ビジネスマン、OLのネタ帳になるトピックを、毎日お届け!キャッチアップしておきたいトレンドをランキング形式で紹介しながら、毎日ひとつの話題にフォーカスしていきます。

よしひろさんオススメの映画情報!(2017/11/23)

カテゴリー:1113
null

木曜日は、「カルチャー」。


まずは、先週末の全国映画動員ランキングトップ5をご紹介!



第5位『 マイティ・ソー バトルロイヤル 』(公開3週目)

第4位『 泥棒役者 』(公開1週目)

第3位『 GODZILLA 怪獣惑星 』(公開1週目)

第2位『 HiGH&LOW THE MOVIE 3 / FINAL MISSION 』(公開2週目)

第1位『 IT/イット “それ”が見えたら、終わり。 』(公開3週目)


以上、先週末の全国映画動員ランキングトップ3でした。
そして、スタジオにはおなじみの映画ライター・よしひろまさみちさんをお迎えして、11月11日より公開中の映画『人生はシネマティック!』について伺いました。


よしひろ:おはー♪ 祝日に呼んでいただいてありがとうございます。


中西:祝日に申し訳ありません…!今日もよろしくお願いいたします。


高橋:さあ、今日紹介していただくのは『人生はシネマティック!』という映画で、舞台は第2次世界大戦中のロンドン。映画製作に情熱を注ぐ人々を描いたラブコメディです。…ラブコメディ??


よしひろ:ラブコメディ、っていうだけじゃないんですよね。第2次世界大戦中の1940年、主人公のカトリンという女性が、ひょんなことから情報省というプロパガンダ映画を作っているエージェントに見初められるんです。この人は文才がある、ということで脚本チームに参加するんですね。で、当時は女性差別がすごい時代だったので、女性が仕事をするというだけでやっかみもあり、才能はあるんだけれどなかなか認められない、という状況なんです。でも、彼女を見初めたエージェントは、彼女の才能をものすごく買ってくれて、彼女はその世界でどんどん成り上がっていくんです。
なので、劇中で「映画作り」と「ラブストーリー」と「戦争映画」という3本の柱があって、それが同時に進んでいくんです。実はこの映画は、今年の秋にヒットした「ダンケルク」という映画と対になっていまして、劇中劇で作る映画が「ダンケルクの戦い」の話なんですよ。「ダンケルク」を観た方がこの映画を観ると、「裏でこういうことがあったのかもしれないね。」と思っていただけるのではないかと。
なにはともあれ、この作品は“ラブストーリー”の部分が上手く描かれているんですね。「戦争映画」と言ってしまうと女性は抵抗があるかもしれませんが、この映画はロンドンの街が爆撃されたりする戦争の悲しい部分も描かれるのですが、その中で粛々と彼女たちが仕事をしていくんです。ホントに粛々とやっていくの!とにかく映画作りだけに情熱を傾けていくという。それがどんどん報われていくんです。ベテラン俳優がものすごくワガママだったりだとか、その部分がコメディ・リリーフになっていて、戦争映画の暗さをすっ飛ばしてくれるんですよ。そういう風にやっていく中で、検閲があったりとか、やっかみあったりという、人間性がむき出しになっていくシーンが大量に出てくるんです。とてもハートフルな話であるとともに、女性が観ても“戦争映画”という枠に囚われないで観られる映画だと思います。


高橋:予告編を観たときに思ったのが、私「ダンケルク」も観ているんですが、あちらは“戦争の悲惨さ”を描いた作品で、もちろんそういう部分もあるのだと思うんですが、こちらはもう少しハートフルな部分も感じて、すごく共感できそう…というか「観てみたいな」と思う作品ですね。


よしひろ:そうなんです。“働く女性”を描いた映画、という立ち位置がすごく良いんですよね。この時代にこんなに強く仕事をしていた女性がいたんだ、という。元気が出ますよ!


高橋:批評を見てみると、素敵なセリフもたくさんあるんですか?


よしひろ:セリフもあるんですけれど、劇中劇のセリフがまた良いんですよ。「ダンケルクの戦い」で閉じこめられた連合軍を助けにいく双子の姉妹で、その話は実話、という設定なんですが、実はその双子の姉妹は「助けに行ってないのよぉ」とかね。ちょっとクスッと笑える話があったり(笑)。


高橋:おじいちゃん役者が「俺がおじいちゃんやるのか!?」って言っていたり(笑)。ちなみに監督とキャストの方は…?


よしひろ:監督はデンマーク出身のロネ・シェルフィグという人で、英国で仕事をしている方です。2009年の「17歳の肖像」という映画で、主演のキャリー・マリガンがオスカーにノミネートされていますね。で、あとビル・ナイというイギリスのベテラン俳優…皆さんご存知の「パイレーツ・オブ・カリビアン」シリーズのデイヴィ・ジョーンズ役のあの人なんですけれど、とにかく彼のユニークさが、全てにおいて笑いを誘うという。


高橋:寒くなってきましたから、そういうハートフルな映画をぜひ楽しみたいですよね。


よしひろ:これは男性が観ても女性が観ても、たぶん若い方が観ても分かりやすい映画だと思うので、そんなに小難しく考えずに観ていただきたいですね!


よしひろさんオススメの映画『人生はシネマティック!』は、新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ 有楽町ほかにて全国ロードショー中です。