番組が選んだ今週の「ウィークリーパーソン」は…(2015/3/27)
金曜日は、番組がその週で最も注目した人物に
フォーカスする「ウィークリーパーソン」!
ジャンルを問わず、"感動"や"驚き"を与えた人物に注目します。
今週は、この4組をピックアップしました。
■大相撲春場所で、優勝した白鵬の連勝を止め、新三役で13勝を挙げた照ノ富士!
■卓球のWツアー・ドイツオープンで、最年少記録となる14歳152日で優勝した伊藤美誠!
■アントニオ猪木に次いで二人目の快挙!WWEの殿堂入りが決まった藤浪辰爾!
■スピードスケートW杯で、自身初の種目別総合優勝を遂げた小平奈緒!
facebookページでの皆さんの投票では1位が伊藤美誠選手、2位が小平奈緒選手となっていましたが
今週中西さんが注目したのは…
照ノ富士!
横綱・白鵬の独走で波乱がないと思われた、大相撲春場所13日目。2敗で追う新関脇の照ノ富士は、白鵬に右から張って出て、突っ張り合いから左上手を取ると、頭をつけて右の差し手も制し、力尽きたように上半身の浮いた白鵬を堂々と寄り切りました。
圧倒的な強さを見せてきた白鵬が、得意の右四つから力負けした場面は衝撃的でした。新三役で13勝を挙げ、殊勲賞と敢闘賞を受賞した照ノ富士のこの取り組みに、中西さんも「これからの飛躍を予想させるのに十分すぎる一番でしたね。」とおっしゃっていました。
北の湖理事長も、場所後に「13勝は重く見て良い。次の場所で12勝以上するようなら、ひょっとするかもしれない。」と、来場所の成績次第では大関昇進の可能性があるとの見方を示しています。
千秋楽、兄弟子の日馬富士は勝てば優勝決定戦でしたが、惜しくも敗戦。これを見ていた照ノ富士は「自分のために精いっぱい頑張ってくれた。見ているこっちも力が入りました。」と語り、同じく兄弟子の安美錦が負傷したときには、自分の取り組みよりも心配していたそうです。11日目から休場した安美錦は、宿舎の壁に「頑張れ」と照ノ富士宛にメッセージを残したそうです。彼が部屋の先輩からも大きな期待を寄せられているのが分かりますね。
モンゴル出身の照ノ富士。母国では白鵬のお父さんに柔道を習っていたそうです。彼の素質を見抜き、日本で相撲を取ることを勧めたのも、他ならぬ白鵬のお父さんだったそうです。その後、鳥取城北高校に相撲留学した照ノ富士ですが、逸ノ城は同じ道場で柔道を習い、同じ飛行機で来日し、寮も同部屋という仲だったそうです。
高校卒業前に間垣部屋に入門し、初土俵は2011年5月の「技量審査場所」。幕下まで全ての段を一場所で通過するなど順調な出世を見せ、2013年に間垣部屋の閉鎖により伊勢ヶ濱部屋に移籍すると、稽古環境が一気に充実し、飛躍的に強くなっていきました。得意技は右四つ。立合いの鋭さが足りず、不覚を取ることがまだ時々あるなど課題もあります。
横綱・白鵬と渡り合える力士として、相撲ファンの期待を集める照ノ富士ですが、一方ではその名の通り(?)照れ屋で、インタビューのときの照れ笑いが印象的です。しかも怖がりで、一人部屋が嫌い…という一面も持っているとか。来場所も更なる輝きを発揮して、大相撲を盛り上げていって欲しいですね。
今週のウィークリー・パーソンは、大相撲春場所で13勝を挙げた新関脇の照ノ富士に注目しました。