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今、知っておくべき注目のトレンドを、ネットメディアを発信する内側の人物、現代の情報のプロフェッショナルたちが日替わりで解説します。

19.07.03

ジャニー喜多川氏の病状をめぐり、ネットで『誤報』拡散

null今知っておくべき注目のトレンドをネットメディアを発信する内側の人物、現代の情報のプロフェッショナルたちが日替わりで解説します!!

今日は、政局から炎上案件まで独自の視点で発信するニュースサイト『J-CAST ニュース』の副編集長、城戸譲さんにお話を伺いました。
城戸さんが注目したネットの話題はこちら!


【ジャニー喜多川氏の病状をめぐり、ネットで『誤報』拡散】

このニュースのあらましは…


7月1日、ジャニーズ事務所は「6月18日からくも膜下出血で入院している」とジャニー喜多川社長の病状について発表しました。しかし、ネット上ではそれより前に「ジャニー喜多川社長が死去」という誤報が拡散し話題に。公式発表後には、ある掲示板サイトは、誤報を拡散してしまったと謝罪しました。

鈴村:『ジャニー喜多川氏の病状をめぐり、ネットで『誤報』拡散』ということですが、どういうことなんでしょうか?


城戸さん:ジャニーズ事務所のジャニー喜多川さんについて、7月1日に、「6月18日からクモ膜下出血で入院している」と発表があったんですけど、発表するまでの2週間ほど、ネット上では病状をめぐって誤報といいますか、真偽不明の情報が広がっていました。6月22日には、とあるサイトが見出しに「【訃報】ジャニー喜多川社長が死去/ジャニーズ事務所が近日発表へ」と題し記事を出して大きく拡散されました。そこから、これをもとにした掲示板のサイトでは、ジャニーズ事務所が正式発表した後に、これは誤報によるものだったと謝罪しています。謝罪内容としては、「訃報などの人の生死に関わるトピックには極めて慎重になるべきところ、本件に関して多数のトピック申請があったことから、情報元が信頼できるかどうかを十分検証しないまま承認してしまい、誠に申し訳ございませんでした」と話しています。


鈴村:あるサイトが誤報の記事を掲載、それを他のサイトが転載し誤報拡散になったわけですけれども、このような事態になったというのは城戸さんはどう思いますか?


城戸さん:この掲示板のサイトは承認制といいまして、投稿されたものを運営側が承認するという形をとっているんですけれども、そのあたりで多少の性善説的なところもあったのかなと思うんですよね。承認されやすい話題とか、承認されない可能性が高い話題を色々と挙げてはあるんですけれども、その中に、情報の確実性というものは載っていなかったので、そういったところもあるんじゃないのかなと…。


鈴村:なるほど、承認制なんですね。話題になるものが承認されやすい状況にあるということですか?


城戸さん:そうですね。


鈴村:そういうことなんだ。でもこれ、誤報を拡散させないためにも何かルールとかって必要だと思うんですけど、J-CASTニュースではルールはあるんですか?


城戸さん:はい、“裏取り”と呼ばれることが多いんですけれども、なるべく、大元に近いところの情報源にあたって確認をするということを徹底していますね。


鈴村:やっぱり、その情報ソースが大事ということですよね。SNSでのデマの拡散も問題になっていますが、デマを拡散させないためにはどのようなことに注意すればいいと思いますか?


城戸さん:Twitter、FacebookなどSNSで情報が流れてくると、脊髄反射的にリツイートやシェアしちゃったりしちゃうことが多いと思うんですけど、まず、その前に深呼吸をして、どこから出ている情報なのか、サイト名を確認したりとか、しっかり確認することが大事だと思います。


鈴村:これだけ個人が情報発信できる時代になりましたからね、一人ひとりがそういうことをちゃんと理解することが大事かもしれませんね。このままだと全てが真偽不明の情報になってしまう気もしますからね。


そして、今日の #スズコメ はこちら。





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