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今、知っておくべき注目のトレンドを、ネットメディアを発信する内側の人物、現代の情報のプロフェッショナルたちが日替わりで解説します。

19.07.25

“軽減税率”導入後の価格はどうなる?

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今日は、気になる・人に話したい旬のネタをお届けするネットニュースサイト『ネトラボ』の編集長、加藤亘さんにお話を伺いました。
加藤さんが注目したネットの話題はこちら!


【食べたくなるなるケンタッキー、店内・持ち帰りとも同じ価格。税込み250円!】

まずは、街の声。
今日は「軽減税率どう思いますか?」という質問をしてみました。
「難しいですよね。店内で食べてあとはテイクアウトとかだったら、10%のものもあるし8%のものもあるし…。なんか難しい」
「まだ全然実感が湧かない。自分でお金を払う、適応されて初めて実感が湧いてくるのかな?って」
「小売店はレジでカードが通らなかったらとか、いろんなことを言ってて、話が良く分からないので、誰か統一して説明をちゃんとしてくれて、そこからどうするかのを決めていって欲しいなと思います」



鈴村:街の声を聞いていただきましたけど、確かにね!統一されていない感じというのが実際にどうかわからないところもあるんですけども、そういうニュアンスを感じますし、実感が湧かないというのも、そうだよなぁと思いますよね。
10月から実施される『消費税増税』と『軽減税率』ですけど、導入後も店内で食べようが持ち帰りしようが、ケンタッキーは価格が変わらないんですか?


加藤さん:そうなんです。軽減税率は、飲食店やイートインスペースのあるコンビニなどで店内で食べると税率10%、持ち帰りなら8%となるのですが、『日本ケンタッキー・フライド・チキン』は、消費税引き上げと軽減税率の導入後も、オリジナルチキン1ピースと現在と同じ価格で統一する!と発表しております。
具体的には、10月1日以降、店内で食べる場合は本体価格を227円、持ち帰りは231円として、それぞれ今の価格と同じ「税込み250円」とするそうです。つまり、店内で食べる場合も実質値下げされるこということですね。
先ほども触れたんですけれども、軽減税率では、店内で食べる場合と持ち帰りする場合で税率が変わります。持ち帰りかどうかは、購入時などにお客さんに意思確認することになっているんですけれども、ただ、ケンタッキーのように持ち帰りが容易なファストフードでは、レジで「持ち帰りで」と言って軽減税率8%で購入して、「気が変わった」と店舗内で食べるといったケースが出てくるかもしれません。これは、最初から税率10%で購入して店舗内で食べるお客さんからしたら、すごく不公平ですよね?それと現場での混乱も予想されるので、価格を統一したのではないかとみられています。


鈴村:これね、悪気があってではないケースもありますよね。お持ち帰りでって言っても、調理している間で、時間を見たら、やっぱり店内でサッと食べちゃった方が良いな…みたいな時って誰だってあるからね。


エリザベス:ありますよ!


鈴村:悪気がない時でも、軽減税率で税率が違うことで、それもやりづらくなるっていうのもあるんでしょうね。そこをケンタッキーは対応していくということなんですよね。他の外食産業はどんな対応なんですか?


加藤さん:各社バラバラなんですけども、例えば、『スターバックスコーヒージャパン』は、店内で食べる場合は税率10%、持ち帰りは8%と税込み価格を統一しないと発表しています。また、『サイゼリヤ』はケンタッキーと同じく税込み価格を統一。牛丼チェーンでは、『松屋』が統一、『吉野家』は別々にする方針を明らかにしています。
現時点では、大手を含めて正式決定している企業は少なくてですね、様々な事情を考慮しながら、各社ともギリギリまで検討するようですね。


鈴村:これは、外食産業の方たちは大変ですよね。軽減税率については、店側の負担大きそうですよね。レジの打ち間違えとかのオペレーション関係、レジのシステム自体も変えないといけなくなるんですよね。これね、僕らは理解して関わらないといけないと思うんですけど、本当に理解出来るのかな?と。ず〜っと前から、ニュース番組とかで取り上げているんですけど、線引きって、お店で食べたらとお持ち帰りだけじゃないですよね?他にもいろいろありますよね?なんかものによって違うみたいな。


加藤さん:軽減税率がどこに適応しているのかわからない方もたくさんいらっしゃって、いわゆる食品とかにかかるんですけど、新聞も入ったりしてまして、わかりづらかったりするんですよね。


鈴村:どうやってチェックすればいいかをもう一回、統一をして欲しいよね。こういうことって、僕らも理解した上で支払うべきな気もするし。“分からない”がずるずる行きそうな気もしますけど…。


エリザベス:覚える負担がありますよね…。


鈴村:あるね…、難しいよね〜。さっき言った、店内で食べちゃった人を注意できるかどうかとかもね。


加藤さん:そうですよね。『日本フランチャイズチェーン協会』に取材をしたんですけども、申告漏れに対する利用者への罰則は無く、店員が積極的に声を掛けることもしないそうです。


鈴村:なるほどね…。


そして、今日の #スズコメ はこちら。



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