19.08.05
悪化する日韓関係
今日は、報道ベンチャーの株式会社「JX通信社」代表取締役・米重克洋さんにお話を伺いました。米重さんが注目したネットの話題はこちらです。
「悪化する日韓関係」について
鈴村：こちら、ネットの反応はいかがでしょうか？
米重さん：今回の「ホワイト国除外」という政府の判断を支持する声が比較的多いんですが、一方で日本がトランプ政権のように、自由貿易の考え方と逆の方向に進んでいるのではないか？とみられかねない、という今後を危惧する声もちらほらとみられる状況です。
鈴村：韓国メディアの反応はどうなんでしょうか？
米重さん：こちらはひと言でいうと「対日批判一色」という状況です。韓国の保守系メディアは「日・米・韓」の連携を重視する立場なので、普段は文在寅政権には批判的だったりもするんですが、そういうメディアも含め、現在は対日批判一色…という状況です。
鈴村：既に出てきている日韓関係への影響はありますか？
米重さん：韓国の釜山市が、長崎県や福岡市と行っていた自治体交流の中断を決めました。また、岐阜でも韓国の昌原市の子どもたちとのサッカー交流が中止になったり、佐賀県の中学生が訪れる予定だった研修旅行が、現地からの受け入れ難色によって中止になったりと、各地で影響が出始めています。これ以外にも、韓国国内での日本製品の不買運動を呼びかける動きや、日本で行われるカーリングの国際試合に韓国側の代表が出場を見合わせるなどの動きも現地では報道されています。
鈴村：日本経済への影響はありますか？
米重さん：一番大きいのは、やはりインバウンド（訪日外国人旅行）の影響です。日本を訪れる外国人は韓国と中国からが最も多く、訪日外国人全体の2〜3割を韓国だけで占める様な状況でしたが、現在は韓国と西日本各地を結ぶLCCの路線も運休を決めています。ここ数年の訪日外国人の増加を牽引していたのが韓国からのお客さんだったので、すでにその影響は出始めていますね。
鈴村：この対日姿勢は、韓国国内の政治や経済の状況が影響しているのでしょうか？
米重さん：韓国では来年の4月に総選挙を控えていて、文在寅政権はそこで左派の与党で勝つ、というのが重要なテーマになっています。文政権は失業率の悪化などにより、国内では経済面などであまり成果を出せておらず、発足時から見るとだいぶ支持率も下がっています。ただこの政権は、外交イベントを作って支持率を保っていくという傾向があるので、日本に対して強い姿勢を取ることで、最近は支持率も若干回復していますね。
鈴村：今後の見通しはどうなりそうでしょうか？
米重さん：今月、竹島で軍事演習という話も韓国ではありますので、短期的にはもっと悪くなりそうです。
そして、今日の #スズコメ はこちら。
"リポビタンD TREND NET” #スズコメ #ワンモ
— TOKYOFM/JFN『ONE MORNING』 (@ONEMORNING_1) August 5, 2019
今朝は【悪化する日韓関係】についてでした。
色んな駆け引きがあるとは思いますが、本当に端的に思うことは、仲良くして欲しい…。何かがいがみ合って生まれる事は少ないと思うので、今は平行線かもしれませんが、どこかに着地することを祈っています。
