8月19日公開『ゴーストバスターズ』今度は女性が大活躍(2016/7/21)
木曜日のテーマは「カルチャー」。
今回は先週末の全国映画動員ランキング トップ5をご紹介します。
第5位【 アリス・イン・ワンダーランド/時間の旅 】
第4位【 インデペンデンス・デイ:リサージェンス 】
第3位【 ポケモン・ザ・ムービーXY&Z「ボルケニオンと機巧(からくり)のマギアナ」 】
第2位【 HiGH&LOW THE MOVIE 】
第1位【 ファインディング・ドリー 】
今回は、ディズニー大好き、映画ライターのよしひろ まさみちさんにこの夏おすすめの映画3本を紹介してもらいました。よしひろさんは、先日、クロノスでディズニー映画を特集した際にわざわざメールをしてくださったほどのディズニー好き。
◆今回の主役は物忘れの激しいドリー
中西 まずは、ランキング第1位となった『ファインディング・ドリー』。2003年に公開された『ファインディング・ニモ』の続編ですね。
よしひろ 『ファインディング・ニモ』の話から1年後を描いています。前作では、ニモはドリーたちと一緒に故郷に帰ってきました。このドリー、物忘れが激しいキャラクター。あるとき、ぽろっと、自分に家族がいたことを思い出します。ドリーとニモたちは前作で一生分の冒険をしましたが、家族がいるとわかったならば私も行かねばと、もう一度大冒険に出るというお話です。
高橋 『ファインディング・ニモ』を観てから、今回の映画を観たほうがいいですか?
よしひろ 前作を観ていなくても楽しめるストーリーになっています。映画を観てから、前作をDVDなどでご覧になってもいいと思います。
今作ではドリーが生まれつき物忘れが激しいというハンデギャップがあった過去が明かされます。大人が観ると子育ての多様性が見えてくると思います。子どもにとってはかわいい海洋生物がたくさん出てくるということで楽しめるのではないでしょうか。
◆見所は生身のアクション!『ターザン:REBORN』
中西 2本目は30日公開の『ターザン:REBORN』。ジャングルで動物たちに育てられたターザンが人間の女性と結婚したあとの話が描かれているそうですね。
よしひろ ターザンはこれまでにいろんな描かれ方をされていますが、今作は全く新しい『ターザン』として観て良いと思います。
ターザンはイギリスの貴族だったという設定があり、ジャングルで動物たちに育てられたけども、人間社会に帰り貴族として生活していきます。しかし、罠にはまって、ふたたびジャングルに戻ったときに、今度は奥さんが危機にさらされるという話になっています。
この映画は完璧な「ポップコーン・ムービー」。男性も女性も観て興奮できるアクションシーンが満載です。今年の夏は、こうした男性も女性も同じ感想を持つような映画が少なくなっています。なので、ぜひデートでいかがでしょうか。
中西 たしかに映画を見終わったあとの感想が違うと空気が微妙になりますもんね。
よしひろ VFXを駆使しきったものではなく、ターザン役のアレクサンー・ストラスガルドという肉体派の俳優が生身のアクションで行っている映画です。映画を見終わったあとに「あのターザン役のひとかっこよかったよねー」「すごいアクションだったねー」と話す男の子と女の子の会話が目に浮かびます。
◆84年版を観ていなくても大丈夫!今度は女性が活躍『ゴーストバスターズ』
中西 最後3本目は8月19日公開の『ゴーストバスターズ』。僕も昔、80年代に観ましたよ。
よしひろ テーマ音楽が流れると盛り上がりますよね。リブートされた今作は女性版ゴーストバスターズになっており、まったく新しいゴーストバスターズになっています。もとの84年の作品へのリスペクトがしっかり込められた作品になっており、オリジナルのキャストたちも別の役ではありますがちらほら出てきます。84年版をご覧になった方はもちろん、観ていない方も新しいストーリーとして楽しめます。
女性が大活躍するという、今のハリウッドを象徴する映画です。今回、クリス・ヘムズワースという俳優が主要キャラクターのうち唯一の男性なのですが、彼がコメディアンとして才能を大いに開花させていくので、とてもおもしろい作品になっています。
今回、取り上げた3本はよしひろさんが「劇場でご覧いただきたい」と厳選してくださったもの。夏休みの楽しみのひとつにぜひ!