2016年のベスト・オブ・ベストはこの10枚!(2017/1/4)
水曜日は、「音楽」。
今日は、イギリス・BBCが昨年末に発表した
音楽ランキング「Poll of Polls」から
2016年のアルバムランキングをピックアップ!
この「Poll of Polls」とは、音楽雑誌やカルチャー誌、音楽サイト、新聞など影響力のある25のメディアが発表したベストアルバムを、BBCがさらにポイント計算したものです。ちなみに10位から6位まではこんなラインナップ。
10位 Mitski『Puberty 2』
9位 エンジェル・オルセン『My Woman』
8位 レディオヘッド『A Moon Shaped Pool』
7位 ア・トライブ・コールド・クエスト『We Got It From Here…Thank You 4 Your Service』
6位 カニエ・ウェスト『Life Of Pablo』
5位 ソランジュ『A Seat At The Table』
ビヨンセの妹で、10代の頃にデスティニーズ・チャイルドのツアーにダンサーとして同行していたこともあるソランジュ。今回のアルバムは9月に世界同時ダウンロード・ストリーミング配信リリースとなった1枚です。
4位 チャンス・ザ・ラッパー『Coloring Book』
アメリカ・シカゴ出身、23歳のチャンスが5月にリリースしたこのアルバムは、ストリーミング配信限定にもかかわらず、全米チャートで初登場8位にランクインするなど注目を集めました。
3位 フランク・オーシャン『Blonde』
4年ぶりのリリースとなったこのアルバムは、ビヨンセやケンドリック・ラマーとのフィーチャリングソングを収録。日本からは宇多田ヒカルのニューアルバムでも話題となった、ラッパーの「KOHH」が参加しています。
2位 デヴィッド・ボウイ『★』
2016年1月8日、ボウイ69歳の誕生日にリリースされたアルバム。そしてアルバム発表の2日後に、突然の訃報が世界を駆けめぐりました。
1位 ビヨンセ『Lemonade』
およそ2年半ぶりのアルバムとなった今作は、ジャック・ホワイトやザ・ウィークエンド、ジェイムス・ブレイクなどが参加し話題となりました。
そして番組では、今回のBBCが発表した「Poll of Polls」のベストアルバムについて、音楽・映画ジャーナリストの宇野維正さんにお話を伺いました。
このベスト10で特徴的なのは、まずひとつめはアメリカのアーティストばかりだということ。2位のデヴィッド・ボウイと8位のレディオヘッド、イギリスのアーティストはその2組だけで、あとは全てアメリカのアーティストです。その他の傾向としては、R&B、ヒップホップ、ブラックミュージック系のアーティストが全体の6〜7割を占めています。あとはランクインしているのはソロ・アーティストばかり、ということ。バンドはレディオヘッドだけで、ア・トライブ・コールド・クエストはヒップホップのグループ、それ以外はすべてソロ・アーティストです。そして、フランク・オーシャンやチャンス・ザ・ラッパーなどCDの形ではリリースされていない作品がランクインしていることも特徴的です。現在の世界のチャート、特にビルボードなどはストリーミングの再生回数みたいなものを売り上げ以上に重視していて、チャートを見るとApple MusicやSpotifyのリンクを貼っているので、音楽好きしか知らないようなヒット曲ではなく、誰もが知っているヒット曲のようなものが逆にたくさん生まれやすい“ストリーミングの時代”になってきたというのが、現在の海外の状況です。
今日は、イギリス・BBCが昨年末に発表した音楽ランキング「Poll of Polls」から、2016年のアルバムランキングをピックアップしました。