19.06.04
川崎殺傷事件から考えるフェイクニュース
今知っておくべき注目のトレンドをネットメディアを発信する内側の人物、現代の情報のプロフェッショナルたちが日替わりで解説します!!
今日お話を伺ったのは、ジャーナリストでBuzzFeed Japan シニアフェローの古田大輔さんです。今日の話題はこちら!
「川崎殺傷事件から考えるフェイクニュース」
鈴村:川崎殺傷事件では、ネット上で「犯人は在日」という話が拡散したそうですね。
古田さん:これはすごく問題だと思いますし、怒りも沸くんですけれど、あの事件で犯人が特定されたのは夜になってからでした。その間に不確定な情報が出回ったんですけれど、はっきり言って何の根拠もないんですが、どうしてこんなことになったのかというと、ひとつは「名前が出てこないのには理由があるんじゃないか」とか、「川崎はそもそも外国人が多い」だとか、あとはネット上で「嫌韓文化」というのが一定数あるんですよね。そういう人たちに拡散させる狙いでこういうデマが出回ったと思われます。
鈴村:これは、どうしてこういうことを行うんでしょう。
古田さん:フェイク情報を流すのは、それを面白がっている人と、共通の敵を作ることによぅて自分たちのポジションを有利にしようとする人、あとはクリックさせることで広告費を稼ぎたい人たちもいますね。その中で特徴的なのが「トレンドブログ」と言われるもので、こういった大きな事件が発生した際は、例えば「犯人の出身高校は?大学は??家族は???」みたいのが、ネットで検索するとバァーっと上位に並びますよね。あれが「トレンドブログ」と呼ばれているものです。あの中身はというと、彼らもプロの記者ではないので、ネットで調べたことをひたすらズラズラと書いているだけなんです。なので、根拠不明な偽の情報がどんどん拡散していく、ということになるんです。出所不明のだれが書いたかよく分からないようなブログは、だいたい怪しいと思った方が良いです。
そして、今日の #スズコメ はこちら。
#スズコメ ? #ワンモ
— TOKYOFM/JFN『ONE MORNING』 (@ONEMORNING_1) 2019年6月4日
とはいえ皆さんこの意識は高くなってきていて、
ネットで流れてくる情報の信憑性に対して
昔より慎重に触れるようになってきたかと思います。
ネットの情報とどう向き合っていくか考えながら
生きていかなければと思いますし
また何か変わるタイミングが来るのかなと思います。