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今、知っておくべき注目のトレンドを、ネットメディアを発信する内側の人物、現代の情報のプロフェッショナルたちが日替わりで解説します。

19.05.09

不登校が悪いことだと決め付けないで!

null今知っておくべき注目のトレンドをネットメディアを発信する内側の人物、現代の情報のプロフェッショナルたちが日替わりで解説します!!

今日は「わたしをアップデートする。」をコンセプトに、女性の自分らしい生き方をつくる情報メディア『ウートピ』の編集長、鈴木円香さんにお話を伺います。
鈴木さんに伺う話題はこちら!


「GW明けは不登校が増加。連休明けに親が出来ること」


エリザベス:まずは、リスナーさんからのメールを紹介しますね。
1人目のメールは、『中学高校と長期ではありませんでしたが不登校でした。学校から離れることで不安もありましたが、今の自分を見つめ直し、これから先の事を考えることができました。担任の先生や友人、両親が見放さないで話を聞いてくれていたことが、なによりの救いだったと思います』
そして、2人目のメールです、『学校に行くのがとても辛くて、「行きたくない」と親に言ったことがあります。その時の反応が、「体調悪いの?違う?じゃあ行きなさい」でした…。話しはそれで終わり。失望したのを覚えています。世のお母さま方、お父さま方には、ぜひお子さんの話を聞いてあげる味方になってあげるということを徹底していただきたいなと思います』と頂きました。


鈴村:時代も変わってきたところもあると思いますけど、僕の子供時代は、やっぱり学校は行くものだ!という強い強迫観念があった時代でした。そんな中、僕の親は、行きたくない!って時に、たまには休むのも人なんだよと教えてくれたんですよ。僕は両親にはすごく感謝しています。
鈴木さん、今年のGWは最長10連休だったので、大人でも五月病などが心配されていて、子供ならなおさらですよね?


鈴木さん:そうですね。内閣府の調査では累計で80人を超える子どもの自殺は、『夏休み明け』『春休み明け』『5月の連休明け』の3つに集中しています。


鈴村:そもそも、なぜ休み明けに不登校などが多くなるんですか?


鈴木さん:日本で唯一の不登校専門誌、『全国不登校新聞社』の石井志昂編集長にお話を伺ったところ、まず、休み明けが悪いわけではなく、GWは新学期など環境の変化による1か月の疲れが出やすい時期ということなんですよね。子どもは、“自分がストレス状態にある”ということがわからないので、その状態で連休に入り学校が休みになると、自分がおかしかったことに気付くんですね、気付くと学校に行くのが怖くなってしまい、その結果、GW明けに学校に行けなくなる子供が増えてしまうんですね。これは、いじめなど強いストレスを受けている子どもに限ったことではなく、普通に学校生生活を送っている子どもにも当てはまる話なんです。


鈴村:学校に“何か”があるという子どもじゃなくても、こういうことが起こるということですよね。親や周りの大人に出来ることはあるんですか?


鈴木さん:連休明けに大人が出来ることは2つあります。
1つ目は、【子どものSOSは体から発信される】ということを覚えておくことですね。
子どもは、不登校を悪いことだと思っているので「学校に行きたくない」という言葉は、言いづらい言葉の第1位と考えてもいいと思います。
子どもの体調からSOSのサインを読み取ることが大事で、例えば、『学校に行こうとすると頭が痛くなる』『おなかが痛くなる』『起きられなくて気絶するように眠っている』『忘れ物が異常に多い』『玄関先から動けない』など、こういうサインがあると気を付けた方がいいです。


鈴村:なんかどれも思い当たる節があるというか…、誰にでも訪れることですねこれは。


エリザベス:私も経験したことあります。


鈴木さん:2つ目は、【子どもが「休みたい」と言ったら、即、休ませてあげること】です。
そうすると、“親は自分のことをわかってくれているんだ!”と安心して、気持ちが落ち着きます。そうすると、次の日からパッと学校に行ける子どもも結構いるということです。次の日も行きたくないと長引くようでしたら、不登校関連の親の会やフリースクールに電話したりして、相談するのが良いと思います。


鈴村:これは、心当たりがあるというか、親に言われて本当にホッとしたのを覚えています。絶対に行かなきゃいけないと思っていたところが、“あっ、たまには休んで良いんだ…”とか、“ちょっと視点変えて良いんだ”というところの気付きになったんで、そのあと学校に行けたんですよ。本当に経験ありますよね。大事なことですねこれは。


鈴木さん:そうですね、不登校というのは子どものストレス反応の表れですので、自然な現象なんですね。なので、子どもが悪いわけでも、親の子育て方が悪いわけでもありません。そもそも子供に休みが必要という状態なので、不登校が悪いと決めつけずに休ませてあげてください。


鈴村:人間というのは、何もかも絶対に一つの道しかないと思うと、やっぱりどこかでズレが出てきちゃうと思います。子どもは、よりそれに強い影響を受けてします。何にしても対話とか、理解を深めることが大事だということがよくわかりました。



そして、今日の #スズコメ はこちら。





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