冷たくもない熱くもない「ぬるいグルメ」とは(2016/8/30)
いま押さえておきたい最新の話題にフォーカス。火曜日は「ビジネストレンド」です。
今年の夏も暑い日がつづきました。
最近では、外は猛暑、屋内はクーラーで冷えきっているということも多く、体温調節機能が低下している方も多いのでは無いでしょうか。
今回は、そんなときにおすすめしたい、新たなグルメのトレンドをご紹介します。
ぬるグルメの売れ筋 トップ3
熱くも冷たくもない、ぬるめのラーメンやそばを提供する店が増えているそう。今回は、ぬるいぐるめ、「ぬるグルメ」を26年前からメニューにしている山形県河北町の「お食事処 葵」に伺いました。
第3位【 ぬるいにんにくラーメン 】
中華そばに、にんにくラー油を加えたスタミナ満点な一杯。トッピングは、ネギ、チャーシュー、のり、メンマ。熱くないのでガツガツと食べたい方におすすめです。
第2位【 ぬるい肉そば 】
山形県河北町は、親鳥のだしと肉を使った冷たい肉そばが有名。しかし、実は肉そばのだし本体のうまみが味わえるのはぬるい肉そばなんだとか。
だしをちょうど良いぬるさに温めた肉そばを味わえます。
第1位【 ぬるいチキンラーメン 】
肉そばのだし、鳥チャーシューをトッピングしたぬるいチキンラーメンです。ほかのメニューでは「熱い」「冷たい」「ぬるい」と選べるのに対し、チキンラーメンはぬるいのが一番おいしい!とあえて「冷たい」と「ぬるい」しかメニューに載せていません。珍しいと頼んでいく人も多いそうです。
◆ぬるいグルメは都内にも
なぜ、お食事処 葵でぬるいラーメンなどを出すようになったか。
26年前、アルバイトで働いていた人が猫舌でまかないをぬるくして食べていたところ、「ぬるいほうが絶対美味しい」ということでメニューにぬるいを加えたそうです。その後は、常連さんもぬるいものを頼むようになり、いまに続いているとのこと。
ぬるいことの良いところは、だしのうまみを感じられることのほか、暑いときにも冷たいそばやラーメンと違い、身体を冷やさないで食べられることなんだとか。ただ、作るときには冷たいタレを適温に温めたり、麺はコシを失わないように水でしめたりと手間がかかるようです。
最近では、ぬるいグルメを求めて食べにくるお客さんも増えており、これまで多くて一日5食程度だったのが、25食も出ることもあるそうです。
ぬるいグルメの流れは、都市部にも増えています。東京・杉並区の駅そば店でぬるいそばを提供、有名コーヒーチェーンでもぬるいコーヒーを注文できます。
冷やしそばだとお腹が冷えてしまうという方からの需要はこれからも増えるかもしれません。
中西 熱い麻婆豆腐を食べるのが好きなんですけど、そのあとに飲むコーヒーとかはぬるいほうが良いかもしれませんね。