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速水さんも納得の“カズオ・イシグロ”ノーベル文学賞受賞!(2017/10/13)

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金曜日はBIGLOBEが提供するツイッター分析サービス、「ついっぷるトレンド」がまとめた「トレンドワード・ランキング」をご紹介。


2017年10月13日までの一週間、ツイッターで多くつぶやかれた「急上昇ワード」を見ていきます。




第3位【 ガッキー 】

10月21日から公開となる話題の映画『ミックス』の宣伝もかねて、色々なバラエティー番組に出演しているガッキーこと新垣結衣さんにツイッターがざわついています。






第2位【 緊急時地震速報 】

6日夜、福島、茨城、宮城、山形で緊急地震速報が発令され。福島県沖で震度5弱の地震が発生しました。



第1位【 地震 】

その地震後、様々な情報源とした、たくさんのツイートが集まりました。



この1週間、ツイッターでつぶやかれた言葉の「急上昇ワード」から、今週番組でピックアップしたのは、急上昇ワードで30位にランクした【 カズオ・イシグロ 】です。先週大きく話題になりました、ノーベル文学賞を受賞した日系イギリス人作家のカズオ・イシグロ氏。皆さんご存じだったでしょうか?






◆街の声

「あんまり知らなかったです。ノーベル賞を受賞したことで知りました。カズオ・イシグロさんの作品が原作の、綾瀬はるかさんが出演しているドラマがあるそうなので見てみたいです」(男性)


「知ってます。読んだことあります。何冊か持ってます。作風としては、明るい作品ではないんです、感覚的に書かれている作品が多いかなという印象ですね。今回の受賞はすごいおめでたい話かと思います。村上春樹さんと仲が良いみたいなので、受賞は喜ばしいことなんじゃないかなと思います」(男性)




◆速水氏も知らない歴代受賞者

速水 去年のノーベル文学賞はボブ・ディランさんが受賞してすごい話題になりました。毎年、ノーベル文学賞は“文学”なので作家さんでみんなが知っている有名な方が受賞する可能性があるから話題になりますが、実は、“ノーベル”文学賞は、そういうところからちょっと離れているといわれています。ここ最近の受賞者は、2015年の受賞は、スヴェトラーナ・アレクシエーヴィッチさんベラルーシのノンフィクション作家、そして2014年はパトリック・モディアノさん、その前年は、アリス・マンローさん、莫言さん、トーマス・トランストロンメルさん、マリオ・バルガス=リョサさんと遡っていきますと、僕は一応、本を書いたり、読んで書評を書かせてもらったりしてますが、いま挙げた中で読んだことのある作家さんは一人もいません。マリオ・バルガス=リョサさんは南米の有名な方だなというのを知っているくらいで、他の方は極めて有名ということではありません。受賞に関しては、非常に政治性があるといわれています。大陸間で持ち回りだったりとか、アメリカ人作家の受賞が少ないとか、受賞したとしても無名に近い人が受賞していたりとか…そう言われる中で、今回の受賞は有名作家が受賞したという珍しいパターンだったと思います。けど、街の中では、今回はじめて聞いた名前だよねという方も数多くいらっしゃったということで、話題にするには本来けっこう微妙なテーマでした。


背後には政治性があって、今回、カズオ・イシグロさんが受賞した理由というのは、ひょっとしたら世界におけるポピュリズムとかトランプ旋風とかそういうものに対して反論や批評的な作品の作家が受賞するのではないか?という下馬評の中、そういうモノではなく、非常に思慮深い文章、美学的・知的な言葉というモノに取らせるべきなのではないかという流れになり、その結果、カズオ・イシグロ氏が選ばれたのではないかと思います。僕らはやっぱり知名度が高い作家さんだとか、政治性とかを抜きにして文学は語るモノですから、今回の選考は、わりと本来の趣旨に沿ったチョイスだったのかなと思ってみていました。


カズオ・イシグロさんの作品を出版してる早川書房は、他のノーベル賞を受賞した方の本も出版しています。いま早川書房ブームが起きていて、毎日のように書店から注文が届いて、パニックになっているというのを早川の方にお聞きしました(笑)。ノーベル文学賞を受賞した方の作品というのは、難しすぎて簡単に読めないんですが、カズオ・イシグロさんの作品は、僕でも読めるので、皆さんにもオススメですね。読書の秋ということなので、カズオ・イシグロさんの作品を見つけたら手にとってみるのも良いかなと思います。でも、今は本屋さんにないかも…(笑)




◆本よりドラマ世代!?












◆早川書房のノーベル賞受賞者の作品