19.08.26
アマゾンのクラウド障害
いま知っておくべき注目のトレンドをネットメディアを発信する内側の人物、現代の情報のプロフェッショナルたちが日替わりで解説します!!
今日は、報道ベンチャーの株式会社「JX通信社」代表取締役・米重克洋さんにお話を伺いました。米重さんが注目したネットの話題はこちらです。
アマゾンのクラウド障害
このニュースのあらましは…
インターネットで事業を行う企業が多く使う米アマゾンの「AWS(アマゾン・ウェブ・サービス)」の日本のデータセンターで、8月23日の午後1時過ぎに大規模なシステム障害が起き、多くの国内企業の事業に影響が出ました。
鈴村:こちら、ネットの反応はいかがでしたか?
米重さん:今回のシステム障害によって、多くのネットサービスやソーシャルゲームなどに影響が出ましたので、そういう身近なサービスが使えなくなったことに関する困惑の声が非常に多かったですね。
鈴村:この原因はなんだったんでしょう?
米重さん:アマゾンによると、一部の障害は冷却設備の不具合によるシステムのオーバーヒートが原因で、23日の午後6時半ごろにこの部分は復旧しました。残る障害も同じ日の午後10時過ぎには復旧しました。こういった規模の障害は、国内では初めてです。
鈴村:これにより、私たちの身近ではどういう影響が出たんでしょう?
米重さん:ソフトバンクグループのスマートフォン決済「PayPay(ペイペイ)」で断続的に支払いや入金が出来なくなったり、NTTドコモでは動画配信の「dTV」や「dマガジン」など複数のサービスが利用しづらくなる影響が出たほか、シェアサイクルでは自転車が動かせなくなったり、スターバックスでもアプリ上でポイントの残高が確認出来ないなど、各所で影響がありました。
鈴村:今回の件は一般の消費者だけでなく、企業活動にも影響があったんですよね。
米重さん:例えば、中小企業に会計ソフトを提供する「freee(フリー)」などで障害が発生したり、ユニクロのネット通販でもログインや注文がしづらくなった、ということです。
鈴村:「AWS」はどれくらい広く普及しているのでしょうか?
米重さん:「AWS」は本当に広く普及していまして、例えばソーシャルゲームなどでは使っていないところを探す方が難しいほどです。そして日本の場合、一般の企業だけでなく官公庁などでも広く使われていて、今回の障害の影響はかなり大きかったと思います。
鈴村:これは自社でサーバーを導入せずに、外注で借りていた…という様なことですよね。でも、大きいから借りていたのに、今回のようなトラブルが起きてしまうと、それは大変なことですよね。
米重さん:そうですね。例えば今回のようにクラウドで障害が起きてしまうと、これはもう復旧を待つしかない、借りている側の企業ではどうすることもできない、というのが課題となってしまいますね。
そして、今日の #スズコメ はこちら。
"リポビタンD TREND NET” #スズコメ ? #ワンモ
— TOKYOFM/JFN『ONE MORNING』 (@ONEMORNING_1) August 26, 2019
今朝は【Amazonのクラウド障害】について。
今回のニュースで、AWSが日本の情報網に影響を与えているということが分かり、やはり日本は今ウェブインフラが全く世界と立ち向かえてないという事が悲しいことに証明されたような気がします。