ビジネスマン、OLのネタ帳になるトピックを、毎日お届け!キャッチアップしておきたいトレンドをランキング形式で紹介しながら、毎日ひとつの話題にフォーカスしていきます。

うなぎ味のナマズ!?(2016/2/9)

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火曜日は「ビジネストレンド」です。


2月に入りましたけど、各地の大学で入試が行われていますね。そんな今朝は、受験生たちの先輩、「現役の大学生」たちが、実際に取り組んでいるプロジェクトに関するランキングです。題して!


『近畿大学に聞いた、いま注目してほしいプロジェクトTOP3』


「産学連携」…つまり企業と大学がコラボレーションして商品開発をする!これがいま大きなトレンドなんですよね。中でも有名なのが近畿大学ということで、世界で初めてマグロの完全養殖に成功して、「近大マグロ」というブランドはすでに商品として大人気となっています。そんな近畿大学に、いま注目してほしいプロジェクト、3つを教えていただきました。


第3位 【 スッポンコラーゲン化粧品シリーズ 】

薬学部医療薬学科のグループと、化粧品メーカーがコラボした化粧品シリーズ。静岡県焼津水産高校の生徒が育てたスッポンから高純度のコラーゲンを抽出して作った化粧品です。ストレスをかけずに育てたスッポンの各部位に含まれるコラーゲン量を調べ、より良い方法で抽出する技術を開発したのが近畿大学ということだそうです。美容クリーム、保湿ローションなどがあるということです。スッポンの化粧品って…元気になりそうですね。



第2位 【 バイオコークス 】

近大・理工学部機械工学科の井田民男教授が、雑草やお茶っぱなど捨てられていたものを使った「バイオコークス」という固形燃料を開発したそうです。この技術を応用して様々な企業、自治体とプロジェクトを進めているんですが、たとえば、バイオコークスで培った技術によって、福島第一原発の除染廃棄物を圧縮、保存や輸送の効率をアップするという復興支援プロジェクトも、企業と共同で進めているということです。すごいですね。かなり小さくなるんですね。



第1位 【 うなぎ味のナマズ 】

名前がすでに面白い!農学部水産学科の有路昌彦准教授が、鹿児島のうなぎ養殖業者とコラボしたそうです。うなぎに近い味のナマズを完全養殖する技術を開発!うなぎが絶滅危惧種に指定されていますしね、養殖方法が確立されているナマズを代わりにしよう!ということで。名前も「う・な・ぎ」「ナ・マ・ズ」なんか似てるもんね。将来的にはうな重の半額で、ナマズ重の販売も期待されているということで、そうなれば「ナマ重」ですか?!「ナマ重」っていうと「生のジュース」みたいなんだよね。なんか違う気がするんだけど、まぁ味が同じだったらいいか。



実際、このコーディネートを担当している方に伺ったところ、産学連携が盛んになってきた時期は4〜5年前ぐらいなんだそうです。技術相談件数もこの4年間で5倍も増加していると。やはり「近大マグロ」のインパクトは大きいんですね。化粧品の開発が多いようで、その他の研究でも、一般人が手にしやすいものが増えたとか。


ちなみに産学連携のメリットとしては、一般の人に大学の研究成果を分かりやすい形で提供できるし、大学のブランド力も上がる。実際に開発した商品によるロイヤリティー収入も入るし、これが当然、研究費にもなりますからね。より面白い研究に取り組むことができる!



トレンド・アイズ。今回は、「産学連携プロジェクトの最新トレンド」をご紹介しました。