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今、知っておくべき注目のトレンドを、ネットメディアを発信する内側の人物、現代の情報のプロフェッショナルたちが日替わりで解説します。

19.06.06

レジ袋有料化、納得できない人の理由

null今知っておくべき注目のトレンドをネットメディアを発信する内側の人物、現代の情報のプロフェッショナルたちが日替わりで解説します!!

今日は、気になる・人に話したい旬のネタをお届けするネットニュースサイト『ねとらぼ』の編集長、加藤亘さんにお話を伺いました。
加藤さんが注目したネットの話題はこちら!


「レジ袋有料化、納得できない人の理由」

鈴村:環境省が今月3日に「プラスチック製レジ袋の無償配布を禁止する法令」を作ると発表しました。
このことについて様々な意見が出ているようです。まずは街の声を聞いてみましょう。


「どちらかというと反対!お弁当とか買うときは嫌かな、鞄に入らないから」
「私は有料化には賛成派です。それでプラスチックごみが減るんだったら、それはそれでいいと思います」
「無料にしてもらうと助かります。店によってはレジ袋取ってから2円とかでレジで時間が掛かったりするんで、無料の方がいいかなと思います」
「賛成です!鞄を持ち歩いてるので、ビニール袋がなくても大丈夫かなっていう感じですね」


鈴村:いろいろな意見がありますね。どうですか、エコバッグ派ですか?


エリザベス:私は、なるべくお金を取られたくないから…、無料でもらえる場合はもらっちゃいます…。けど、エコバッグは持っていきます。


鈴村:うちは、夫婦で買い物に行くときは、奥さんがエコバッグをしっかり持ってきているのであるんですけど、僕一人でコンビニ行くときとかは、レジ袋は普通に当たり前だと思っちゃってますね。そのレジ袋をなくしていかなきゃいけないという動きだと思うんですけど、街の声も賛否両論でしたね。今回、ピックアップしていただいたのが『レジ袋有料化。納得できない人の理由』ということですが、レジ袋の有料化、ネット上の反応はどんな感じですか?


加藤さん:Twitterのツイート分析サービスを使い、『レジ袋有料化』に対するネットの上の反応調べてみました。結果は、ネガティブな反応が『62.5%』ということでした。
レジ袋の有料化については、昨年、環境省がまとめた『プラスチック資源循環戦略』によりますと、2030年までに、日本は使い捨てプラスチックの排出量を25%抑制することを目標にしています。国内のプラスチック廃棄物は年間940万トンと推測されているので、そのうちの235万トンの削減を目指すということになります。世界的な廃プラ規制であったり、『海洋プラスチック憲章』に日本が署名しなかったことなど、さまざまな外的要因もありますが、2月に原田環境大臣が方針を明らかにした時点ですでに、「納得できない!」っていう意見がネット上に相次いでいました。そこで、ネトラボでは、『納得できない人の理由』をいくつか調べてみました。


鈴村:どんな理由なんですか?


加藤さん:一つは、『有料化でメリットがなくなる人がいる』ということです。例えば、福岡市では有料化のほか、“マイバッグの提供”、“レジ袋を使用しない来店者への特典”などを認めています。なので、現時点で特典などを受け取っている人には、ちょっと納得しにくい状況なのかなという感じですね。


鈴村:細かいところですけど、そういうところのズレは出てくるでしょうね。他にはどんな理由がありますか?


加藤さん:他には、『レジ袋が生活必需品になっている地域もある』という意見です。実際、コンビニなどのレジ袋をごみ袋代わりに使える地域もありまして、“レジ袋が必要視されている実態がある”と認めている自治体もあります。レジ袋を地域の指定ごみ袋にして、有効活用しているケースもあるんです。


エリザベス:指定ごみ袋になっているんですか?


鈴村:指定になっているところもあるんだ…。僕らも、小さい袋を取っておいて、何かをまとめるときとかに使ったりして、個人ベースでは再利用をしているので、なくなっちゃうと大変なことでもあるので、そこは困りますよね。あとは、自治体も大変ですよね、急にこういうことを言われて…。指定ごみ袋にまでしている地域もあるということでいうと、事業者や消費者の理解を得るのが大変ですよね?


加藤さん:そうですね。レジ袋に関わる調査によると、例えば、秋田県では、説得力のある呼びかけを行うために、「レジ袋の削減による二酸化炭素排出量の削減効果を明確に示したデータを公表して欲しい」と要望があったり、北海道の方でも、「レジ袋の削減のみを普及啓発するのではなく、購買全般における簡易包装の推進や容器の再利用なども取り入れた普及啓発も検討した方がよいのではないか」と提言しています。


鈴村:そして、ネット上では具体的にどのような反対意見があがっているんですか?


加藤さん:その真意はさておきですけども、「家庭ごみを占めるレジ袋の割合は、ペットボトルやプラ容器、商品のプラ袋に比べ、小さいのではないか?」であったり、「代わりに使うエコバッグの方が環境負荷が高い可能性があるのではないか?」などの意見があるようです。


鈴村:そういう観点もあるのか〜。海外では早くからレジ袋の有料化が始まっていますよね。ヨーロッパでは2000年代前半までには大部分の国で実施しているということなんですが、どうですか、加藤さんのお宅では、レジ袋ですか?エコバッグですか?


加藤さん:両方ですね。先ほど言ったみたいに、コンビニ行くときとかはどうしてもレジ袋に頼っちゃいますよね。


鈴村:そうですよね。でもこれは、プラスチックごみを減らすという運動をしていかなきゃいけないことの入り口だと思うので、プラスチックの袋に代わる“何か”を考えていかないと…。ただなくなっちゃうというのは無理でしょうからね。これは入り口にしかすぎないと思いますから、こういうことを色々とみんなで考えていく問題だと思います。



そして、今日の #スズコメ はこちら。





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