サッカー・海外で活躍する日本人選手の事情(2016/12/26)
月曜日は「スポーツ」
まずは週末に行われたスポーツの中から
番組が注目したスポーツニュースのTOP3から!
第3位【 女子サッカー皇后杯、INAC神戸が連覇 】
第2位【 有馬記念、キタサンブラックを首差でとらえたサトノダイヤモンドが勝利 】
第1位【 フィギュア女子、宮原知子が3連覇 】
そして番組では、中西さんが今シーズンちょっと気になる「日本人選手の事情」についてお話くださいました。
今シーズンの国内サッカー、トップレベルは残すところ天皇杯の準決勝・決勝のみとなりました。そして海外のサッカーチームも、多くがクリスマスから年始にかけての休暇に入っています。
現在の日本代表の核になっているのが、いわゆる「海外組」と言われるヨーロッパで活躍する選手たち。しかし今シーズンは、目立った活躍がなかなか日本に伝わらない、そんな状況が続いています。
昨シーズンは岡崎選手がプレミアリーグの優勝に貢献しましたし、その他の選手の活躍も伝わってきていましたが、今シーズンはそういった状況にはなっていません。こういったことから、今年の9月に始まったワールドカップアジア最終予選では、海外組ではなく国内で活躍している選手を使うべきではないか、という声も聞かれました。
これに関しては非常に難しい問題なんです。というのも、ヨーロッパで戦っている選手たちが代表の試合で日本に帰る場合、長距離移動が伴う訳ですよね。そういったことを“リスク”と捉えているチームも結構あるんです。海外組で一番重要なことは、所属チームで試合に出ることです。これが一番重要なことだと思います。これによって選手たちも進化していく訳ですからね。試合に出場しないと彼らの価値もあがりませんし、コンディションもあがっていきませんよね。そういう意味では、海外組はまず所属チームの試合に出ることを大前提に選手を選ぶべきだと思っています。例えば、長谷部選手や酒井高徳選手はチームの中心にいる訳ですよ。酒井選手にいたってはチームのキャプテンですからね。そういうところで存在価値を示していくのもひとつの方法だと思います。
僕としては、代表チームを2つに分けても良いのではないかと個人的には思っていて、例えばヨーロッパにいる選手は、中東で行われるワールドカップ予選ならタテの移動なのであまり時差もないんですよ。なので、そちらの方はヨーロッパ組を中心に戦って、日本で試合が行われる予選に関しては、ヨーロッパに戻っても確実にレギュラーの座が脅かされない選手とJリーグ組…そういうときには、今回MVPになった中村憲剛選手なども充分に機能すると思いますし、ハリルホジッチ監督も使う気持ちはあると思うので、その辺りのことも含めながら、これまで代表の中核を成してきた海外組の選手を所属チームでも活躍できるように、上手くバランスを見ながら起用する「ハイブリットなチーム作り」を考えていって欲しいと思います。
今日は、サッカー「海外で活躍する日本人選手の事情」について中西さんにお話しいただきました。