目指せ、御朱印ガール!(2017/2/2)
木曜日は、「カルチャー」。
最近、御朱印帳を手に全国各地の神社やお寺を巡る
“御朱印ガール”が増えているということで
今日はそんな御朱印を題材にした漫画
「朱にまじわれば」の作者・川崎順平さんが選ぶ
【 印象に残る神社仏閣トップ3 】をご紹介!
第3位 『 豊川稲荷 』
正式名称は「豊川閣 妙厳寺」、愛知県豊川市にある曹洞宗のお寺です。豊川ご出身の川崎さん、地元のお寺でもあります。
第2位 『 東京大神宮 』
千代田区にある「東京大神宮」は、“東京のお伊勢さま”として親しまれる縁結びで有名な神社で、神前結婚式を初めて行ったとされる神社でもあります。
第1位 『 穴守稲荷 』
大田区にある「穴守稲荷神社」。この地の水害を治めるために建てられたお稲荷さまで、動かしてはいけない赤鳥居が有名です。
以上、川崎順平さんが選ぶ神社仏閣トップ3でした。
いずれも有名な神社仏閣ばかりですが、とくに「穴守稲荷」は、参拝者を温かく迎えてくれる、という意味で一番印象に残っているのだそうです。
そして今日は「御朱印」の魅力について、川崎さんにお話を伺いました。
中西:まずは川崎さんから「御朱印」について、説明をお願いします。
川崎:「御朱印」はよくスタンプラリーに例えられるんですが、まずはこの「スタンプラリー」という言葉を無くしていきましょう。スタンプラリーという言葉を使ってしまうと、どうしても“コレクター”の方に行ってしまうんですよ。なぜコレクター魂に火をつけるのがダメかと申しますと、御朱印の転売問題といったことがあるんですね。例えばレアな御朱印だといわれるものがいくつかあるんですが、それを見たときに「欲しい!」という感情が先に来ちゃうんですが、それがダメなんです。素敵な御朱印を見かけたら、その神社仏閣に行ってみたい、と思っていただきたいんです。で、その場で書いてもらうお札というのが一番しっくり来るのではないかと思います。
中西:なるほど!で、この「朱にまじわれば」の構想が思いついたのは、どういったきっかけですか。
川崎:もともと神社仏閣を巡るのが好きだったんですよね。で、その課程で御朱印というものを知ったんですけれど、それで御朱印という媒体を使って、なにか一つフィクションを作ってみようと思ったんです。
中西:作中に登場する神社仏閣は、実際に川崎さんが足を運ばれたところなんですよね。
川崎:はい、全部行っています。“ネーム”という下書きを書く前に、先行でロケハンに行くんです。それをもとに漫画を書いて、担当さんが許可を取ってくれるんです。
中西:もし、そこで断られたらどうなるんですか?
川崎:断られたら別のところを探すか、全然違う内容を書くかですね。
中西:えっ、そういうこともありましたか?
川崎:ありましたね、何回も。10のうち3くらい断られることもあります。そういうときは全部書き直しています。
中西:「朱にまじわれば」で最終的に目指すゴールは何ですか?
川崎:漫画界でゴールといえば、円満終了か打ち切りかのどちらかなんですけれど(笑)、ひとりでも多くの方にこの漫画を読んで御朱印を知ってもらい、実際に神社仏閣に行きましたよと言っていただければ。それぞれ、各々のゴールで良いと思います。
今日のランキングを選んでくれた川崎順平さんは、現在マンガ雑誌アプリ【マンガボックス】で、御朱印を題材にした漫画「朱にまじわれば」を連載中。こちらは電子書籍版も好評発売中です。
カンザスからやって来た高校生・ドロシーは、日本語が喋れないためになかなか友達が出来ずにいましたが、持っていた御朱印帳をきっかけに友情の輪がどんどん広がっていきます。
中西さんも「御朱印帳は、お参りした場所の御利益を日記のようにまとめておけますし、思い出の記録にもなるのでオススメです。」とおっしゃっていました。皆さんも「御朱印集め」を始めてみてはいかがでしょう?