19.04.08
大阪都構想って何?大阪ダブル選
今知っておくべき注目のトレンドをネットメディアを発信する内側の人物、現代の情報のプロフェッショナルたちが日替わりで解説します!!
今日は、報道ベンチャーの株式会社「JX通信社」代表取締役・米重克洋さんにお話を伺いました。米重さんが注目したネットの話題はこちら!
「大阪都構想って何?大阪ダブル選」
このニュースのあらましは…
4日7日に投開票が行われた「統一地方選挙」。一番の注目だった大阪府知事・市長のダブル選や府・市議会選挙。その中でも最大の争点と言われていたのが「大阪都構想」の是非です。これは大阪市を廃止し、東京23区のような「特別区」に再編するという内容で、推進する大阪維新の会と、反対する自民党・公明党などが激しく対立してきました。
鈴村:まずは今回の統一地方選挙について、米重さん的総括をお願いします。
米重さん:大阪では、ダブル選挙で維新が当選…ということになりましたが、それ以外の地域では概ね、自民の保守分裂という構造が目立った選挙でした。
鈴村:そして、大阪府知事と大阪市長のダブル選の結果ですが、知事選は吉村氏、市長選は松井氏が当選…ということで、ネットの反応はいかがでしたか。
米重さん:8時ちょうどに当確が伝えられるほどの大差だった…ということで、大阪以外では「橋下さん抜きでも、維新ってまだそんなに強いんだ。」という驚きの声が多く聞かれたと思います。
鈴村:維新派の勝因はなんだったと思いますか?
米重さん:大阪は万博の誘致も決まり、比較的経済の状態が良いと言われていますし、特にこの10年間の“維新政治”に対して有権者の信任を得られたと考えられます。
鈴村:この結果、大阪都構想が実現に向けて進められる訳ですが、これが実現すると何が変わるのでしょう。
米重さん:「都構想」は大阪市をなくして、複数の特別区に再編するという構想です。なので、いわゆる“二重行政”と言われる自治体の広域の仕事を大阪府に一本化することで、ムダがなくなる、住民サービスが良くなるのではないかというのが推進派の考えです。
鈴村:都構想反対派は何を問題視していた?
米重さん:維新は大阪市を4つの特別区に分割しようと考えていて、その初期費用がかかりすぎるのではないかというのが特に問題視されています。
今後、大阪市を解体して特別区を設置するためには、大阪府と大阪市で協定書をまとめ、それを府議会・市議会で可決する必要があるそうです。まずはここで他の会派の協力が得て、住民投票まで辿り着けるかが次の大きなハードルとなりそうです。
そして、今日の #スズコメ はこちら。
"大阪が変わりたい"、それが都構想として変わるのか、そうじゃない変わり方なのか、まだ分かりませんが、大阪が何か変わっていくということ、それが力に変わって、日本全体のパワーになっていけばいいなと、そのように感じました。
— TOKYOFM/JFN『ONE MORNING』 (@ONEMORNING_1) 2019年4月8日