19.04.02
新元号決定、対応におわれる人たち
今知っておくべき注目のトレンドをネットメディアを発信する内側の人物、現代の情報のプロフェッショナルたちが日替わりで解説します!!
今日はお話を伺ったのは、BuzzFeed Japan創刊編集長の古田大輔さんです。古田さんが注目したネットの話題はこちら!
「新元号決定、対応におわれる人たち」
このニュースのあらましは…
5月1日に「平成」から「令和」へと元号が変わりますが、改元まで残り約1ヶ月。企業や自治体のシステム改修作業が急がれています。
経済産業省が実施したアンケートによると84%の企業が「対応できる予定」と回答しました。一方、「5月1日までに対応できないシステムが一部、または数多くある」と回答した企業も約8%あり、1ヶ月という期間について、生命保険や銀行といった金融機関のシステム担当者からは「短い」という声もあります。
鈴村:ちなみに古田さん、BuzzFeed Japanさんのシステムは大丈夫そうですか?
古田さん:はい、大丈夫です!基本的にパソコンなどのデジタル情報に関しては、そもそも西暦で処理されているんです。ただ、先ほどのアンケートで「間に合わない」という答えがあったのもよく分かるんですね。元号は色々な場所で使われていて、例えば役所などの書類には「昭和」や「平成」などをチェックする欄があったりするので、そこに「令和」と付け加えるのを忘れてしまう可能性があるので、それをチェックするのが大変だ、ということなんです。こういったものはデジタル情報だけでなく、紙の情報も多いので、そういった作業が膨大に発生してくるでしょう。
鈴村:そもそも元号が必要なのか?という意見もありますよね。
古田さん:元号は日本で千数百年続いていますが、ひとりの天皇にひとつの元号とする「一世一元」という制度になったのは明治になってからで、その前の江戸時代は、一般庶民は元号を知らなかったんです。なので、昔から日本に根付いている伝統かというと、それもちょっと違いますね。
鈴村:そうかぁ…!庶民がみんな知っている、というものではなかったんですね。
古田さん:その後戦争があって、終戦後に憲法が変わりました。そのときにこの元号を無くしても良いのではないか、という議論が一度あったんです。で、僕が今回面白いと思ったのは、「元号は必要か」という議論は1970年代に「元号法」という法律が成立する際にも再び起こったんですが、今回はそういった動きがほとんどなかったのが興味深いですね。
そして、今日の #スズコメ はこちら。
"リポビタンD TREND NET”
— TOKYOFM/JFN『ONE MORNING』 (@ONEMORNING_1) 2019年4月2日
今朝のピックアップニュースは【新元号の影響】でした。
《 #スズコメ 》
元号をこの先も導入していくかですが、僕はあったほうがいいなと思います。
でも棲み分けが出来ればと思うので、書類や役所の手続きは西暦に。