Jヴィレッジが営業再開(2018/7/30)
月曜日は「スポーツ」
まずは週末に行われたスポーツの中から
番組が注目したスポーツニュースのTOP3から!
第3位【 武藤嘉紀、イギリス プレミアリーグ・ニューカッスルに移籍! 】
2015年からブンデスリーガのマインツに所属している武藤選手のニューカッスル入団が発表されました。すでにメディカルチェックを終え、あとはイギリスの労働許可証を取得するだけということで、今週の後半には正式決定の発表ができる見通しだということです。
第2位【 イニエスタ、初先発で初勝利! 】
ヴィッセル神戸のイニエスタが来日2戦目で初先発し、1-0で柏レイソル戦の勝利に貢献しました。ただ、イニエスタはこのあと家族を日本に呼び寄せるため、スペインに一時帰国し、8月上旬の2戦は出場しません。
第1位【 Jヴィレッジ、7年4ヶ月ぶりに一部の営業が再開 】
今日はこちらの話題を取り上げました。
1997年に福島県広野町と楢葉町のふたつの町にまたがってオープンした、日本サッカー界初めてのナショナル・トレーニングセンターが「Jヴィレッジ」。
東日本大震災後は原発事故収束の中継基地となり、トレーニング施設としては閉鎖。美しい緑のピッチは駐車場として使われてきました。「サッカーの聖地」は見る影もなくなってしまったのです。
そして、先週末の7月28日。Jヴィレッジが7年4ヶ月ぶりに一部の営業を再開しました。
中西:久しぶりにJヴィレッジにやって来ました!ここにはもう、車しか置いてなかったんですけれど、すべて綺麗な芝生になっていて、暑いんですけれど、爽やかな風が芝生の上を通り抜けると涼しく感じられて…感慨深いですね。
こちら、週末に実際に現地を訪れた中西さんの第一声です。そして中西さんは、現地を訪れた感想をこう話して下さいました。
中西:実際に現地で青々としたピッチを見て、「ここまで戻ったんだな」ということを改めて感じましたね。
震災後、原発事故対応の中継基地となったJヴィレッジ。工事関係者が実際にここで暮らし、仕事に従事されていた訳ですが、果たしてここが再び青々としたピッチに戻るのか、と感じていました。
町外に避難した住民の帰還率は広野町が8割、楢葉町は5割以下で、特に若い世代の帰還が課題です。そして、復興を加速させる素材として期待が高まっていたのがJヴィレッジの営業再開です。
今回の営業再開は、5000人収容のスタジアムや天然芝グラウンド5面などで、全施設が利用可能になるのは来年4月の予定だそうです。
そして、中西さんは現地で現場のトップとしてJヴィレッジの再開を牽引した、小野俊介専務にもお話を伺いました。
中西:小野さんから見て、この風景が戻ってきたことはいかがですか?
小野さん:まず目で見たときに、今まではグレーか茶色の景色しかこの目の前にはなかったんですが、人間ってやっぱり色から受ける影響がすごく大きいんだと思いますね。こうやって緑が広がっていると、やっぱり緑って良い色だなぁ、とつくづく感じますね。なんだか晴れ晴れとした感じがします。あとは少しでも早く、子どもたちがボールを追いかける歓声が聞こえる場所に戻れば良いですね。
中西:こちらは一般の方も利用できるんですね。
小野さん:はい。こちらは「ナショナル・トレーニングセンター」と称していますけれど、トップアスリートから一般の方まで、というのが我々の考え方ですので、代表チームが使うこのグラウンドを、地元の子も東京の子たちも空いているときにはご利用いただけますので、ぜひ足を運んでいただきたいです。
中西:あとはこの地域の復興の牽引役としても期待される部分があると思うんですが…
小野さん:そうですね。広野の方も楢葉の方も、このJヴィレッジが営業を再開したことで「もう一度町に戻ろう」と思って下さる方がどんどん増えると良いですね。
Jヴィレッジは今回の営業再開に伴い、宿泊施設の規模も大きくなったそうです。またこちらの施設は、2020年東京オリンピックのサッカー日本代表チームが事前合宿を行う場所にも決まっているそうで、中西さんがおっしゃっていたように、地域の復興の牽引役となりそうですね。