SNSの不適切動画問題について、スマホ安全アドバイザーの鈴木朋子さんにお話を伺いました!(2019/2/28)
木曜日は、「カルチャー」
なぜアップしてしまうのか…?
今年に入ってから、外食産業などで多発しているSNSの不適切動画問題。
その損害は、閉店など莫大な損害に発展してしまう例も出ています。
今回は、『親子で学ぶ スマホとネットを安心に使う本』など、スマホネイティブ世代のIT文化に詳しい、ライターでスマホ安全アドバイザーの鈴木朋子さんに、SNSの不適切動画問題の背景と対策について伺っていきます。
その前に、SNSのブランド別、国内の月間アクティブユーザー数ランキングを発表しましょう!
アナタはどのSNSを使っているのでしょうか?
第3位 『 インスタグラム 』
綿谷:2900万人!去年、フェイスブックを抜いて3位にランクイン!
特に、24時間で消える動画投稿、ストーリーズは急速な伸びをみせています。
第2位 『 ツイッター 』
綿谷:4500万人!昨年夏、スパムと思われるアカウントが一斉に消去されたことから、ユーザー数は減りましたが、その数はまだまだ大きいものです。
第1位 『 LINE 』
綿谷:7800万人!SNSならではのライムラインよりもメッセンジャーとして使っている方が多いかもしれません。国内では圧倒的なユーザー数となりました。
中西:僕も最近インスタのストーリーズを始めましたが気を付けないといけないこともありそうですね。
不適切動画の投稿、最近の傾向と対策を、ITライターでスマホ安全アドバイザーの鈴木朋子さんをお迎えして、お話を伺っていきます!よろしくお願いいたします。
鈴木さん:よろしくお願いいたします。
中西:まずは、こうしたSNSでの不適切な動画の投稿なんですけども、鈴木さんがご覧になって最近の特徴というのはどういったところなんですか?
鈴木さん:6年前に“バカッター”という、ツイッターで不適切な画像を投稿するのが流行ったんですけどれも、今回は、ツイッターからインスタに舞台が移り、投稿されるコンテンツも、画像から動画に変わってきたというのが特徴になります。
中西:先ほど、お伝えしたストーリーズで…ってことになりますかね?インスタでというと。
鈴木さん:そうですね、インスタグラムのストーリーズは24時間で自動で消える投稿なんですけど、そこに投稿されたものを誰かが、ツイッターやYouTubeへ流しているっていう感じですね。
中西:主に生徒や学生といった若い世代によるこうした行為なんですけど、なぜ起きてしまうと考えていらっしゃいますか?
鈴木さん:大人の感覚でいうと、最初から広く拡散させるために投稿するというのがあると思うんですが、学生はまず、内輪ウケするつもりで投稿していて、自分の友達に見せたい!というような感じで投稿してしまうんですね。なので、みんなにソレが知られるとういうことをあまり考えずに、ちょっとふざけてみたよ、というのを投稿してしまうというのがあります。
中西:ということは、自分たちのやった行為、例えば1分間の動画が世の中に流れて大問題になるということが、頭にないってことですか?
鈴木さん:そうですね、誰も見ていないと思っていて、自分の友達に見せるという感覚だと思います。
中西:問題となった例の多くはアルバイト先での出来事とうことで、それにより被害も深刻なんですけど、雇用する側から気を付けるべきことというのはどういうことなんですか?
鈴木さん:そこはすごく難しいところなんですけども、物理的にスマホをバイトの厨房とか清潔に保つところに持ち込ませないようにするというのも手ではあるんですけど、それでも、抜け道はいくらでもありますし、雇用するときには職場などでは画像や映像は撮影しない、ましてやそれを、投稿しないとか注意をしておくことも大切なことだと思いますけど、それでも、万能ではないですよね…。でも、今回の騒ぎに関しては、割と厳しい対応を店舗、企業がするということなので、これで若い人も学んだのかなと思います。前回のバカッター騒ぎは6年前でみんな覚えていないので、今回の騒ぎでこういうこともありますよと、あらかじめ伝えておくのも大事だと思います。
中西:どうですか、物心ついた時からスマートフォンが当たり前という世代に、我々大人たちが重視しなければいけないことはどんなことなんですかね?
鈴木さん:大人と違って、ネットとリアルの距離が近くて、大人が考えているよりも、自然に常に投稿していて、常に仲間と繋がっているのが当たり前なんですよね。だけど、それは、常にネットと繋がっていて、誰か友達がちょっと流しちゃったら、それが面白コンテンツとしてどんどん拡散していき、海外のサーバーに行ってしまうと、もう二度と消すことが出来なくなってしまうので、そういうことを伝えるということと、あとは、大人もまだSNSには慣れていないというか、まだ始まって数年の文化なので、指導するにしても、どう指導していいのかわからないということもあると思うので、ストーリーズがどうなっているのか?新しいSNSが出たら、ちょっと触ってみて、どういうことが出来るのかがわかると、なんとなく彼らが何をするのかを先回りして考えられるのかなと思います。
中西:あとは、やっぱり今回の件で学んだ部分もあるということですよね。
鈴木さん:そうですね、テレビとかで流れると、これは大騒ぎになることなんだって実感できたんじゃないかと思っています。
中西:そうですよね。
今回は、スマホ安全アドバイザーの鈴木朋子さんに、SNSの不適切動画問題の背景と対策についてお話を伺いました。ありがとうございました!
鈴木さん:ありがとうございました!