和菓子評論家オススメの「草餅」はコレ!(2017/3/9)
木曜日は、「カルチャー」。
今日は、和菓子・和スイーツ評論家の中原陽一さんが選ぶ
『2017 春 おすすめ草餅ランキング ベスト3』
を中原さんのコメントとともにご紹介します!
第3位 【 榮太樓總本鋪の「草餅」(税込238円)】
文政元年1818年創業の老舗「榮太樓總本鋪」はきんつばでお馴染みのお店ですが、草餅もイチオシの一品です。その特徴は、慈姑(クワイ)をモチーフにした個性的な形。慈姑は大きな芽が出るということで縁起が良く、めでたいという意味が込められているそうです。国産のよもぎをたっぷり使ったお餅はつややかな深い草色をしていて、一口頬張る度に鮮烈なよもぎの香りがふわっと広がります。中身の粒あんもほどよい甘さで、小豆の風味豊かな味わいがお餅のよもぎの風味を引き立ててくれます。
第2位 【 KITAYA六人衆の「あんなし草餅 わっぱ入り」(税込800円)】
東京・足立区の人気和菓子店「喜田家」その新進気鋭の職人が集まった新ブランド「KITAYA六人衆」こちらの草餅は、よもぎがほんのりで上品に香る柔らかくてもちもちの草餅に、別添えの香ばしいきな粉をまぶし、優しい甘さの黒みつをかけて頂きます。餡なしと謳っているだけありまして、噛むほどによもぎの風味の中にもち米の甘味が感じられます。一般的にコシのあるお餅が多いんですが、柔らかくてもちもちの食感は、この餡なし草餅ならではのものだと思います。お洒落な曲げわっぱに、草餅が5個入っていますので、皆でシェアするのにもピッタリ!楽しい集まりの手土産にすれば、きっと気に入ってもらえるでしょう。
第1位 【 菓匠禄兵衛の「黒さや草もち」(税込432円 】
「菓匠禄兵衛」は、滋賀県長浜に本店を構える2006年創業の和菓子専門店です。餅取り粉がまぶされたお餅は濃い草色で伸びが良く、柔らかさの中にもきめ細かく、コシのある食感は滋賀羽二重もちならではの持ち味といえるでしょう。自家栽培のよもぎを使っているそうで、口に入れた瞬間によもぎ本来の爽やかな風味が感じられます。特質すべきは何といっても粒あん。希少な丹波黒さや大納言小豆を使っているそうで、小豆一粒一粒が大きく、しっかりとした粒の食感が楽しめる仕上がりとなっています。黒さや草もちは、東京駅改札内「エキュート東京店」限定のプレミアム草もち。ぜひ召し上がってみてください。
以上、和菓子・和スイーツ評論家の中原陽一さんが選ぶ『2017 春 おすすめ草餅ランキング ベスト3』でした。中原さんは今回のベスト3を選んだ理由についてこうコメントしていらっしゃいます。
2月から3月にかけての早春に旬を迎える「よもぎ」。そのよもぎ本来の瑞々しい香りや味わいを余すことなく楽しめる和菓子、それが草餅です。旬のよもぎを味わうなら、やっぱり春の足音が聞こえてくるこの季節だと思います。実は草餅の個性って、意外に色々あったりします。今回はそんな草餅のベスト3を選んでみました。
この季節にしか味わえない「草餅」。今回の中原さんのコメントを参考に皆さんも春の訪れを楽しんで下さいね。