番組が選んだ今週の「ウィークリーパーソン」は…(2015/8/28)
金曜日は番組がその週で最も注目した人物にフォーカスする「ウィークリーパーソン」!ジャンルを問わず、"感動"や"驚き"を与えた人物に注目します。
今週、番組ではこの4組をピックアップしました。
◆第5回「フラガールズ甲子園」で、初めて地元・福島からの優勝校となった、いわき総合高校!
◆世界最速の座は渡さない!世界陸上男子100mで優勝した、ウサイン・ボルト!
◆世界柔道で揃って金メダル!大舞台で蘇った二人の元女王、中村美里、松本薫!
◆史上2番目のスピードでメジャー通算1万打席に到達した、MLBマーリンズのイチロー!
番組ホームページでの皆さんの投票ではイチローとボルトが同率1位ですが、今週中西さんが注目したのは…
いわき総合高校
映画『フラガール』で有名になった、福島県いわき市のスパリゾート・ハワイアンズ。その「フラダンス」を題材に町の名物イベントを作ろうということで、2011年から開催されているのが全国の高校生たちによるダンス競技大会「フラガールズ甲子園」です。
初年度の2011年は東日本大震災の影響で開催が危ぶまれましたが、場所を東京・秋葉原に移して開催されました。翌年からはいわき市で開催されるようになり、町を活気づける名物イベントとして親しまれてきました。
毎年、クロノスではこの模様をお伝えしてきましたが、第1回は鹿児島県の高校が最優秀賞、第2回と第3回は宮城県、そして昨年は東京と、県外の高校が勝っており地元の福島県の高校は一度も勝っていませんでした。
そして先日22日・23日、9都府県から21校が出場して行われた今年の第5回大会、ついに念願の地元優勝を果たしたのが「いわき総合高校」でした。
顧問の橋本さと子さんにお話を伺っています。
橋本さん:これまでに慰問活動を通しまして、いわきのみなさんに元気を与えるということを目標にしていましたので、いわき勢初となる最優秀賞を獲れて本当にうれしいとおもいました。第1回、第2回は優秀賞をいただきまして、その間も震災を経て部員が少ない中で頑張ってきたわけですけれども、今年、1年生が10人という大人数になりまして意気込み新たにみんなで頑張ってきました。いつも輝く笑顔というものをチームの目標にしておりますので、部員全員がそこに向かって日々の練習、辛い練習でも頑張ってきたということがこの最優秀賞という結果につながったのではないかなと思います。
いいですね、輝く笑顔。人間、口角をあげることでつらいことも楽しいと思えるような気分になることもありますからね。いわき総合高校のフラダンス部は2年生5人と1年生10人の15人です。経験の浅いメンバーをまとめあげて優勝に導いたのは本当にすばらしいですね。
このチームを率いたリーダーは2年生の鈴木萌さん。優勝を果たしたその日を次のようにふり返りました。
鈴木さん:本番前はとにかく楽しく踊ろうということをチームに呼びかけて舞台に立ちました。いつものイベントや練習よりも、賞とかを考えずにひとりひとりが楽しく踊れたので良かったと思います。最優秀賞は最後に呼ばれたのですが、それまで呼ばれなかったので「あ、もう終わりました」と思って。でも呼ばれた瞬間にみんな「あ、自分たちだ」と思って、泣いて喜びました。「いわきで初めて賞を獲ってくれてありがとう」など言われました。会場に来てない方でも中継を見てくれていて、「感動した」ということを言っていただけて嬉しかったです。
おめでとうございます。この「フラガールズ甲子園」では毎回、最優秀賞に輝いたチームは決戦翌日の月曜日に「スパリゾート・ハワイアンズ」の舞台でエキシビジョン・ショーを行うことになっています。憧れの舞台に立った鈴木萌さんといわき総合高校のフラダンス部はどんな踊りを披露してくれたのでしょうか。
鈴木さん:夢の舞台だったので緊張感も少しはありましたが、本番よりもみんなが楽しく踊れて自然に笑顔もでていたと思うので、いままでで一番いい踊りができたと思います。
今週のウィークリー・パーソンは、第5回「フラガールズ甲子園」で地元・福島県勢として初めて優勝を成し遂げた、いわき総合高校に注目しました。