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今、知っておくべき注目のトレンドを、ネットメディアを発信する内側の人物、現代の情報のプロフェッショナルたちが日替わりで解説します。

19.08.14

オウンドメディアが閉鎖する理由とは?

null今知っておくべき注目のトレンドをネットメディアを発信する内側の人物、現代の情報のプロフェッショナルたちが日替わりで解説します!!

今日は、政局から炎上案件まで独自の視点で発信するニュースサイト『J-CAST ニュース』の副編集長、城戸譲さんにお話を伺いました。
城戸さんが注目したネットの話題はこちら!


【続々消える「オウンドメディア」閉鎖する理由は?】

このニュースのあらましは…


メディア事業を主力としない企業が、企業のPRになるということで2014年ごろから次々と立ち上げた『オウンドメディア』。今年4月以降、そのオウンドメディアが閉鎖や更新停止が増えています。その理由とは?


鈴村:『次々消える「オウンドメディア」閉鎖する理由は?』ということですが、まずは「オウンドメディア」について教えていただけますか?


城戸さん:オウンドメディアというのは、メディア事業を主力としない企業がインターネット上に独自のサイトを作って、記事などのコンテンツを配信する取り組みです。企業のPRなどに役立つということで、有名ライターさんを起用して、2014年頃から次々と立ち上がったものです。


鈴村:そのオウンドメディアが相次いで閉鎖しているんですか?


城戸さん:今年の4月以降ですね、ぐるなびが運営している『みんなのごはん』、睡眠情報を扱う『フミナーズ』、アサヒビールの『カンパネラ』、グルメ情報の『Rettyグルメニュース』などが相次いで閉鎖や更新停止の発表をしています。


鈴村:これはなぜなんでしょう?


城戸さん:J-CASTニュースでは、『オウンドメディアのやさしい教科書』という本を書かれた、徳井ちひろさんにお話を伺ったんですが、背景にはGoogleが検索結果の表示順位を決めるアルゴリズムを変更したことが大きいとみてらっしゃいました。具体的には、“健康”“医療”“お金”“法律”などユーザーの生活にかかわるコンテンツの順位が大きく変動し、低品質だと判断されたコンテンツは順位を落としている。ということで、専門家の監修などを受けると工数もコストもかかるので、広告の代わりに安価で露出できるという観点で運営している場合には、コストが見合わずに閉鎖せざるを得なくなるのかもしれません。また競合が増えたことで独自性を持たせることが難しくなってきたことも閉鎖が増えている1つの要因だと思います。というふうにおっしゃられていました。


鈴村:ウェブの黎明期って、テレビでCM流すより、ネットでパッと書いて出した方が安かったり、早かったりした時代があって、その名残なのかもしれませんね。こういった状況の中でオウンドメディアを成功させるにはどうすればいいのでしょうか?


城戸さん:徳井さんは、『短期的な成果で考えない』、『目的やゴールをしっかり持っている』、『戦略に合わせたコンテンツ企画をしている』というのを成功する要因として挙げてらっしゃいました。そもそも、なぜオウンドメディアを運営しているのか?という目標に合わせた戦略設計をして、ユーザーファースト、読者のためになるものですよね、そういったコンテンツを作る、そして、短絡的な成果だけで判断せず、時間をかけてオウンドメディアを育てていく事が重要です。とおしゃってらっしゃいました。


鈴村:あくまでも宣伝だったり、サイドだったものにも、やっぱり、本腰を入れなければいけなくなったというのも現実ですし、ウェブメディアが伸びているし、本格的なコンテンツがどんどんこれから増えるってことでしょうね。そういうものに視野を広げていく、そして、その先に成果があるだろうというこを見越してお金を投入しないといけないということですよね。いろいろ時代が変わってくるんでしょうね。


そして、今日の #スズコメ はこちら。




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