19.08.27
デマ拡散で被害女性が法的処置を検討
今知っておくべき注目のトレンドをネットメディアを発信する内側の人物、現代の情報のプロフェッショナルたちが日替わりで解説します!!
今日お話を伺ったのは、ジャーナリストでBuzzFeed Japan シニアフェローの古田大輔さんです。今日の話題はこちら!
あおり運転事件の「ガラケー女」でデマ拡散、被害女性が法的処置を検討
高速道路であおり運転したうえ、相手の男性に暴力をふるいケガさせたとして、宮崎文夫容疑者が逮捕された事件は連日報道されていますが、ネット上で「宮崎容疑者の交際相手」「同乗していたガラケー女」などと事実無根のデマを流された被害女性が、23日に会見を開き「名誉権を著しく侵害する」として、発信者やリツイートなどで拡散した人たちに対する法的措置を検討していると述べました。
鈴村:今回、デマが広がったのはなぜですか?
古田さん:根拠は「顔立ちが似ている」ことや、宮崎容疑者が被害女性のInstagramをフォローしていたことからですが、被害女性は両容疑者との面識はなかったそうです。代理人の弁護士によると、デマが広がったのは宮崎容疑者が指名手配され、名前と写真が公開された8月16日の翌日から。このときはまだ、同乗していた女の名前も顔も公開されていなかったため憶測が広がり、Twitterで被害女性のことを名指しする投稿がされたことが発端で、そのあとすぐに被害女性のプロフィールや顔写真などがネット上に大量に拡散され、経営する会社も晒されたということです。こうしたデマ拡散の起点となったのが「トレンドブログ」と呼ばれるものです。
鈴村:トレンドブログについては以前もお話しいただきましたが、改めてこれはどんなブログなんでしょう?
古田さん:トレンドブログは、ユーザーが検索しそうなキーワードを先回りして記事化し、検索からユーザーを流入させてページビューを得ることで広告収入を稼いでいるとみられるブログのことです。「犯人は?顔写真は??」といった読み手の興味をそそるようなタイトルのものが多いが、内容は他サイトの記事の書き写しや、ほとんどが単なる憶測で、大きな事件や話題の事件が起きると、誤った情報を拡散する起点となります。
鈴村:今回はデマだったことが明らかになりましたが、こういった場合ブログを書いた人が謝罪をしたり、対応をしてもらえるんでしょうか?
古田さん:多くの場合は、問題視されたらその記事を消しちゃったり、ちょっと内容を書き換えたりする程度です。そして、その前にもう記事が広がってしまっているので、取り返しがつかないことになってしまうんですね。
鈴村:これ、どうにかならないんでしょうか??
古田さん:まずは皆さんがこういった記事を見ない、そして何よりリツイートしない、ということが大切ですね。
"リポビタンD TREND NET” #スズコメ ? #ワンモ
— TOKYOFM/JFN『ONE MORNING』 (@ONEMORNING_1) August 27, 2019
今朝は【あおり運転事件でデマ拡散被害女性が法的措置】
いつ自分がこういう被害を受けるか分からないとう現状だと思います。取材もせずに記事を上げヒット数だけ稼いでいるトレンドブログと呼ばれるものが多数ある中で、
更に大事なのはRTしないこと。間違った情報の片棒をかつぐ必要はないと思うのでRTボタンを押す前に情報を今一度確かめる癖をつけるようにしてほしいと思います。
— TOKYOFM/JFN『ONE MORNING』 (@ONEMORNING_1) August 27, 2019
僕も気をつけます。
#スズコメ ? #ワンモ