といった書き込みをされていますね。


鈴村:まず「軽減税率」とはどういったものか、改めて教えてください。


米重さん:「軽減税率」は、お酒や外食などを除いた飲食料品全般と、週2回以上定期購読している新聞、これらが税率8%に据え置かれるという制度で、低所得者層ほどほど負担感が強い「消費税の逆進性」を緩和する、という狙いがあります。


鈴村:軽減税率の問題点は?


米重さん:まずは、同じものを「外食」として店で食べると10%で「惣菜」として持ち帰ると8%の税率になるということがありますし、調味料でいうと「みりん」が10%で「みりん風調味料」だと8%になる、という例もあります。飲食料品以外ですと、唯一「新聞の定期購読」というのが含まれるんですが、これも配達される新聞は8%で駅売りや電子版だと10%ということになります。そもそもなぜ新聞だけが対象なのか、という声もありますね。


鈴村:小売店や飲食店の対応はどのようになりそうですか?


米重さん:例えば、ケンタッキーフライドチキンは、店内飲食・持ち帰り問わず内税で価格をまとめるようです。店舗側の負担を減らすために価格を一本化しよう、という流れですね。あとは軽減税率に対応したレジを導入するなど、ハード面での投資も大きな負担になりそうです。


鈴村:そもそも、軽減税率はなぜ導入されたのでしょう?


米重さん:こちらはそもそも、2014年の衆院選挙で公明党が公約に掲げたもので、当時の自公政権の勝利によって導入が決まりましたが、2016年の政府の試算だと1人あたり1日12円、年間で4,300円くらいしか負担軽減の効果がなく、自民党内では消極的な声もありましたが、公明党が非常に強く主張した…という経緯もありまして、自公連立維持のためという見方もあります。


そして、今日の #スズコメ はこちら。


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