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今年のアカデミー賞は歴史が動く!?(2019/1/31)

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木曜日は、「カルチャー」


この時期、エンターテインメントの世界では大きな話題になるのが、日本時間の2月25日月曜日に授賞式が行われるアカデミー賞です。
オスカー像は誰の手に!?ということですが、今年は新たな潮流が生まれるかもしれないということなので、映画ライターのよしひろまさみちさんにお話を伺っていきたいと思います。
その前に、まずは、今ヒットしている映画をチェック!
【 興行通信社調べ 先週末の1月26日、27日の興行成績トップ3 】をお送りします!


第3位 『 ボヘミアン・ラプソディ 』

綿谷:中西さんおもお正月休みに2回観て、2回とも泣いた、ボヘミアン・ラプソディ。
公開から3か月近く経ちますが、トップ3の座は譲らず!!
Don't Stop Me Now!な人気が続いています。


第2位 『 一二人の死にたい子供たち 』

綿谷:人気作家、冲方丁原作のこちらは、それぞれの理由で安楽死するために集まった少年少女が体験した、ある事件からスタートする密室サスペンスです。


第1位 『 マスカレード・ホテル 』

綿谷:東野圭吾さんのベストセラーが原作、木村拓哉さんが初の刑事役!
ドラマ『HERO』シリーズの鈴木雅之監督と役者が揃い、公開2週連続の1位となりました!



中西:さあ、ここからは、映画ライターのよしひろまさみちさんに登場していただきましょう!
映画界最大の祭典!なんて言われてきた、アメリカのアカデミー賞なんですが、
ただ、“中の人たち”にとっては、そうそう楽しめない動きが徐々に明らかになってきているそうなんです。
どんなことなんだろう?ということで、映画ライターのよしひろまさみちさんにお話を伺っていこうと思います。おっは〜!


よしひろさん:おっは〜!あけおめですね!本年もよろしくお願いしますね。


中西:こちらこそ、よろしくお願いします。
先週、今年のオスカーのノミネートが発表されたんですけど、よしひろさんに『2019年 アカデミー賞のチェックポイント』、3つ挙げていただきました。まず1つ目は?


よしひろさん:まず1つ目はですね、【 映画業界 VS Netflix 】です。戦いでございます!
これは結構大きくてですね。Netflixが配信している『ROMA』という作品が作品賞、監督賞など最多ノミネートとなる10部門も入っているんですね。この作品はモノクロでスペイン語、有名な役者が1人も出ていないんですよ。監督はゼロ・グラビティのアルフォンソ・キュアロンなんですけどね。完成度も非常に高く、これが劇場公開作だったら間違いなく受賞するだろうと言えるくらいのクオリティーなんですよ。


中西:変な話、OEMみたいなものですね、極端な話ですけど。有名でなくとも演技がうまければ誰が出ても良いという可能性もあるということですよね。


よしひろさん:それもあるんですけど、なんせちょっとまずいのが、オスカーとしては、映画業界は興行の方が、映画館の方がメインなわけなんですよね。Netflixは、そういう人たちの稼ぎを、食い扶持を奪っているわけになっているので、そこに対して「どうするか?」というのが今年、かなりの注目になっています。なので、もし、『ROMA』が作品賞を逃したとしたら、Netflixが本気になって映画業界を潰しにかかってくるのではないかという風に思っています。ちょっとえぐいです…。


中西:そういう話なんですね…。そりゃ、そうそう楽しめない感じになっちゃいますよね。
では、2つ目のチェックポイントをお願いします。


よしひろさん:【 視聴率回復に必死 】です。
アカデミー賞はテレビ中継されていて、日本でもやっていますよね。実は、昨年のアメリカでの視聴率が低く、歴代で最低になってしまったんですよ。それで、今年は視聴率回復に本当に必死で、なんとかして人気作をノミネートに入れられないかと昨年からいろいろ画策しているんですよ。例えば、人気映画賞を設立しようとしたりね、それは撤回されて延期となってしまったんですけど。それは何故かというと、『ブラックパンサー』があったからなんですよ。『ブラックパンサー』は興行的にもヒットし、文化的にも認められた作品なんですが、通常のオスカーだとノミネートされない作品ということになってしまうので、受賞できるように賞を設立しようとしてたんですよね。でも、フタを開けてみたら普通にノミネートされているんですよ。他にも、実はまだ司会が決まっていないとか、話題を結構引きずっているので、これは確実に視聴率回復のために動いているなということです。


中西:なるほどね〜。


綿谷:さあ、よしひろさん、『2019年 アカデミー賞のチェックポイント』の最後の3つ目をお願いします。


よしひろさん:はい!【 目玉がなくて大混戦 】です!(笑)


中西・綿谷:(笑)


よしひろさん:本当に下馬評があてにならないんですよー!アカデミー賞の前哨戦とされる、トロント国際映画祭や、ヴェネチア、監督協会の賞とか、前哨戦の全部の結果が出たうえで大体予想が付くんですけど、今年はバラバラなんですよ。なので、下馬評はあてになりません!ということで、全く読めないから、これも視聴率回復に繋がるのかな?っていうね!(笑)


中西:ちょっとこれは歴史が動くかもしれませんね、Netflixとか考えてもね、役者が有名じゃなくても良いとかみたいな話も含めてね。


よしひろさん:そうなんですよ、どっちに転んでも、動きそうな予感がしますね。


中西:ということで、映画ライターのよしひろまさみちさんに、『2019年 アカデミー賞のチェックポイント』を伺いました。ありがとうございました。


よしひろさん:はい、ありがとうございました。