クリープハイプ、尾崎世界観の日常を覗き見??(2017/5/25)
木曜日は「カルチャー」。
今日はまず、全国書店ネットワーク「e-hon(いい、本)」の
5月24日付「本の総合ランキング ベスト3」をご紹介します。
第3位 『 日本一楽しい漢字ドリル うんこかん字ドリル 小学1年生 』文響社
第2位 『 手間をかけずに鮮度長持ち! 食品保存 早わかり便利帳 』青春出版社
第1位 『 アキラとあきら 』池井戸潤/徳間文庫
以上、「e-hon」の5月10日付「本の総合ランキング ベスト3」でした。
そして今日は、文藝春秋から初のエッセイ集「苦汁100%」を出版した、クリープハイプのボーカル、ギター・尾崎世界観さんをスタジオにお迎えしました。
高橋:なんかもう、すでに癒しの空気に包まれていて、私このあとしゃべれなさそうなんですけれど…ご紹介しますね。尾崎さんは昨年、自叙伝的小説「祐介」を出版なさいましたが、今回の「苦汁100%」は尾崎さんの日常を綴った作品となっています。
中西:日常で感じたものを、尾崎さんのフィルターによってすごく繊細に表現されたノンフィクション作品、というイメージでした。今回「メルマ旬報」に日記を書こうと思ったきっかけは?
尾崎:水道橋博士がやっているメルマガなんですけれど、周りの人たちもすごく濃いものを書いていたので、どういうものにしようかと思ったときに「毎日日記を書いたら面白いんじゃないか」と思って書いてみました。
中西:それはプレッシャーではないんですか?
尾崎:プレッシャーでしたね。日記に書くために何かしなくちゃ!という感じになっていました。
中西:実際にネタを作ったりもした?
尾崎:ウソは書いていないんですけれど、こっちに行ったら面白いんじゃないかって、あえて普段なら選ばない方を選んで行動することはありましたね。あとは何かイヤなことがあっても、日記に書ければ面白くなるだろうって我慢できるようになりました。
中西:じゃあ、書くこと自体が自分にとってプラスになっているということなんですね。
尾崎:そうですね。書くことによってまた整理できるので、2日分過ごしたような感覚になります。
中西:歌詞の世界観と日記や小説の世界観が非常にリンクしていると思うのですが、日記を書いていて、自分でも「これ歌詞になるな」と思ったりしますか?
尾崎:意外とそこはつながらなかったですね。
中西:本のカバーや日記の中にも出てきますが「本当に大切なことは書かないし、書けない」とありますが、かなり尾崎さんの感情が表現されているように思うんですが…どうですか?
尾崎:そうですねぇ、本当に大事なことは書いていないですし、書けないこともあるんですが、それ以外は書いているので、本当に大事な部分にふれていないだけで、外側は全部書いている…という感じですね。
中西:例えば、誰かと話していて「この人のフレーズいいなぁ」と思ったりすることはありますか?
尾崎:たぶん、無意識のうちにはあるんでしょうねぇ。
中西:何かを「0」から「1」にすることは好き?
尾崎:「0」から「1」は好きですね。「1」から先にはあんまり興味がなくて、バンドでも曲を作ることには興味があるんですけれど、そこから先はバンドメンバーに任せたりしますね。
中西:では、この本のアピールをお願いできますか。
尾崎:これは日記なので、自分の日常をただ書いただけなんですが、全く関係ない他人の日記も面白いと思いますので、気軽に読めますし、もしかしたら小説よりも大きな発見があるかもしれないので、ぜひとも手にとって頂けたらと思います。
尾崎さんの心の中が見えそうで見えない!?「苦汁100%」は文藝春秋より好評発売中です!皆さんも一度、尾崎さんの世界観に触れ合ってみてはどうでしょう?