国際中医薬膳師・大友育美さんがおすすめする【 夏の終わりに摂りたい食材 】を紹介!(2018/8/23)
木曜日は、「カルチャー」
今日、8月23日は二十四節気の『処暑』です。暦の上では暑さのピークを越えて、少しずつ涼しくなる、そんな時期ですが、それにしてもこの夏は猛暑でした。夏バテが出てきやすいこの時期、食生活にも気を配りたいものです。
今回は、フードコーディネーターで、国際中医薬膳師・大友育美さんがおすすめする、
【 夏の終わりに摂りたい食材 トップ3 】をお送りします!
第3位 『 カボチャ 』
第2位 『 ピーマン 』
第1位 『 梨 』
中西:大友さん、おはようございます。いつもありがとうございます。僕はこのコーナーをいつも楽しみにしています。
大友さん:ありがとうございます。
中西:では、食材トップ3のおさらいしましょう!まずは3位の『カボチャ』はこれはどういうことですか?
大友さん:体を優しく温めてくれる効能があって、体の中にこもってしまった熱を胃から冷やすのではなく、体の表面から熱を発散することで外に出していくというのがおすすめのポイントです。『気』を補って体力をつけてくれますので、なんとなくだるいというこの時期の症状を労ってくれます。あと、胃にとても良い働きをしてくれるので食欲不振も改善できます。
中西:ぶっちゃけ、カボチャってあまり得意じゃないんですけど、今の話を聞いたら、今すぐ食べたいと思いました。確かにこの時期、体にこもった熱を出したいですよね。しかも、汗をかくことで発散できるというのは、すごく良いことですし、気を補ってくれるのも良いですよね。
カボチャはどのようにして食べればいいですか?
大友さん:薄切りにして電子レンジでチンしていただいて、お好みのドレッシングをかけて食べていただければと。
中西:あっ!それならぼくにも出来ます!
大友さん:はい、お手軽にどうぞ。
中西:他に効果的なものってありますか?
大友さん:他には、桃・イワシ・かぶも効果的です。
中西:イワシは好きで食べてますし、桃はこの前、クロノスで貰ったから食べてますね(笑)。
そして続いて2位の『ピーマン』は?
大友さん:薬膳では、夏は『心(=しん)』の動きが活発になりすぎて、かえって弱ってしまうと考えています。この『心』は、血流を管理していて心臓に近い働きなんですけど、気持ち、精神も司っているといわれています。夏の疲れから『心』の働きが弱くなると、気持ちが不安定になったり、眠りが浅くなるとか忘れっぽくなるなどの不調が出て来ます。そこで『ピーマン』なんですね。血流をアップして、イライラしたり、憂鬱な気分を穏やかにしずめ、気持ちを安定させてくれます。そして、胃腸の調子を整えてくれるので、この時期におすすめになります。
中西:他に同じような効果があるものは?
大友さん:小麦・アーモンド・春菊にあります。
中西:レシピとしてはなにがいいですか?
大友さん:ピーマンは丸ごと食べていいただきたいです、中の種も美味しく食べていただきたいですね。
中西:ピーマンの肉詰めとかだと取っちゃうけど、本当は取らない方が良いんですか?
大友さん:そうなんですよ。肉詰めは種ごと詰めてもらうと、肉がポロッとこぼれないんですよ。
中西:あっ、逆に良いんだ!
大友さん:そうです、そして丸ごとガブッとどうぞ。
中西:かけて食べるものでおすすめってありますか?
大友さん:お手軽に、お好みのオイルとか鰹節とお醤油でも良いですよ。
中西:あぁ、オリーブオイル、鰹節とお醤油も良いですね!美味しそう!!
そして第1位の『梨』はどうでしょう?
大友さん:これからの時期なんですけど、これからは乾燥がすごく気になってきます。秋になると『肺』が弱くなってくると考えられていて、これからの時期、空咳とか風邪の咳、あとは喉がイガイガするのが気になってる方がいらっしゃるかもしれないんですけども、夏の紫外線やエアコン、それから乾いた空気で潤いを失っているのかなとも考えられます。そこで、体の内側から水を生み出して、肺の乾燥を防ぐと同時に肌や髪の潤いを保ってくれる梨がおすすめです。
中西:梨はどうやって食べるんですか
大友さん:もちろん、そのまま食べていただいても良いんですけども、餃子やワンタンの肉種の中に混ぜていただいても良いです。美味しくて歯触りも良いです。
中西:細かく刻んで入れるんですか?
大友さん:5mm角くらいに刻んでいただければ、歯触りも楽しめます。
中西:そうなんですか、そういったものはナシだと思ったんですけどね…。
大友さん:(笑)…はい…。
中西:もういいやっ(笑)。さぁ!夏のこの終わりに薬膳の観点から意識しておきたいことってなんですか?
大友さん:秋は冬に備えて気を内側に収めていただきたいので、ダイエットとか夜更かしは少しずつ控えていただくと良いと思います。
中西:なるほど、気を内側に収める!ということですね、わかりました!今回は、大友育美さんに伺いました、ありがとうございました!
大友さん:ありがとうございました。