防災用品の備えは万全ですか?(2016/3/10)
木曜日は、「カルチャー」。
明日で東日本大震災から5年。
皆さんは日頃から地震への備えはしていますか。
今日は「Amazon」きのう時点での防犯・防災売れ筋ランキングから
防災グッズに絞り、上位3商品をご紹介します。
第7位『 アイリスオーヤマ 防災グッズ 家具転倒防止伸縮棒 』(1,109円)
箪笥など、家具の上部と天井の間にはめて地震の際の転倒を防ぐ、突っ張りタイプの家具転倒防止棒です。
第5位『 リンテック21 感震ブレーカーアダプター ヤモリ 』(3,426円)
地震の揺れを感知して、強力なバネでブレーカーをOFF。地震による停電からの復帰時、通電火災を防ぎます。
第1位『 ブレイン サッと固まる非常用トイレ袋 30回分 』(2,980円)
災害時の水が使えない状況で、トイレにかぶせて用を足す袋。使用後に凝固剤を振りかけて、可燃物として捨てられます。ヤシ殻活性炭を使っているので、消臭効果もあります。
ここで、日頃から備えておくべき防災グッズについて、専門家の方にお話を伺いましょう。お話を伺ったのは、防災士で災害危機管理アドバイザーの和田隆昌さんです。
Q.まず、大地震直後の身の安全のため、どんなことを準備しておくべきですか?
まず、家具の固定は一番重要です。特に寝室に関しては、自分が寝ているところに倒れてこないようにすることがとても重要です。家具の固定に使用している伸縮棒は、年に何回かちゃんと止まっているかどうか確認した方が良いですね。
あとは、停電してからだと懐中電灯は探せませんので、保安灯と呼ばれている物があるのですが、これをコンセントに取り付けておきましょう。こちらは充電式になっていて、停電になると点きますので、安全に退避行動が出来るので、ぜひこれを寝室などに取り付けていただければと思います。
上履きや簡単に履ける運動靴などを置いておくことも重要ですね。地震が起きてしまうと、ガラスが割れたりして、避難するときに足をケガしてしまうケースがありますので、事前に準備をしておく必要がありますね。
そして、災害に備えてやっておきたい「物」の準備。これには「備蓄用品」と「非常持ち出し袋」のふたつがあります。これを混同している方が多いかも知れません。
Q.「備蓄用品」として用意しておいた方が良いものは何でしょう?
「備蓄用品」というのは、インフラが止まってしまって、避難所に行くまでもない、住居が安全だと考えられる場合、インフラが回復するまで自宅で避難生活を送る場合に必要なものとなります。
水はやはり最も重要でしょう。飲用としてもそうですが、ケガをしたときに消毒をしたり、生活するためには水は欠かせませんので、必ず用意しておきたいです。マンションなどの場合、電気が止まってしまうと水が使えなくなってしまいます。これによってトイレが使用できなくなりますので、非常用のトイレはとても重要になってきます。高齢者の方ですと、普段から飲んでいるお薬もきちんと準備しておく必要がありますね。
Q.「非常用持ち出し袋」の中身として必要なものは?
「非常用持ち出し袋」というのは、避難所に最小限の荷物で行って、そこで時間を過ごすためのものです。玄関付近、常に目に触れる場所に置いておくことがとても重要です。
必要なものとしては、アイマスクと耳栓です。睡眠が充分でないと、健康を保ち続けることが出来なくなってしまいます。あとは、感染症にも注意が必要ですので、消毒薬、もしくは消毒が出来るウェットティッシュのようなものを持っていると、手を拭いたり、身体を拭いたり出来ます。
あとは、お菓子やおもちゃなどを持っていくと、小さなお子さんなどは特に、精神的に安定するケースもありますので、こういったものをいれておくことも大切です。その他、特に冬場はコンパクトな防寒シートみたいなものがありますので、こういったものや携帯用カイロなどをいれておくと、寒い避難所で健康を害さずに済むことになると思います。
非常用持ち出し袋や、備蓄用品をチェックする日を家族で決めておくと良いと思います。一番良いのは、3月11日の東日本大震災があった日と、9月1日の防災の日がありますので、この2回、避難用品と備蓄に関して全部チェックして、1度出してみることがとても大切です。これから暑くなる春と寒くなる冬、必要なものは微妙に変わってきます。そういったことも踏まえて、年2回家族全員でチェックしてみてください。
今日は「Amazon」の売れ筋防災グッズと、備えておくべき物についてご紹介しました。