19.04.10
「マルチプレイ恐怖症」とは?
今知っておくべき注目のトレンドをネットメディアを発信する内側の人物、現代の情報のプロフェッショナルたちが日替わりで解説します!!
今日、お話を伺ったのは「クリエイティブ×ビジネス」をコンセプトとしたウェブメディア、『FINDERS』の創刊編集長 米田智彦さんです。
米田さんが注目したネットの話題はこちら!
「オンラインゲームにはびこる『マルチプレイ恐怖症』」
このニュースのあらましは…
オンラインゲームで複数のユーザーが同時にゲームに参加し協力して目的の達成を目指す“マルチプレイ”。ゲームの主流になりつつあるのですが、このマルチプレイを「怖い」と感じる人がいる?
鈴村:これはどういうことなんですか?
米田さん:あるTwitterユーザーが、自分は、マルチプレイ恐怖症に罹っていると投稿したんですね。ゲームをしている最中に、自分のプレイのせいで味方に迷惑をかけていないか?とマイナス思考になっちゃって、ゲームをするのが怖くなったということなんですね。
ちなみに、「マルチプレイ恐怖症」というのはこの投稿者の造語です。
鈴村:いわゆるMMORPGと言われているゲームは、同じ世界に同時にみんなで入って遊ぶゲームですから、もはやそこに世界があるといってもおかしくないぐらいですよね。そこで嫌な思いをさせられたことがあるということなんですか?
米田さん:そうですね、別の世界があると考えても良いと思います。
しかし、オンラインゲームとはいえ、モニターの向こう側には、実際に人がいるので、友達ならまだしも、初めてチームを組む人にとっては、どのように思われているのかわかりませんよね。
緊張や焦りのために、いつもの調子でないこともあるだろうし、失敗するとさらに周りの反応が気になり、悪循環に陥ったりとか、中には、心無い言葉をぶつけてくる人に遭遇することもあったりとか、本来、ストレス解消のためのゲームなんですけど、プレイしているうちにストレスが溜まってしまうなんていうことになりかねないということなんですよ。
鈴村:オンラインゲームの世界はまだ出来たばかりで、メディアとしては未熟で、発達しているものではないので、本来の目的がどこにあるのかわからなくなっちゃってる状況に感じます。このツイートには多くの方に共感されているようですね。
米田さん:2万7000件ものリツイートを記録し、多くの共感コメントが投稿されていて、例えば、
マルチプレイ恐怖症になった人の中には、オンラインで厳しく怒られた上で、Twitterでさらし者にされトラウマになったとか、また、仲間の回復を担当する責任あるポジションでマルチプレイしていた人は、心の準備が必要だったと振り返ったとか。逆に、上級者から手伝ってもいいと手を差し伸べられたという人は、申し訳なく感じてしまい、断ってしまったというケースもあるといったコメントがあります。
バーチャルな世界なんですけど、人間の感情が入っているというのは面白いですね。
鈴村:なんか不思議な感じですね。人間の感情も入っているし、ゲームの中でのルールもあったりして。
嫌な思いをしないためにルールを作る必要があるんですかね?
米田さん:人間がやるものですから、ある程度のルールに則ってやらないと、傷ついたり、トラウマになっちゃったりする人がいるようですね。
鈴村:う〜ん、難しいところですね。でも、やっぱり、遊びであることも間違いないですからね、心穏やかにプレイするというのも目標な気はします。
マルチプレイゲーム経験者の鈴村さんは、本当に面白くてね、家庭用ゲーム機でのオンラインゲームの幕開けと言われるゲームを最初にやったんだけどね、世界が変わった!今でも忘れられないくらいゾクゾクした!でも、あの頃は、まだ始まったばっかりだったから、いろいろカオスだったんだけど、逆に、常識が出来たから大変なことになっちゃってるのかも。とその当時のワクワク感を振り返っていました。
そして、今日の #スズコメ はこちら。
"リポビタンD TREND NET” 《 #スズコメ 》
— TOKYOFM/JFN『ONE MORNING』 (@ONEMORNING_1) 2019年4月10日
今朝はマルチプレイ恐怖症について。
「オンラインゲームには世界があって、我々の現実社会とはまた別に、ゲームの中にも社会があると思う。向こうの世界にもルール、秩序が生まれてくるのではないかと思います。(続く)」
「しかし人とのコミュニケーションという原点は変わらないと思うので、人に優しくいられれば、きっとゲームを楽しく遊べるんじゃないかなと、そう思います。」
— TOKYOFM/JFN『ONE MORNING』 (@ONEMORNING_1) 2019年4月10日