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週末にオススメの映画、ご紹介します!(2016/4/28)

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木曜日は、「カルチャー」。


今日は先週末、4月23日(土)と24日(日)の全国映画動員ランキングトップ5をご紹介!



第5位『 レヴェナント:蘇えりし者 』(公開1週目)

第4位『 アイアムアヒーロー 』(公開1週目)

第3位『 映画クレヨンしんちゃん 爆睡!ユメミーワールド大突撃 』(公開2週目)

第2位『 ズートピア 』(公開1週目)

第1位『 名探偵コナン 純黒の悪夢(ナイトメア) 』(公開2週目)


以上、先週末の全国映画動員ランキングトップ5でした。
そして、スタジオには映画ライターのよしひろまさみちさんをお迎えしました。よしひろさんには中西さんと万里恵さんが気になっている映画『レヴェナント:蘇えりし者』と『ズートピア』について伺いました。


中西:よしひろさん、今日もよろしくお願いいたします!僕が気になっている映画は『レヴェナント』なんですけれど。


よしひろ:重いの来ましたねー!こちらはアレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ監督が、昨年の『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』に続き、2年連続でアカデミーの監督賞を受賞し、主演のレオナルド・ディカプリオが念願のオスカーを手にした作品です。

中西:これは、アメリカの西部開拓時代に実在した人物を描いた作品なんですよね。


よしひろ:そうなんです。19世紀に実在した人の物語をもとに劇映画にしているので、必ずしも実話風ではないのですが、かなりリアリズムを追求して描かれています。
狩猟で毛皮を売りさばく白人の業者がいるんですけれど、それを案内する男をレオ様が演じているんですが、原住民から襲われ逃げる途中で熊にも襲われてしまうんです。で、死にかけた自分を見捨てた仲間たちに復讐をする、という物語です。

中西:この映画は「寒い」「怖い」「痛い」「激しい」「厳しい」そして「凄い」映画だそうですね。


よしひろ:はい、見事にその通りです。なので、R-15指定なんです(笑)。この映画はカナダでロケを行っているんですけれど、照明を使わず自然光のみで撮影されているので、その場の寒さが映像を通しても伝わってくるんです。しかもレオ様を始めとする出演者は皆、原形をとどめないほどに汚い格好をしているので、見ていて「つらい、つらい、つらい!」という映画に仕上がってしまいました。ちなみに、IMAXシアターでの上映は今日までなので、レオ様と一緒に大画面で凍えたい方はぜひ!

高橋:さぁうって変わって、私が気になっているのはディズニーのCGアニメーション映画『ズートピア』です。これはもう、絵から可愛くてたまらないんですが、ストーリーは、文明社会を持った動物たちの世界が舞台なんですよね。


よしひろ:そうなんです。肉食動物も草食動物も一緒に仲良く暮らしている世界が舞台なんですが、主人公・うさぎのジュディちゃんは「平和な世界をより平和にしたい」という憧れを持って、警察官になろうとします。ただ、一見平和なミックスの世界でも役割分担はちゃんと出来ていて、屈強な肉食動物は激しい仕事をしていて「うさぎは農園にいけや!」というような現実にぶち当たってしまうんです。そんなとき、とある事件に巻き込まれて、相棒を得たジュディがその事件に巻き込まれていく…という、ちょっとミステリータッチな部分もある映画です。

高橋:映画に登場するうさぎのジュディやその他のキャラクターも良くできているそうですね。


よしひろ:はい、もうモフモフしていますよ!(笑)お子さんはそれだけでも充分楽しめると思いますが、大人も楽しめる要素もたくさんあるんです。例えばゴッドファーザーのパロディですとか、隠れミッキーや隠れベイマックス、隠れアナ雪までいますので、目を凝らして見て欲しいですね。

あなたは今週末、どちらの映画を観に行きますか?
今日は、先週末の全国映画動員ランキングトップ5と、映画『 レヴェナント:蘇えりし者 』『 ズートピア 』の見どころをご紹介しました。


元気がもらえる映画のセリフ ベスト3!(2016/4/21)

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木曜日は「カルチャー」。


今日は、映画ライターのよしひろ・まさみちさんセレクトで
「元気がもらえる映画のセリフ ベスト3」をご紹介します。
今回は比較的最近の作品の中から、
DVDやBlu-rayプレイヤーがなくても配信で観られる
作品をチョイスしていただきました。



【 第3位 】僕たちはみんな時間旅行をしている 人生の一日一日を
僕たちの出来る最善のことは この素敵な旅を楽しむだけだ

こちらは2013年公開の恋愛SF映画『アバウト・タイム〜愛おしい時間について〜』の劇中で語られるセリフ。この映画のあらすじは…
タイムトラベルで失敗した一日をやり直すことができる青年が、最初こそ自分史修正をしまくっていたものの、タイムトラベラーでも変えられない“運命”があることに気づく。彼が理解したのは、流れていく時間を愛し一日一日を大事に生きる、ということなのでした。


【 第2位 】オレは客が喜ぶ顔を見ると幸せになる
幸せなオレを見てお前も幸せだろ?料理は人の心をつなぐもんだ

こちらは2014年のコメディタッチの家族映画『シェフ 三ツ星フードトラック始めました』の中で主人公が息子に語るセリフです。この映画のあらすじは…
批評家との大げんかをネットに流出されクビになったシェフが、再起をかけてフードトラックを始めることに。息子やかつての同僚とともに中古トラックを磨き上げ、それを手伝ってくれた人にキューバサンドイッチをふるまうが、彼の息子は焦げたサンドを出そうとする。そこでシェフが人にサービスする仕事の喜びを息子に言い聞かせるのがこのセリフです。


【 第1位 】きっと緑の地へ辿り着ける

こちらは昨年公開されたシリーズ第4弾『マッドマックス 怒りのデスロード』での、シャーリーズ・セロン扮する“フュリオサ”のセリフ。この映画のあらすじは…
“砂漠”と“ならず者”しかなくなった世界。かつて独裁者一味にさらわれ、軍隊に放り込まれた大隊長・フュリオサは、独裁者の圧政から抜け出し、故郷の緑の地を目指そうとする。途中、ひょんなことから同行することになったマックスに、この逃亡のいきさつを説明。フュリオサは、自分の人生を台無しにした彼らに復讐し、故郷へ帰るという信念ひとつで一度限りのチャンスに全てを賭けるのです。


もうすぐゴールデンウィーク。今日ご紹介した作品は全てネット配信でも観ることができるので、皆さんもぜひご自宅で映画を楽しんでみてはいかがでしょうか。
今日は、映画ライターのよしひろ・まさみちさんセレクトによる「元気がもらえる映画のセリフ ベスト3」をご紹介しました。


いま、本屋さんがオススメする小説はこれ!(2016/4/14)

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木曜日は、「カルチャー」。


4月12日に、2016年の「本屋大賞」が発表されました。
今年で13回を数える「全国書店員が選んだ いちばん!売りたい本」
その上位5冊をご紹介します。



第5位『 朝が来る 』辻村 深月(講談社)

第4位『 永い言い訳 』西川美和(文藝春秋)

第3位『 世界の果てのこどもたち 』中脇初枝(講談社)

第2位『 君の膵臓をたべたい 』住野よる(双葉社)

第1位『 羊と鋼の森 』宮下奈都(文藝春秋)


以上、4月12日に発表された「全国書店員が選んだ いちばん!売りたい本 2016年本屋大賞」トップ5でした。
そして今日は、ライターで書評家の杉江松恋さんに「羊と鋼の森」について解説していただきました。


中西:まずこの「羊と鋼の森」はどんなストーリーなんでしょう。


杉江:このタイトルはピアノのことを表しています。“羊”は弦を叩くハンマーの部分の羊毛、“鋼”は弦、ワイヤーの部分ですね。この物語はピアノの調律師が主人公の小説なんですよ。主人公は17歳のときにピアノの調律を間近で見て、それに魅せられた戸村という青年が主人公で、彼が先輩のもとで一人前の調律師として成長していく物語です。


中西:どんなところが書店員さんに支持されたと思いますか?


杉江:まずはとても“美しい小説”だということですね。物語の舞台となっているのは北海道なんですが、そこで育った主人公の戸村から見た北海道の情景がものすごく美しいんですね。


中西:杉江さんは実際に読まれて、どんな感想を持ちましたか。


杉江:タイトルもそうなんですが、比喩がすごく美しい小説なんですね。で、ピアノの小説なので、音楽の小説になるんですが、音楽を弾く側から描いた小説というのはよくあると思いますが、調律師という立場から描かれた小説というのは非常に珍しく、大変に面白いと思いました。音楽を文章で表現するのは非常に難しいと思いますが、見事に音楽が聞こえてくるよい小説だったと思います。


中西:作者の宮下奈都さんはどんな方なんですか。


杉江:この方は純文学の作家さんですね。デビューの媒体もそういうところだったんですけれど、こういう地味ですが良い情景を描かれる作家さんで、ここ数年本屋さんでも人気があった方なんです。いつか本屋大賞を獲るだろうなぁ、という機運はありましたね。


中西:この小説はどんな方に薦めたいですか。


杉江:ふたつあるんですが、この小説はピアノの小説ということもあって、演奏するシーンも出てくるんですが、ピアノはとても残酷な楽器で、演奏のうまいヘタや将来性のあるなしまで、すぐに分かってしまうと思うんです。それでも努力し続けるピアノ演奏家と、演奏家としての道は断念しても、また違う道で頑張ろうという選択が描かれたりもするので、自分に才能があるなしで悩んでいる方にはぜひ読んで欲しいですね。
もうひとつは、19歳の主人公が成長していく過程が描かれた「成長小説」なので、10代や20代の方に読んでいただくと、自分に思い当たるふしが絶対にあるので楽しく読んでいだだけると思います。さらにその親御さんの世代の方に読んでいただけると、お子さんとその感想を語らいたくなるような作品です。


今日は、「全国書店員が選んだ いちばん!売りたい本 2016年本屋大賞」についてご紹介しました。


【図書館なび】による、図書館人気ランキング トップ5をご紹介!(2016/4/7)

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木曜日は、「カルチャー」。


今日は、webサイト【図書館なび】による
図書館人気ランキングトップ5をご紹介!



第5位『 国立国会図書館東京本館 』2千5百万冊/2,000席

第4位『 横浜市中央図書館 』1千5百万冊/566席

第3位『 大阪府立中央図書館 』1千9百万冊/851席

第2位『東京都立中央図書館 』1千7百万冊/1,000席

第1位『 大阪府立中央図書館 』1千910万冊/1,000席


こちらはwebサイト【図書館なび】による、図書館人気ランキング。蔵書数と閲覧座席数とともにご紹介しました。
皆さんは最近、図書館を利用しているでしょうか。新年度、上手に図書館を利用すれば、仕事の質の向上や、生活の充実を図れるかも知れません。
今日は、先日朝日新聞出版から『図書館「超」活用術』を出版された、著作家・ライターの奥野寛之さんにお話を伺いました。


Q.本の帯には『これからの時代「図書館利用術」が最強である!』と書かれていますが、ここでいう図書館の「利用」とは?


図書館に行けば何でもあるといいますか、100年前の本もあれば英語の本もあったりして、古今東西の人たちの考えが揃うところなので、どんなことであっても対応できる、という意味合いで使っています。

Q.あとこれは、図書館という場所をどう活用するのか…というのもあるんですか?


近ごろは図書館もずいぶんと快適になってきていて、例えばカフェスペースがあったり、中を歩き回っていても楽しい作りになっているんですね。ただ本を並べているのではなく、見せ方を工夫しているので、中を回遊しているだけで色々なものが目に飛び込んできて、発想を刺激してくれるんです。

Q.仕事で企画書を書く場合など、必要な情報をインターネットで入手しているというビジネスマンも多いと思いますが。


インターネットの場合、得られる情報がだいたい同じになってしまう、という傾向があるんですね。というのも、インターネットはキーワード検索を行いますが、このキーワードというのは人によってそんなに変わる物でもないので、結局同じような検索結果になってしまいがちなんです。一方、図書館で何かを探すと、連想だったり視覚だったりと、言葉で探すのと全く違うアプローチになりますので、もっと感覚的というか第六感的な発想が出来ると思います。

Q.図書館にはたくさんの蔵書がありすぎて「読めない」と尻込みしてしまう人もいると思いますが。


僕は、図書館は“読む”ところではなく“見る”ところだと思っているんです。だから、2,3冊を借りて、読んで、返して…という流れではなく、とりあえず目に付いた本を20冊でも30冊でも本棚からひっぱり出してきて、まずはそれを“見る”。そこから何かヒントになるものを探せば良いのではないかと思います。で、もしそこで本当に読みたいと思ったら、借りて帰るなり、本屋さんで買うなりすれば良いと思いますね。図書館は本を“読む”ことより、たくさん使うことが大事だと思います。

今日は【図書館なび】による、図書館人気ランキング トップ5をご紹介しました。