network
リポビタンD TREND NET

今、知っておくべき注目のトレンドを、ネットメディアを発信する内側の人物、現代の情報のプロフェッショナルたちが日替わりで解説します。

19.08.01

子ども向け乗り物図鑑、自衛隊特集が「不適切」だとして増刷中止

null今知っておくべき注目のトレンドをネットメディアを発信する内側の人物、現代の情報のプロフェッショナルたちが日替わりで解説します!!

今日お話を伺ったのは、いま気になる・人に話したい旬のネタをお届けするネットニュースサイト『ねとらぼ』の編集長・加藤亘さんです。そして、加藤さんが注目した話題はこちら!


子ども向け乗り物図鑑、自衛隊特集が「不適切」だとして増刷中止

これは、子ども向けの乗りもの図鑑に戦車などが掲載されていることについて、読者から「不適切」だという指摘があり、出版社側が「今後増刷を行わない」と発表したニュースです。
まずは、街の皆さんの声から。


■不適切ではないと思います。実際に産業としてモノを作ることが国の中で行われているので、それを隠したりする方がおかしいと思う。


■図鑑に載っている分には、こういうものがあるということをわざわざ隠すことはない、というか、伏せる意味が分からないです。


■幼児向けなので、本人が理解しているかどうかも分からないものに、戦争などをイメージするような絵が載っているのはちょっと考えものかな、と思います。


■孫が5人いて、もしその子が見ないのであれば別ですけれど、欲しいと言われたら迷わずに買ってあげられると思います。


鈴村:ということで、街の皆さんの声でしたが、これを聞く限りはダメだとか絶対反対!といった意見は少ないように思うんですけれど…ザベスさん、どうですか?


ザベス:いま手元に本があるんですけれど、中身をパァーっと見た感じ、色んな種類の車の違いが分かって良いな、と私は思ったんですけれど…うーん、気になる方もいるんですかね。


鈴村:加藤さん、今回増刷が中止になった図鑑ってどういうものなんですか?


加藤さん:講談社ビーシーが発行している「はたらくくるま」シリーズの中の『はじめてのはたらくくるま 英語つき』という図鑑で、2018年11月に発行され、3歳から6歳の子どもを対象とした「知育図鑑」として販売されてきました。


鈴村:こちら、どういった内容が「不適切」だと言われたんですか?


加藤さん:不適切だと指摘されたのは、6ページにわたって掲載された「自衛隊」の乗り物特集の部分です。陸上自衛隊の乗り物は4ページにわたって紹介されていて、例えば10式戦車、74式戦車、装甲戦闘車、自走迫撃砲などの兵器のほか、施設作業車などのややマニアックな車両まで掲載されています。また、航空自衛隊と海上自衛隊の乗り物も紹介されていますね。
こういった内容に対して、「子ども向けには不適切だ」という指摘があり、増刷中止となった訳ですが、ネット上では賛否が分かれました。


■戦車を理解するには戦争を理解しなければならず、まだその準備が出来ていない段階の幼児に戦車を紹介するのはやめておこう、という判断は十分にあり得るのではないか


■子どもが武器を知っていたら問題があるのか


■自衛隊の車は災害時に派遣され、立派に働いている
…といった意見が出ていますね。


鈴村:この件に関して、出版社側は何と言っているのでしょう?


加藤さん:講談社ビーシーは「車というカテゴリに入らない乗り物や、武器としての意味合いが強い乗り物が掲載されていることに関して、細心の注意を払い、的確な情報を読者の皆様に届けられるようにする」とコメントしています。


鈴村:加藤さんは、お子さんを持つ親としてどう思いますか?


加藤さん:個人的には、自衛隊の車両も「はたらくくるま」であることに変わらないという認識を持っています。自衛隊は、身近な町では日常的に見かける車両ですし、災害派遣で活躍してくれる車両もあります。あとは、読み聞かせる親がどう子どもに伝えられるか、なのだと思います。


そして、今日の #スズコメ はこちら。





  • X
  • Facebook
  • LINE
Top