哲生オススメ!!胸アツ!サッカー本 トップ3(2018/6/14)
木曜日は、「カルチャー」。
いよいよきょう、2018 FIFAワールドカップが開幕します。
日本代表はワールドカップ本戦を前に監督交代、という事態もありましたが、本大会が始まれば、選手たちはひとつでも多く勝つために戦うのみ。そして私たちは、その勝負を楽しむのみ!今大会も熱いドラマが展開されることでしょう。
そんな熱い思いを本でも感じていただきたい!ということで、中西哲生がワールドカップと一緒に楽しみたい「胸アツ!サッカー本」のトップ3をご紹介しました。
第3位『 ピッチレベル 』岩政大樹
鹿島アントラーズのDFとして3連覇に貢献し、3年連続ベストイレブンにも選ばれた岩政選手が語る、現役選手ならではの視点にあふれる1冊です。
著者の岩政大樹選手は現在36歳。東京学芸大学から鹿島アントラーズに入団し、3連覇に貢献。また、2010年のワールドカップ代表にも選ばれました。2014年にはタイ・プレミアリーグに移籍を果たし、現在は関東リーグ1部の東京ユナイテッドFCにおいて、コーチ兼任でプレー。
この本は、7つの「ピッチへの論点」つまりテーマとそれに対する考察で構成されています。たとえば最初のピッチへの論点は「サッカーの言葉」これに対して様々な角度から考察しています。そのひとつ「自分たちのサッカーというマジックワード」では、その便利さ故の“害”を警告。「自分たちのサッカー」という手段で勝利という目的を目指すのに、この言葉が使われ続けるうちに、目的と手段が入れ替わり、自分たちのサッカーをすることが目的になっている、ということです。
第2位『 I'm BLUE 』木崎f伸也
こちらはサッカー小説。番組のサッカー座談会にもご出演いただいたスポーツライター、木崎f伸也さんによる初のフィクション。現在、ウェブサイト「スポーツ・ナビ」にて毎日連載中で、スポーツ・ナビのアプリに登録すれば、第1話から無料で読むことが出来ます。
作品の舞台はなんと12年後の2030年。この年にスペインとポルトガル共催で行われるワールドカップを前に、日本代表監督を務めていたドイツ人のオラル監督が交通事故により急遽交代。実はその前から、監督と選手の間にはチームの方針を巡って亀裂が生じ始めていた。大けがを負ったオラル監督からの指名で、急遽臨時監督を務めることになったのが、ドイツのクラブで指揮を執っていた時代の右腕、超理論派のノイマン監督。果たしてワールドカップを前に、選手と監督は勝利というひとつの目的に向き合えるのか…?
スポーツライターならではの、現代のサッカーの戦術の解説もあり、さらにこれからの時代、実用化されるであろうVRを用いたトレーニングなど、今のサッカーを理解できて、そして近未来のサッカーを一歩先に体験できる小説です。
第1位『 解説者の流儀 』戸田和幸
2002年の日韓ワールドカップでは、赤いモヒカンと激しいプレーで強い印象を残した戸田和幸さん。現役時代の戸田さんといえば、とにかく激しいプレーで“つぶし屋”というニックネームが誰よりも似合う存在でした。そして2013年の現役引退後、2014年には解説者としてデビュー。現役時代のエモーショナルなプレーとはまた違った、非常に冷静な視点を持つ解説者として活躍。
解説者は「解いて、説く」物事を解析して説明する仕事ですが、それを成し遂げるために膨大な情報を解析しています。その作業を地道にできるのが、解説者・戸田和幸の強みです。
中西キャプテンおすすめのサッカー本、ワールドカップの中継とともに楽しんでみてはいかがでしょう?