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今、知っておくべき注目のトレンドを、ネットメディアを発信する内側の人物、現代の情報のプロフェッショナルたちが日替わりで解説します。

19.08.22

ヒーローショーのハラスメント問題で6人を処分

null今知っておくべき注目のトレンドをネットメディアを発信する内側の人物、現代の情報のプロフェッショナルたちが日替わりで解説します!!

今日お話を伺ったのは、いま気になる・人に話したい旬のネタをお届けするネットニュースサイト『ねとらぼ』の編集長・加藤亘さんです。そして、加藤さんが注目した話題はこちら!


ヒーローショーのハラスメント問題、東映側が6人を処分

鈴村:加藤さん、まずはこのニュースの概要と経緯を教えてください。


加藤さん:こちらは、東京ドームシティ内の「シアターGロッソ」を舞台に起こったハラスメント問題です。「シアターGロッソ」は、特撮番組のヒーローショーが行われていることから、特撮ファンの間では“聖地”とされている様な場所です。
その「シアターGロッソ」のヒーローショーで司会を務めていた女性が、今年6月にTwitterでハラスメントを告発しました。その内容は次のようなものです。


・挨拶を無視したり、握手会中に水をかけて妨害したりするパワハラを受けた。


・男性器のあだ名をつけられたり、すれ違いざまにお尻を揉まれたり、相手を避けられない空間での卑猥な質問、胸を触るなどのセクハラを受けた。


・性的な嫌がらせに対し、気にしていない・怒っていないフリをし続ける必要があった。


・「パワハラやセクハラはただの冗談」「そういう業界だから仕方がない」と何度も言われた。


・そういったハラスメントに1年間耐え続けていたところ、突然「力不足なのでもう来なくていい」と言われた。


・会社から「余計なことを誰かに言ったら、もうお前に仕事を振らない」と強く言われた。
…といった内容でした。


加藤さん:そういったハラスメントの告発を受けて、シアターを運営する東京ドームと制作を受託していた東映と東映エージェンシーが聞き取り調査を行いました。
その結果、合計6人がハラスメントを行っていたことを7月に確認。関与していたのは、東映エージェンシーの社員1名と委託先の会社に所属するスタッフ5名でした。そして8月19日には、東映エージェンシーから処分と対応に関する「最終報告とお詫び」が発表された、という流れです。


鈴村:その6人にはどういった処分が下されたのでしょう?


加藤さん:東映エージェンシーの社員1名に関しては、社内規定に基づいた厳正な処分を行い、今後はヒーローショーの制作に関与しないことを決定したそうです。また、委託先のスタッフ5名に関しては「ハラスメントなどの内容に応じた、出演停止も含む厳正な処分」を行った、とのことです。


鈴村:同じことが繰り返されないよう、対策も?


加藤さん:再犯防止策も発表されています。それによると、スタッフ全員にハラスメント講習を定期的に実施するほか、匿名で相談できる外部の通報窓口を設置する、とのことです。また、それぞれの制作・運営会社に「ハラスメント対策担当者」を配置。そして、第三者の専門家による定期的な聞き取り調査を実施し、専門家とハラスメント対策担当者との連携を密にする…といったことを行い、改善を続けていくとしています。


ザベス:ハラスメント被害にあった女性は、今回の処分を受けてTwitterで「これからどこかの場所でヒーローと出会う子どもたちが大人になる頃には、前時代的なハラスメントに苦しめられることなく生きていける環境が社会に浸透してほしいと願っています。」と綴っています。


そして、今日の #スズコメ はこちら。







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